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プロフィール |
コメント数 |
87 |
性別 |
男性 |
年齢 |
32歳 |
自己紹介 |
採点は甘め。 でも、10点は特別に好きな映画にだけ。 |
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1. ゼア・ウィル・ビー・ブラッド
ポール・トーマス・アンダーソン監督の映画には大好きな作品が多いのですが、本作はそこまで好きではありません。なんか「ドヤぁ」感が画面から滲み出ているようで。「この画、ドヤぁ」とか「この長回し、ドヤぁ」とか「この別の映画のオマージュっぽいシーン、ドヤぁ」とか(最後のは自分でもよく分かっていませんが)。
この監督の他の作品にある「温もり」がこの映画にはない気がするのです。個人的に、アンダーソン監督にはダメでキレやすい人間たちを愛らしく描く作品が多いイメージがあって、そのダメ人間たちに対する暖かい眼差しが彼の映画の大好きなところなのです。ここではそれがほとんど感じられなかった。もちろん、主人公がただ富のために冷徹に邁進するだけの人間なので愛らしく描く必要はなかったでしょうし、「欲」が本作の大きなテーマですから、とにかく冷たくて石油臭い映画にするという意図があるのは汲み取れます。原作ありきの映画ということもあって、普段のアンダーソン調でやる必要もなかったのでしょう。
ダニエル・デイ=ルイスのパフォーマンスは正直やりすぎだと思います。もはや彼一人の映画になっている。それはそれで結果的に完成度の高い作品にはなったけど、やはりポール・トーマス・アンダーソンの映画はアンサンブルキャストによる演技でこそ輝くと思うのです。[ブルーレイ(字幕)] 7点(2016-05-10 10:04:31)《改行有》
2. セッション
突出している人間はどこかが大きく欠落しているように見えるもの。一つのことを追求していくと、周りが見えなくなって他人に不寛容になることもあるし、邪魔なものを徹底して排除しようとしてしまう。しかし、大きな目標の達成のためにはそういうこともせざるを得ないということか。ラスト10分くらいは観ている人の多くがただただ圧倒されるでしょう。皆がおよそ同じような感情を抱くということがこの映画の完成度の高さを表していると思います。ただ、出来上がりすぎていて、逆にこちらが入る込む隙がないというか。映画の方が一方的に喋っている感じがするのが少しだけ気になった。あと少しだけ余白があれば大好きになっていました。[映画館(字幕)] 9点(2015-04-22 00:02:16)
3. ゼロ・グラビティ
他の方々が既に仰っていますが、これは映画館で観ないと無意味です。真っ暗な映画館は本作にピッタリな環境だし、大きなスクリーンで観ないと立体的な迫力を味わえないし、本作の絶妙なSEの使い方は映画館の大音響で初めてその効果が存分に発揮されます。これはもう、ブルーレイとかDVDを発売しないで、月に一回くらいのペースで劇場で上映し続けた方が良いんじゃないかと思います。映画というよりはアトラクションですね。それでいて映画的な美しいショットも楽しめます。ただ、繰り返し観たくなるストーリーではないのが弱点。[映画館(字幕)] 9点(2014-11-30 23:29:49)
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