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プロフィール |
コメント数 |
313 |
性別 |
男性 |
年齢 |
63歳 |
自己紹介 |
映画は生もの。リアルタイムで見るのが一番だけど、古い名画はどうしようもない。TVでしか観れないのなら、電気を消して電話を切って、誰も来ない夜に、なるべく劇場と同じシチュエーションで見るように努めています。(お酒を飲みながらはありますが)観る側、つまり自分も生ものですので、その時の体調、精神状態では見方も変わります。B級がA級に見えたり、恋愛映画がアクション映画に見えたり、でもそれはそれで面白いと思います。 と、勝手な事をのたまう40才の映画好きな親父です。 |
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1. ソルジャー(1998)
《ネタバレ》 人間兵器として赤ん坊の時から教育され、人を殺すことに何のためらいも持たずに生きてきた軍人トッド。しかし、軍はDNAから作り上げた最強最新の人間兵器を主力とするため、トッドは廃棄処分に。でも、捨てられた惑星に住む人々の「愛」でもって、最後は、最新の兵器達をやっつけ、自身も人間の感情を少し取り戻すという、実に単純明解なお話。主演のカート・ラッセルの台詞の少ないこと。寡黙な戦士という設定だからでしょうけど。子供が蛇を殺す所を見て、自分達の判断が誤っていた、だから戻って来て欲しいという、住民の心変わりも少し不自然、というか突拍子もない態度です。はしょりすぎな気が。アクションシーンはそれなりですが、いまひとつ「魅力」に欠ける作品。陳腐なストーリーでも、セットや音楽、効果や出演者達の演技等で良い物語になるはずなのですが、どうにもこじんまりとした印象です。ラスト、子供が両手を広げてトッドに抱いて欲しいジェスチャーをしますが、劇中それほどのコミュニケーション(蛇のエピソードのみ)がないのに、なんだか無理にまとめようとしたみたいで納得できません。4点(2004-05-24 09:30:34)(良:1票)
2. 卒業(1967)
《ネタバレ》 アメリカン・ニューシネマの中でもあまりインパクトを感じない作品です。花嫁を連れさらうことが主人公にとっての「卒業」であるなら、あまりにも短絡思考だと思います。紆余曲折あっての決断であり、心のままに動こうとする行為は確かに今までの自分からの脱却かも知れません。映画の進行もそうなっています。しかし、本当の幸せをつかむことに対してはその準備が出来上がっていないのでは?最後、バスの中で喜び半分、不安半分の表情を見せて終わりますが、これからの道は決して平坦ではないはず。見ているこちらも応援するよりも、すごく遠くから見ている感覚で「で、どうするの?」と問い詰めてみたくなりました。名作と謳われていますが、音楽の功績が大きかったのでは。5点(2004-04-27 12:14:51)
3. ゾンビ/ダリオ・アルジェント監修版
この映画が好き、と言うと大抵怪訝な顔をされます。「何で?」と理由を聞かれますが、うまく答えようがありません。気持ち悪い、無気味や、救いようのない話など「負」の要素ばっかりの印象を持たれていますが、自分にはその「負」の要素が映画ならではの素晴らしい題材となっている、と思うのです。人が人を喰らう、それも死人がよたよたと歩きながら襲ってくるという設定だけでも、凄いと感心。極限の状況下にあって生き残った人間はどうするのか。相手が災害や怪獣、エイリアンなら大スペクタクルにもなろうというもの。しかし、ここでは人間心理としてのパニックが丁寧に描れています。喰われれば自分も死人。仲間を襲う。いつ、誰がやられてもおかしくない状態では発狂もするというもの。視覚的にも、造形的にも、人に不快感を与える目的はちゃんと成し遂げられていて、そうした点でも「徹底」している作り手の情熱が伝わってきます。「負」なら「負」で見せ切る一途な姿勢。物作りに欠かせないものが、この映画の持っている「良さ」だと思うのです。8点(2004-03-23 12:05:56)(良:1票)
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