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1. 世界侵略:ロサンゼルス決戦
先ほど見終わりました。
1言で言えば「フーアー!!(本当はウラーですが)」
或いは「ビバアメリカ!!」です。
基本設定はインデペンデンス・デイに酷似していますが
出来はこちらの方が上かも知れません。
私はもっと客観的視点から描かれた作品かと思ってましたが
もうコテコテの愛国賛美&国防最高!&キリスト教原理主義的視点から描かれています。
それは熱血主人公の臭い台詞(聞くに堪えません)から始まって
ご都合主義のストーリーで完結していて
この点だけで言えば普段の私なら3点を付けていたでしょう。
しかし、あえて空中戦主体のフルCGではなく
製作的にかなり手間掛かる未知の生物との
市街地の地上戦を見事に描いてる点での評価は
7点を付けても良いと思いました。
ただ、銀ピカリの敵CGが、何となくあの「宇宙戦争」に似ている風でもあり
その点がちょっと気に食わないのですが
敵の無人機がギュンギュン飛び回り、グリグリ動き回り、迫り来る感覚や
戦闘自体の苦闘感や緊迫感は中々見事です。
これで登場人物がもう少し醒めていて、クールで客観的な演出であれば
私は多分8点付けていたかも知れません。
基本的にアメリカ最高!!&ご都合主義です。
ただ、それで切って捨てるには惜しい程の
ガンアクション&メカギミックが随所に配されていて
ウーン、中々評価が難しい作品ですね。
あと、「スターシップ・トゥルーパーズ」と比べられている人が居ますが
それは違うでしょう。
あの映画は軍国主義の狂気や滑稽さ、それに付き纏う戦争のグロテスクさに
主眼を置いて描いています。
つまり、基本は戦争風刺なのですよ。
しかし、この映画は180度違う視点(はっきり言うと戦争賛美)から描いていて
それが非常に鼻に付きます。
こういうのが嫌な方は見ると不愉快に成ると思いますので
見ない方が良いでしょう。
しかし、私の様に
それまあ、ひとまず置いても斬新な戦闘アクションを見たい!
と、いう不謹慎な人は見ると案外面白いかも知れません(笑)
その点では結構良く出来ていまして
地球の市街地を舞台にココまで真正面からやった映画というのは
今まで有る様でなかった気がします。
なので、今回は大甘で6点にします。
[DVD(字幕)] 6点(2012-01-24 22:17:01)《改行有》
2. 西部戦線異状なし(1930)
《ネタバレ》 先ほど見終わりました。
実は1979年版と間違えて借りてしまいました(笑)
ですがこちらを見て良かったです。非常に良く出来た作品でした。
とても1930年に撮られた映画だとは思えません。
戦闘と砲爆、機関銃座のシーンで、次第に横に流れて行く長回しの映像表現は
今見ても非常に斬新で、まるで自分がその場で撃たれているかの様な錯覚を感じました。
特に砲弾が横に連爆して行くシーンなどは鳥肌が立ちました。
その他、敵兵が塹壕へ飛び込んで来たり
タコツボを飛び越えて行くシーンなどは、下からのアングルが非常にリアルで
最後は銃剣でも間尺に合わず、シャベルを振り回して叩き合う白兵戦も圧巻です。
この辺りはまだ実戦経験者が多数居たはずですから、演技指導などをしていたのでしょうか。
この映画がハリウッド最初の戦争巨編であり、その後のアメリカにおける
戦争映画のバイブルと成っているというのもうなずけますね。
特に戦闘シーンの映像手法の全ての原点が
この映画に詰まっていると言っても過言じゃないかと思います。
しかし、戦闘シーン以外の場面設定で有ったり
台詞回しや演出などには、所々やはり時代を感じさせるものが有り
誰が誰だかはっきり区別出来なかったり、いま1つシックリ来ない所が有ります。
ただ、古参兵のカチンスキーを初め、まわりの配役は中々良い味を出していて
コミカルなシーンも有ったりと、ある程度感情移入出来る設定で
それが為にカチンスキーの呆気ない死は
現実の戦争の悲惨さ、儚さを如実に表していると思います。
ただ、もう1つ物足りないと感じてしまうのは
撃たれて血飛沫が飛び散ったり、モ切れた手足が宙を飛んだり、ハラワタがはみ出てたりの
リアルな現代風戦争映画のギミックに慣れてしまっているからかも知れません。
そういう部分を期待している人は見ない方が良いでしょう。
しかし、実際の戦争、時代的背景やその現実、という物を当て嵌めてみると
実際の第1次世界大戦から12年しか経っていないこの映画のほうが
ある意味で相当リアルであるのかも知れません。
[DVD(字幕)] 8点(2010-10-02 00:20:08)《改行有》
3. 戦国自衛隊1549
《ネタバレ》 ともかく話を広げ過ぎて全然収集付かなく成ってるのもお構い無しにテレビ的な流れ作業で撮っちゃった映画ですか?
そんな気がしました。
辛うじて見れるのは先発の自衛隊が石油精製所とか作って歴史を変えるウンヌンと言う所までで
あとはもう時代考証などお構いなし。最後はアングリと開いた口が塞がらない映画に仕上がってます。
こういう映画作るのは勝手ですがこれが字幕付いて諸外国とかで上映された日には日本映画の本質そのものが笑われそうですよ。
なんかこれのハリウッドバージョンウンヌンと話が進んでる見たいですが止した方が良いです。
世界に恥じ晒すだけです。
なんと言うのでしょうかね。
製作者側に目が無いと言うより巨額な予算掛けて作ったけど酷い出来だった。
しかし元は取る算段で全てが回って行くというか。。。それ以外考えないっていうか。。。
というかこれ角川映画がプロダクションしてるんですよね。
いや~酷い。あらゆる意味で。
それしか言い様が有りません。。。[地上波(邦画)] 2点(2006-07-01 00:13:55)《改行有》
4. 戦場のピアニスト
《ネタバレ》 いま見終わりました。素直に良い作品だと思います。
ただ他の人も書いていますが主人公は少し運が良過ぎですね。
それはともかくとしてこの手の映画は見続けるのが痛いです。
この映画もそうですが途中で吐き気を催すというか。。。
子供は見ない方が良いでしょう。
戦争と言う状況が進行し
それが人種絶滅と重なった時にどうゆう過程を経て行くのか?それが克明に描かれています。
主人公は名の知られたピアニスト。家族と共に絶滅収容所に送られる寸前
友人に助けられて生き残ります。その後彼の同胞達は武装蜂起したりますが
彼は何とか生き残る道を選びます。
彼の友人が言います。「逃げ出すのは簡単だよ。しかしそれから生き延びるのは至難の技だ」と。
まさにその通りで彼は生き延びる為に様々な同胞達の善意に縋って
何が何でも生き延び様とします。何度も死に掛けますが それは信念などでは無く
死ぬ事への恐怖や人間の生存本能と言う物なのでしょうか。
ともかく彼の周りで味方が虫けらの様に殺されて行きます。
でも彼は戦いません。恐怖で震えながら割れたガラス越しからそれを見ている。
「無駄死にだ」とも言う。
有る意味卑怯とも取れる行動ですが 自分はどっちなのかと考えれば
やはり彼の様に震えているだけでしょう。
つまり戦って死ぬのも人生なら
最後は敵であるナチス将校の哀れみや善意に縋って生き延びるのも人生だと思いました。
彼は敵である若い将校の前で堂々とピアノを弾きます。
悲しく激しく。そして若い将校も心を打たれて彼を助けてしまう。
やがてドイツは敗北します。若い将校はソ連軍に捕らえられ
彼もまた解放されたユダヤ人に「私は戦場でユダヤ人ピアニストを助けたんだ」
と命乞いをします。
この場面が戦争と人間(1個人)の関係を如実に表す場面でしょう。
素晴らしい着想だと思いました。
戦争はかくも愚かしいですが
私達の生きる現在でも適当な理由を付けて戦争を始めてしまう
愚かしい大国が現実に有る。過去に何も学ばずにです。
歴史は繰り返すしか無いのでしょうか?それを考えると少し鬱に成りますね。
そのぐらいリアリティーの有る映画です。
[映画館(字幕)] 8点(2004-05-03 00:28:29)(良:2票) 《改行有》
5. 1984(1984)
《ネタバレ》 実はこれ結構自分の趣味な映画です^^;
暗い管理統制社会の恐怖と緊迫感が上手く描かれていて一服の清涼剤の様な恋愛との対比が見事でした。
ただ顔をねずみに齧らせる拷問とかは見る人によって不快感を催すと思いますが。。。前衛的な面は少ないですがやはり未来世紀ブラジルに強く影響を受けた作品です。8点(2004-02-01 02:05:01)《改行有》
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