みんなのシネマレビュー |
|
1. 戦略大作戦 《ネタバレ》 ガールズ&パンツァーのレビューを書き進めるために鑑賞したら、何ともマイフェイバリットな怪作だったという (詳細はブログにて)[インターネット(字幕)] 9点(2016-02-04 02:11:28) 2. ゼロ・グラビティ 《ネタバレ》 極小の人物構成でありながら、「デブリ臨界」を描いて人類の絶望的な状況を深く突いた作品。 (詳細はブログにて)[インターネット(字幕)] 7点(2014-11-24 01:38:47)《改行有》 3. 世界最古の洞窟壁画 3D 忘れられた夢の記憶 デジタル3Dの意義と、その限界を同時に見せてくれた奇作。 (詳細はブログにて)[試写会(字幕)] 7点(2012-03-24 21:11:26)《改行有》 4. 世界最速のインディアン 去年からオーストラリア・ニュージーランド映画が大好きになってきているんですが、これは直球ド真ん中のオージーテイスト。 ピストン作りの、ほとんど錬金術まがいのやり方がツボでした。本作の1世紀前には本当 (詳細はブログにて)[映画館(字幕)] 10点(2007-06-19 18:20:25)《改行有》 5. セブンス・コンチネント この映画で描かれていないものが一番重要なキーポイントである、という騙し絵みたいな映画。 じゃあこの映画で描かれていないものは何か? …それは宗教(娘の就寝前の祈りのシーンがあるじゃないか! と言う方もいるでしょうが、最終章でそれは無効になったと見た方がいいでしょう)。 ミヒャエル・ハネケはロベール・ブレッソンみたいな(つまり無印良品みたいな)描き方をする監督ですが、ブレッソンのように宗教家ではなく哲学者です。西洋で「哲学者である」というのは何を意味しているかというと、それは「神の存在を疑う人」つまり論理が全てを決める人であるワケです。そういう彼が『セブンス コンチネント』という、こういう題材を選んだ。 なワケで、神が必要な場面に、この映画の中では頼るべき何者も描かれない。 じゃあこの映画で描かれているものは? 家具と日用品と車と洗車機。そして親父さんの職場であるでっかい工場。物質、機械ですな。学校の先生なんか、あんだけセリフがあるのにほとんど顔も出ないです。 この映画は物質文明の到達点を描こうとしているワケです。家族が力を合わせて文明(いや物質)から逃げ出そうとする映画。哲学者であり、主人公たちと同じように神の存在を重視していない監督は、それを肯定も否定もしない。行動を淡々と追っていく(同時に物質との関わりも描く)。洗車機の中で自分の「無力」を感じた事のある人間なら、この映画をポジティブに受け取る素養があるかも。 オイラはまだ、この映画に抵抗するだけの余力が残ってます(注:うーん。観てから一週間、実はけっこうダメージ受けてるかも…)から、この点数にしますが(注:2点UPしました)…神なき時代において、先進国の神なき人間の全てに、同じ立場の求道者として「生の意味」を問い掛けたすざまじい映画が、20年近く前に撮られていた事は間違いないのです。[映画館(字幕)] 8点(2006-08-01 01:49:52)(良:3票) 《改行有》 6. 1984(1984) あえて内容には触れません(一言で言えば「退屈だが素晴らしい」)。公開時、賛否両論で日本中を騒がせた問題作なんだけど、誰も覚えてないよなあ(苦笑)。日本国内で初めて…というか東京国際映画祭の招待作であるため、特例的に…ヘア解禁された作品。その後の日本の映像表現の展開を考えるに、この映画がかなり重要な転機だったのは間違いない。もはやその内容とは何の関係もなく、日本の映像文化を決定的に変えた歴史的作品という事になる。成人男性諸氏はこの映画に感謝しなければならないだろう。そしてその事に感謝しつつ、コンビニで配給されてるジンでも飲みながらイラク戦争のニュースを見るのもまた乙な味わいが…あるわけねーよな。いつの時代になっても何かしらの意味を持って、観る者に語りかけてくる「権力の業」の哀しい物語。[ビデオ(字幕)] 8点(2004-12-25 17:01:59)
|
Copyright(C) 1997-2024 JTNEWS