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評価順1
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1.  セッション 《ネタバレ》 映画としての面白さは十分にあると思います。良く出来た脚本、構成、演出でニーマンとフレッチャー教授の2人の性格、心理を観客に植え付け、ラストのあの演奏会に持って行くんだから。僕個人はフレッチャー教授の心理は分からない。あの演奏の罠の後、ニーマンが反旗を翻す事まで読んでいたと言うのは考え過ぎだろうし。ただ、演出でも語られている様に、ニーマンは遂に到達したのだという事、フレッチャー教授は遂に見出したのだという事、この解釈でいいのだと思います。だとしたらこのラストは2人には望んだラストであり、バッドエンドとは言えないでしょう。フレッチャー教授の教育は明らかに演出的に行き過ぎなのを強調していて、これが正しいのか間違いなのか、『天才』を生み出す為の厳しさの肯定とか、現実は甘くないんだよ、とか、そういう事は映画の外の事で、あのあり得ない(恐らく)理不尽なしごきに耐えて食いついて来るニーマンの姿に感情移入してしまう。ニーマンは負けず嫌いで自信過剰なところもあるが、文字通り血の滲む練習、努力はしてきた。なのに報われずに遂にはブチ切れて教授に飛びかかってしまうが、僕はこのシーンで最高に腹の底が熱くなり、胸が高鳴った。単純に見てフレッチャー教授は悪役、そしてラストでニーマンが勝利する。ニーマンの負けず嫌いがラストの完璧な『caravan』を披露し、笑顔で終わる。僕的には「ザマァ見ろ!」なラスト。人それぞれにある『人生』を『ジャズプレイヤーの視点』に置き換えて語られた作品。そして間違いの無い唯一のものがある。『努力』 それは決して人を裏切らない。「努力しても…。」なんて事もあるかもしれないけど、この映画はそれを教えてくれる良い作品だと思います。[ブルーレイ(字幕)] 8点(2015-10-26 16:16:14)(良:2票)

2.  ゼロ・グラビティ 《ネタバレ》 『宇宙』を知らない人がほとんどだと思います。そして『死』、映画の様な「死ぬ」という事を感じ取り、死を受け入れる、受け入れざるを得ない状況になった人も少ないと思います。この映画はその2つを見事に疑似体験させてくれます。3Dは必然です。『映画』を超えた究極の映像体験が味わえ、「その場」を提供して、共有させてくれます。ライアン博士が地球へ還ってくるラスト5分。彼女(と観客)が目にするもの、揺れる穏やかな水面、木々の緑、青い空、そして火の玉となって地上へ降り注ぐ破片…。地上で見れるその美しい自然の景色を目にしたその瞬間、宇宙を知らない筈なのに(宇宙にいたと錯覚していたから)、こんなにも感じる安堵感。たったの5分ほどです。OPからラストのここまで、完全に『宇宙』へ誘ってくれる、究極の映像です。比率では9(宇宙):1(地上)。9割は映画らしくその贅沢な映像美、映像技術を堪能し、まだ見ぬ宇宙の神秘と、生物が生きれない冷酷なまでの静寂の空間で魅了する。そして、残るたったの1割で、監督はほとんどの人間が目にする事の出来る地上の自然の美しさと有り難みを再確認させたのだ。そして原題の通り、サンドラ・ブロックの熱演通りに観客に伝え、感じさせたのだ、『GRAVITY』を。 …2014.4/26、ブルーレイ2Dにて再鑑賞。視聴環境、完全暗室のプロジェクター、スクリーン110インチ、5.1ch。感想は…あの日、映画館で味わえた全ての感情には程遠いものでした。2.4:1、シネスコサイズのせいか、宇宙の広さを全くと言っていい程感じられませんでした。これは僕自身も感じた事ですが、一部レビュアーの方が仰っている様に、自宅環境ではやはり評価は変わってしまいそうな気がしました。正に『観る』より『 体感』する映画ではないでしょうか。[映画館(字幕)] 9点(2013-12-17 22:22:03)(良:4票) 《改行有》

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