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1. その日のまえに
《ネタバレ》 大林さんらしい、ファンタジックな映像世界。
死と乙女は、大林さんの世界では、よく扱われるテーマ。
大林演出がスピード感を増して、伸びやかになってくる頃である。
続く「戦争3部作」への予感が十分に感じられる。
乙女のようなお母さん、永作博美。
子どものような青年のお父さん、ナンちゃん。
初恋のまま、夫婦になったような二人である。
そこに宮沢賢治の世界が被さる。
最後は、汽車が空を飛ぶかなぁと思いましたが・・(笑)[DVD(邦画)] 7点(2021-02-08 00:46:38)《改行有》
2. その土曜日、7時58分
ルメット監督といえば、社会派モノや戯曲の映画化を多くてがけているが、この作品は今までのルメットとちょっと違うと思った。「ウイズ」や「グロリア」のような作品にも、ちょっと社会派のスパイスを効かせていたが、この作品はそれがない。ただ、金が人生を誤らせるという点くらいだ。しかし、新しい試みもしている。タランティーノのような演出をしたり、映画ならではの場面変えに新しい試みをしている。老いても、まだまだやれると言った感じで、この監督、ホントすごい。尊敬します。[DVD(字幕)] 7点(2009-07-06 13:29:39)
3. ゾディアック(2007)
《ネタバレ》 この事件が未解決だとは知らなかったので、後半、ギレンホール演じる漫画家が動き出した時、これは警察でも突き止められなかった事件を漫画家が!?と期待して観たので、退屈はしませんでした。が、ラスト、はっきりと断定できずに映画が終わった時、ちょっと疲労感が残りました。監督は、あのリーとかいう人物が犯人だと遠まわしに言っていますが、2時間半の映画を観終わった後のカタルシスが弱いので、ちょっと疲れたということです。警察が、個人で動いている漫画家にヒントやアドバイスを与えるシーンは面白かったです。あの眠そうな顔した刑事がいい味を出してて、好感もてました。[DVD(字幕)] 7点(2008-06-10 16:32:23)
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