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1. ソナチネ(1993)
《ネタバレ》 死にたがっている主人公が最後は死ぬ映画。
しかしながらその過程の描き方が秀逸。
夜の東京から綺麗な海が輝く沖縄に展開するところが素晴らしい。
沖縄に行ったからといって主人公が改心するわけでもなく死はいつでも届きそうな所にあるところがいい。
皆で紙相撲をしたり、落とし穴を作ったり遊んでるが、死が突然やって来る。
突然ではあるが唐突な感じはない。
主人公はヤクザだがこの映画を全くヤクザ映画とは考えませんでした。
人を殺したり殺されたりしますが、道徳的に良いとか悪いとかも全く気にしませんでした。
これを見てヤクザに憧れる人がいるとは思いませんしね。
優れた映画は優秀な娯楽・芸術であると再認識しました。
白黒映画時代以降で最も優れた日本映画の一つだと思います。
[CS・衛星(邦画)] 10点(2013-01-06 17:52:56)(良:1票) 《改行有》
2. それでもボクはやってない
主演男優より有名な周防正行の久しぶりの作品。
見終わってこれからも周防監督には1本1本丁寧に
作品を作り続けてもらいたいと思いました。そう思わせるいい作品です。
エンドロールが流れると、普通バラバラと客が席を立つところが、この映画の後では
私を含め他のお客さんも暫く席に座ったまま余韻に浸っていたようでした。
痴漢冤罪をテーマに拘留所、警察、検察官、裁判官、裁判マニア、
被害者、被告とその家族・友人をリズミカルに映し出しています。
言い方は悪いかもしれませんが、映画を見ているだけで
いろんな角度から裁判にまつわる情報が入ってくる優れた教育映画のようでした。
後半の裁判シーンでの各役者の演技はよかったです。
感情的になる場面や、相手の嫌がるところを突いていく裁判のやりとりは
他の映画でもありますが、例えば被害者の中学生の問いかけに対する答えまでの微妙な間。普通の人なら一生に一回あるかないかの
裁判で答弁するという緊張感がリアルに伝わってきました。
減点ポイントは小太りのおせっかいな目撃者のキャラクター。
本田博太郎のオカマ役も竹中直人の変な管理人も前半はまだ笑えてよかったのですが、
リアルな裁判シーンが続く後半では、あざとく狙ったような
役作りは余計な演出に感じました。でもこのような映画は邦画の良心です。ぜひヒットして欲しいと思います。これからもがんばれ!周防監督。
[映画館(邦画)] 8点(2007-01-29 19:26:44)《改行有》
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3 | 10 | 10.75% |
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4 | 5 | 5.38% |
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5 | 9 | 9.68% |
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6 | 6 | 6.45% |
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7 | 8 | 8.60% |
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8 | 23 | 24.73% |
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9 | 11 | 11.83% |
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10 | 14 | 15.05% |
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