みんなのシネマレビュー |
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1. ゼロの焦点(2009) 《ネタバレ》 野村芳太郎の作風を大事に踏襲し、現代の映画に使用される大げさな音楽や映像を落ち着かせて製作した感じが良かった。しかし、犯人の夫の不自然な自殺への感情や、奥ゆかしすぎる田沼久子(昔の売春婦仲間)によって、殺人への罪悪感が少しブレて軽減された感じがしたのは残念だった。個人的にはラストはやっぱり断崖の討論シーンを希望。あまりにもベタになったので、わざと避けたのかもしれませんけど。それと、窓に張り付けて刺し殺される役の人は、原田大二郎の息子さんか、ユースケサンタマリアが大胆に変装したか、まさかスケートの織田さんかと考えながら見ていたのですが、新進の劇団の方だったのですね。[映画館(邦画)] 7点(2009-11-16 18:32:38) 2. 世界の中心で、愛をさけぶ 観る前に予告や噂を聞いてこんな感じかなと想像する。そしてこれほどまでにそのまんまだった映画も珍しい。ひたすら面影を追って意外な展開なしに平和に終わる。このような話は、病気で感動させたろうという作者のあざとさ(山口百恵主演「赤い疑惑」以更)が見えてつらいのです。末期の患者を病院から連れ出して患者が意識不明。そして「誰か助けてください!」。何をしていらっしゃるの・・。出演者全員を優しく包んでいる行定監督の淡い感じのカメラワークと「瞳をとじて」が良かったのでプラスの点。[映画館(字幕)] 6点(2005-01-12 02:43:41) 3. セッション9 むだな残酷シーンを使わずに聴覚や視覚を刺激しての「ブレアウィッチ」的な雰囲気はよかったのですが、やはり構成の弱さは否めません。深夜なにも期待しないでNHKあたりで見たら良かったかも。5点(2003-11-18 12:02:24) 4. 宣戦布告 有事におけるおじさんたちの狼狽ぶりだけを描くのかなと思っていたら、アクションやサスペンスも絡めてあり意外に良かった。近隣国との緊張もあり他人事とは思えない昨今、考えさせられる映画でした。なぜ日本の政治家はあたふたしている姿が似合うのだろう。7点(2003-10-15 09:10:26)(良:1票) 5. セブン 動機としては屁理屈サイコなのですが、全体的な映像の重さがお気に入りです。フリをこれでもかと溜めて、オチがすごく浅薄なのはフィンチャー流。同年としてスキ。7点(2003-09-23 12:25:09) 6. 戦場のピアニスト ドラマチックな展開はないのですが、生身の人間がひたすら生きていく姿が表現されていました。うまく行き過ぎかなぁという感じですが、実話と言われればピアニストという必要性も含めて納得しないでもないストーリー。しかし、戦争は、ほんとに、地獄。7点(2003-02-20 14:35:34) 7. 千と千尋の神隠し 神様も含め「欲」に対する接し方で、いろいろ考えがめぐる作品でした。「欲」の恐さは、くされがみに間違われたものや、カオナシに特に感じました。千尋は成長というよりも最初から強い子だったという意見に賛成。逆に子供ならではの無垢さで「欲」に抗う事が出来て教えられるところがあった感じです。大人になると「欲」に弱くなるのだなぁ。生きていく上で「責任」が出てくるからなァ。油屋の俗っぽい嫌な感じを与える場面から、電車に乗り綺麗な海に転換させる場面いいですね。清々しい気持ちの解放感です。7点(2002-08-27 12:06:31) 8. 戦国自衛隊 リメイクの話も出てきそうな面白い着想。なぜか安っぽい、でも最後まで見てしまうタイムスリップ時代劇。あれだけ武装できてれば、すぐ攻略できるだろうに・・。ストーリーとキャスト祭感が、いつも美味くミックスされない角川映画です。6点(2001-12-10 12:02:16) 9. 青春デンデケデケデケ 素晴らしい。手持ちカメラの魅力を存分に生かしてる。ギター小僧だった私にはたまりません9点(2001-09-27 14:24:27)
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