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プロフィール |
コメント数 |
31 |
性別 |
男性 |
自己紹介 |
基本的に(よほど確証のある時以外は)「酷評」はしません。 (というより、できません)
多くの方が了解されていると思いますが、単なる誤解や無知に基づく「酷評」には、冷笑や憫笑以外の価値はないからです。 自らの無知や無能を棚に上げ、貧困なスキーマ(人生経験によって形成される思考の枠組み)を振り回して「これは駄作だ!」などと得意がるようなミットモナイことだけは決してしないように、自戒しております。
せめて「この作品の良さは、私には理解できないないけれど…」くらいの謙虚さは忘れずにおきたいものです。 |
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1. 戦場よさらば
《ネタバレ》 「公益」(=戦争勝利)と「私益」(=恋愛成就)の齟齬、とまとめてしまうとありふれたテーマになってしまいます。が、通俗的な戦争恋愛モノと違って、G・クーパーが相手のもとに走る過程が明瞭に描かれていないところが演出の妙味だと感じました。これが逆に、「おまえが好きだ、おまえに会いたいんだ、今すぐ軍を抜け出すぞ!」的に惚れたはれたを露骨に表してしまうと、少しも美しくない。静かに、物憂げな表情で、しかし力強い瞳で「脱出」を決意し、悲運の再会をも冷静な態度で受けとめ、そしてラストでは優しく抱擁し、永遠の別れを甘受する。心理・行動描写の抑制が、逆に、その心の陰影・襞を強く感じさせます。もちろん、製作時間(70分程度)の制約下では演出は最低限度に抑えられてしまいますが、では時間が長ければよかったのかというと決してそんなことはない。増やされた時間で演出が過剰になり心理が饒舌に語られてしまうとすれば、それこそまさに本末転倒というほかありません。8点(2004-03-08 09:05:30)(良:1票)
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