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【製作年 : 2010年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
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1.  ソウル・サーファー 《ネタバレ》 アナソフィア・ロブと言えば、『チャーリーとチョコレート工場』で小生意気な女の子を演じていたが、いつの間にか立派な女優サンに成長していた。脇を固めるデニス・クエイド、ヘレン・ハントの演技も当然素晴らしい。サーファーとして将来を有望視されていた少女べサニーが、サメに襲われ片腕を失うという惨事に見舞われる。一旦はサーフィンの道を諦めるが、津波被害に遭ったタイのプーケットでのボランティア活動を通じて、再び自分のやるべきことに目覚めていく。少女のひたむきさが世界を変えていく様は、まるで実写版『ナウシカ』を観ているようであり、映画と分かっていても泣けてしまう。エンドロールで実際のべサニーの映像が流れるのはほとんど反則![DVD(吹替)] 8点(2012-12-12 01:47:43)

2.  それでも、愛してる 《ネタバレ》 こういう作品をサラッと作っちゃうジョディ・フォスターの監督としての力量に脱帽。それにしても、メル・ギブソンとジョディ・フォスターの共演作(『マーヴェリック』以来か?)にしては、日本での扱いがひどすぎるんじゃないだろうか?DVDには日本語吹き替え版すら入っていない有様。内容は宮崎あおい×堺雅人の『ツレがうつになりまして』のアメリカ・バージョンと言ったところ。メル・ギブソンは8年ばかり出演作から遠ざかっていたが、本作と『復讐捜査線』で復帰してくれて大変嬉しい。[DVD(字幕)] 7点(2012-12-07 22:03:27)

3.  捜査官X 《ネタバレ》 原題は『武侠』。金城武扮する〈捜査官X〉はあくまで狂言回しに過ぎず、本筋は過去を捨てた男ドニー・イェンの再生の物語である(ちょっと『ヒストリー・オブ・バイオレンス』に似てる)。中盤以降のドニーのアクションはここ近年のカンフー映画の中でもベストと言えよう。サスペンスだと思って観ていたら突如ハードアクションになるものだから、普通の人はビックリするだろうが、ドニーファンからすれば「待ってました!」の展開。ラスボスは『片腕ドラゴン』ことジミー・ウォン!マジ強すぎて、『プロジェクトA』の海賊のボスを思い起こさせた。[DVD(吹替)] 8点(2012-11-07 22:13:27)

4.  ゾンビ大陸 アフリカン 《ネタバレ》 誤解を恐れずに言えば、これは『ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド』以来の傑作ゾンビ映画だ。ゾンビと言えば今流行のアスリート系よりも、オールドスクールなノロノロ系が好みだが、ロメロの諸作を除けば、『ショーン・オブ・ザ・デッド』や『ゾンビーノ』のようなパロディ路線か、『ゾンビ3』『ヘル・オブ・ザ・リビング・デッド』のようなマカロニ・トンデモ路線がほとんどであり、ここまで真面目にオールド・ゾンビをフィーチャーした作品は滅多にない。『ナイト~』や『ダイアリー・オブ・ザ・デッド』のようなゾンビハザード発生時、世界中で同じことが起こっているはずだが、そういったところに焦点を当てた作品と言えば、小説「ワールド・ウォー・Z」くらいしかなく、映画では初めての試みではないだろうか(本作はそのアフリカ編)。邦題は『ゾンビ大陸アフリカン』なんてトンデモ系を匂わせているが(「『ホテル・ルワンダ』に続くアフリカ大陸シリーズ最新作!」などという日本版予告も最悪)、原題はシンプルに『THE DEAD』。笑いもお色気もなしの大真面目なゾンビ映画なのだ(グロはきちんとある)。[DVD(字幕)] 8点(2012-07-15 08:06:53)(良:2票)

5.  ソルト 《ネタバレ》 ソルトの目的が明確でないため、一体誰に感情移入すれば良いか分からず、せっかくのアクションシーンもただ派手なだけで、緊迫感が生まれない。そもそも脚本の段階で失敗しているとしか思えないが、ドンデン返しを見せたいなら、アクションは控え目に、硬派なサスペンスとして撮るべき。この監督とはいまいち相性が合わないらしく、あまり面白いと思ったためしがない。アンジェリーナ・ジョリーもアクション映画が好きなようだが、『チェンジリング』のようなシリアスな作品に比べると、どうしても見劣りしてしまう。続編を意識した終わり方もどうか。[DVD(吹替)] 5点(2010-12-03 21:07:30)(良:1票)

6.  ソラニン 《ネタバレ》 『ただ、君を愛してる』『少年メリケンサック』に続く、宮崎あおい鑑賞映画としてはもう完璧な出来。自分も種田になってあおいちゃんとイチャイチャして~!と妄想爆発です。それはともかく、種田が命を懸けて守ろうとした「あるもの」は、大人になるにつれ磨り減ってしまうものなんだよね。それが大人になるということなのか。大人になりたくなければ死ぬしかないのか。自分はもう33歳なのだが、これまでに知り合いが2人自殺した。彼らも大人になりたくなかったのかな、なんて少々勝手なことを思ってしまう。あおいちゃんの歌は声量も足りなくて下手くそだけど、生き残ってしまった者はただただ生きることしかできないのだ。下手くそでも生きてさえいればそれでいい。[映画館(邦画)] 7点(2010-08-30 07:52:07)(良:1票)

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