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プロフィール |
コメント数 |
92 |
性別 |
男性 |
自己紹介 |
基本的に点数が甘めになりがち。 あまりジャンルに好き嫌いはありませんが、やはり娯楽映画が好きです。 密度の濃い映画が好みですね。 |
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1. スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐
《ネタバレ》 新三部作最終話。アナキン・スカイウォーカーが暗黒面に堕ちダース・ベイダーが誕生するまでを描くというのは新三部作の決定事項だがどう描かれたのか。
アナキンが暗黒面に堕ちるのは母親を守れなかったというトラウマがあり、今度はパドメをも死から守れないのではないかという不安や恐怖から来るのは分かる。そこをパルパティーンにつけ込まれたのも分かるのだがエピソード2でも思ったことだがやはりドラマの描き方が足りない気がした。アナキンの行動には説得力に欠けることが多く上記の決定事項のために無理矢理ドラマを動かしている感が否めない。アナキンに必要なのはパドメの愛でも暗黒面でもなく精神病院でのカウンセリングだ。そして結局ジェダイは最後の最後まで暗黒卿の存在に気づけず(あれだけ身近にいたというのに)、アナキンの報告を受けてやっとメイスが動く有様。新三部作の最初から最後までジェダイは暗黒卿の手の平で踊らされていたという無能ぶりも残念で、旧三部作のジェダイの神秘的なイメージを塗りつぶしていく。
さて、いろいろ文句を並べたがではエピソード3はダメなのかと言われるとそうは思わない。元々ルーカスの演出というのは良く言えばドライ悪く言えばあっさりしている感じなのだが終盤のアナキン対オビ・ワン、ヨーダ対ダース・シディアスという2つの闘いが交錯する演出は見事だ。スター・ウォーズの中でも屈指のドラマティックでエモーショナルな場面ではないだろうか。弟子との闘いを終えた後のオビ・ワンの嘆きは胸に来るものがある。こうして暗黒面に堕ちた者がジェダイへと帰還する物語が始まるのだ。
ダース・ベイダーが生まれるシーンも印象深いがジュクジュク火傷が完全に治ってから鎧やらヘルメットやらつけてあげてください。化膿しないか心配です。[ブルーレイ(字幕)] 8点(2015-12-27 17:28:15)(笑:1票) 《改行有》
2. スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃
《ネタバレ》 新三部作の二作目。旧三部作は二作目が良い出来だっただけに今作も気になるところだが。エピソード1で幼くかわいかったアナキンはどう成長したのだろうか。
冒頭から師匠であるオビ・ワンに反発しまくり。もうこれ暗黒面に堕ちてるんじゃない?と思わせるようなクソガキに成長しました。パドメが恋路を拒否ってたら即若きシス卿が出来上がりそうな勢いだ。そして、そのパドメとの恋愛物語がチープ過ぎてひどい。草原を転がりあう恋人たちなんて今時少女マンガでも見られないよ。ルーカスすげえ!ヘイデン・クリステンセンはアナキンの不安定な感じに合っててよかったと思う。母親が死んでしまう過程はアナキンが暗黒面に堕ちる必要な要素なのだろうがやはり描き方の詰めが甘い気がする。だいたいひとり奴隷として残してきて今まで放置というのはどうなのか。ジェダイはそれまで何をやっていたのか。ジェダイがそういう融通の利かない組織ならパドメが女王の時にエピソード1のアナキンの活躍に対しての恩賞として母親くらい解放してあげてもよかったのではないか。アナキンが危うい存在だと思うのなら尚更ジェダイが動いてアナキンの精神を安定させる方向へ動くべきではないのか。こういういろいろな思いが浮かぶようでは上手く描いたとは言いがたい。
ドラマ部分は上手いとは言えないが終盤は多数のジェダイの戦闘、ドゥークー伯爵との戦い、ヨーダの初戦闘シーンなど見どころも多い。やはりドロイド二体のかけ合いを見ていると「スター・ウォーズだなあ」という安心感がある。まあ一番驚いたのはR2D2。あなた飛べたのね。[ブルーレイ(字幕)] 6点(2015-12-27 15:28:03)(良:1票) 《改行有》
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