みんなのシネマレビュー |
|
【製作年 : 2000年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
1. 青春☆金属バット 主演の竹原ピストル(ちょっと雨上がりの蛍原似)が良い味出してます。言ってしまえば、大人になり切れないオトナのモラトリアム的青春映画と、言えなくもないのだけれど、自称ベーブ・ルースの予言(?)を信じて無骨に素振りを続ける主人公にちょっぴり感情移入しました。ところで、坂井真紀のあのおちちは、どんな特殊効果を使っているのだろう(まさか自前ではあるまいに)。[DVD(邦画)] 6点(2007-05-17 19:17:07) 2. セルラー 《ネタバレ》 ドキドキ・ハラハラ・わくわくの快作。無駄のない展開、息もつかせぬ緊張感、小気味良い伏線や小道具が「映画の面白さ」に集約されていく感じ。主人公を、いかにもマッチョな正義感ではなく、チャラけた軟派系の若者にしたのも正解だったと思う。最初ジェシカの言葉に対して半信半疑で迷惑そうにしていた彼の行動はどんどん大胆になっていき、「日常」から「非日常」へと移行していく。その過程が実にキモチ良い。それと忘れちゃならないクシャおじさん、じゃなかったムーニー巡査部長(ウィリアム・H・メイシーって今まで何度か観てる筈なんだけど全然印象に残ってなかった。でもこの作品で名前と顔、しっかり覚えたぞ!)。妻の尻に敷かれ、恐らくは平々凡々と職務をこなしていたであろう彼が一人、事件に気づき、マッチョな悪徳警官をなぎ倒していくのが素敵でした。あーそれに時折挟まれるギャグ(“金魚”のくだりとか)のセンスの良さも印象的だった。これは楽しい映画です。[DVD(字幕)] 9点(2006-10-26 18:52:57)(良:2票) 3. セックス調査団 いやっほう!遂に念願の入団を果たしたぞ!ふーひひひひ、ワタークシが入団したからには、あーんな事やこーんな事まで・・・え?オマエは何で全裸になってるのかって?・・・だってここは・・・え?セックス調査団?教団じゃなくて!?・・・ああー、そぉですか、これはこれは、失礼いたしました・・・ハイ、ハイ、レビュー、ですね・・・。えーっと、これは、真面目に性について描いた作品なのかなーと思って観たのですが、結論から言うとダメダメでした。アンドレ・プルトンの原作(というか調査報告書?)がどういうものだったか知らないけれど、これじゃただ「すけべえでバカなインテリが理論武装で自分の欲望を正当化しようとしたけど失敗しちゃった」ってだけじゃん。大恐慌の直前辺りが舞台らしいけど、その時代がきちんと描かれているわけでもないし、群像劇としても風刺劇としても中途半端。話のポイントになっている二人の女性速記者も、何かステレオタイプだし、これ観るのなら「愛のコリーダ」とか「セックスアンドシティー」とかの方がよっぽど性に関して得るものがあると思う。ま、ある意味「現代の、性を正面から捉える事の重要性と困難さ」を身をもって示している、と言えなくもない・・・などと、全裸で語ってもあんまり説得力はありませんな(苦笑)・・・あ、お巡りさん、手錠かける前にせめて靴下だけは履かせて下さい(捕)。[DVD(字幕)] 4点(2005-11-26 18:51:44)(笑:1票) 4. 戦場の夏休み 小学2年生の見たイラク魂 2002に撮られた「笑うイラク魂」という作品の続編らしい、この作品。前作を観ていないので何とも言えないけれど、これはイラクの状況をマクロに俯瞰的に見るのではなく、イラクの「戦争が紛れ込む日常」に暮らす市井の人々を捉えたドキュメンタリーということで「華氏911」などとは違うタッチの作品でした。ドキュメンタリーとして考えると、ちょっと散漫な印象もあるのだけれど、そもそも今(撮影は2003年の7~8月)のイラクは様々な状況の中で様々な人々が混沌と混乱の中で暮らしているので、簡単に「イラクはこうだ」「イラク人はこうだ」とは語れないのだろう、と思う。この作品で印象に残ったのはイラクの人々の、いい意味での「いい加減さ」と「したたかさ」。2002年の撮影時点では「サダム・フセインを支持する」と語っていたイラク人の殆どはこの作品の中で「あれはウソだった。あの当時フセインに反対するなどと言ったら殺されていた」と語るのだが、その表情は、何だか屈託がない、というか「生き抜くためには何でもアリ」みたいな感じがして、皮肉ではなく感心させられる。ただこの作品、タイトルにあるように監督の小学二年生の娘さん(と、奥さん)も同行しているのだけれど、果たして作品にとっての意義はあったのだろうか?と思う。監督によれば「子供に世界を見せてやりたかった」ということで、その試みは成功したのかもしれないけれど、それがあまり映画に反映されてないような気がするので、ちょっとこのタイトルはずるいと思う。6点(2004-12-15 21:17:42) 5. 千年女優 映画作品と現実が入り混じる手法はある意味「マトリックス」と同じ位刺激的でした。んでも、やっぱし最後の台詞は、ちょっと野暮というか・・・。「秘すれば花」って言葉もあるし、違う形で表現したほうが良かったんじゃないかなーと思いました。んでも、こういうオタク向けでも子供向けでもでないアニメーション作品がジブリ作品以外にもちゃんとあるのは嬉しいことです。7点(2003-11-26 21:37:35) 6. セシル・B/ザ・シネマ・ウォーズ こういう、画面から熱気や迫力が噴き出してくるような勢いのある映画は久しぶり!面白かったあ。あの刺青で出てきた映画監督はほとんど知らなかったし、いわゆるハリウッド大作映画やファミリー映画でも好きな作品はたくさんあるんですけど、こういう「健全」な精神も大好きです。ただ、あの集団がカルト集団っぽかったのがちょびっとだけ引いたけど。あと、これは無理な注文かもしれないけど、ハニーが「女優魂を見せる」シーンが明らかに特撮(もしくはスタントマンを使っている)バレバレだったのがちょっと残念。それまでフィクションであることを忘れるくらい映画の中に引き込まれていたので、ちょっと醒めちゃったんですよね。ちなみにこの作品はDVDで観たんですけど、映像特典に出てくるジョン・ウォーターズは知的な不良オヤジって感じで魅力的でした。それにしても主演のメラニー・グリフィスの次の仕事が「スチュアート・リトル2」っていうのは何とも皮肉ですね。8点(2003-06-19 21:08:45) 7. 戦場のピアニスト 凄い迫力の映画でした。あっという間に60年前のポーランドに引き込まれてしまった感じです。それに「従順に」と言いたくなるほどあっさり殺されてしまうユダヤ人たち。はっきり言って観てて楽しい映画ではありませんね。確かに「逃げ回っているだけ」の映画ではありますが、実際あのような状況下で英雄的行動をとれる人はごくわずかでしょう。最後のピアノの演奏シーンは、ポランスキー監督の虚無や絶望をよく表していると感じられました。8点(2003-03-10 22:07:11) 8. 千と千尋の神隠し ぜんぜん分かりやすくないし、ナウシカ・ラピュタあたりと比べるとエンタテイメント性も薄いのにこんなにヒットしたのは不思議ですね。日本では「宮崎駿」はある種のブランド、もしくは権威になってしまったのでしょうか?と、意地悪な言い方をしましたが僕は結構好きです。賛否両論だし色々な解釈があるようですが、僕はこの映画を「子供のころ見たシュールな夢」のように楽しみました。ほら、子供のころの夢って脈絡もないし訳わかんないけどなぜか目が覚めた時、不思議な気分になって涙が出てきたりとか、ありませんでしたか?余談ですが、宮崎氏の次回作はバリバリエンタテイメントな予感がします。8点(2003-02-17 17:16:07)
|
Copyright(C) 1997-2024 JTNEWS