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1. 世界の中心で、愛をさけぶ
泣きました。これだけ「お約束」要素を詰め込まれたら、そういう路線が好きな自分のような人間は、泣かずにいられないと思います。ただ一方で、「原作が良かったから、泣けたのでは?」と思ってしまったのも、また事実(原作未読です)。このように、原作アリの映画化は、いかに原作をカバーしつつ超えるかが難しいところでしょう。そして、まず間違いなく、原作好きの人を満足させるものは作れないものだと思います。その人には、すでにその人の世界が出来てしまっていて、映画監督らのフィルターを通して作られたものなど、虚構に見えてしまうから。でも映画化で、原作未読の人にすら、受け入れられない作品を作ってしまうケースが多いのも、また事実。それを思うと、原作のようなストーリー展開で泣けるタイプで、かつ原作未読なのに映画で泣いた自分のような人間が、感動したこの映画は、評価に値する作品だと思います。これから、原作を読みます。8点(2005-01-02 03:46:11)
2. セックスと嘘とビデオテープ
家庭用ビデオカメラという(当時としては新しい)ツールを使って、知ることが出来ないはずの本音を、互いに知ることができるという状況を作り出し、性と愛に関する人の心を掘り下げた作品。……と説明すると面白そうなんですけど、どうしてなのか、退屈な作品でした。編集が悪いのか、アイデアを脚本が活かしきれていないのか…(でもアカデミー脚本賞ノミネートなんだよなあ)。あと余談ですが、最初は「タイトルで売れた映画なんじゃないのか」と書こうと思っていました。でも、よく考えたら自分のスケベ心を露呈させているだけなので、やめました。3点(2004-02-10 20:17:01)
3. 千と千尋の神隠し
《ネタバレ》 途中までは、圧倒的な世界観と素晴らしいアニメーションによって、かなりいい感じなのですが、ラストが腰砕けでした。聞いたところによると、当初の予定では最後に千尋がゼニーバと戦って倒すはずだったとか…。それが時間・予算的に収まりきらなくて、あのラストになったそうです。そう考えると、電車に乗ったあたりからガラリと展開がお粗末になってしまったのにも納得がいきます(「大当たり~」のところでは、千尋が何て答えるか読めちゃったもんなあ…)。もしも予定通りのラストならば、満点を献上したかもしれません。宮崎さんは、本当に素晴らしい才能をもち努力をしていらっしゃるのですから、実務面でも監督としてふさわしい裁量をふるって欲しいものです。「ハウルの動く城」が公開延期になりましたが、今度こそ制限内で最高の作品を創ってくださることを祈っています。6点(2004-01-28 23:51:35)
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