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【製作年 : 2010年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
1. ゾンビの中心で、愛をさけぶ 《ネタバレ》 ゾンビがほとんど出てこないゾンビ映画。でもゾンビの存在をはっきり身近に感じることができます。 ほとんど自宅内でのみの撮影なので、予算もほとんどかかってなさそうです。 にも関わらず、世界の終末感がしっかり表現されています。 子供を死産したことがきっかけで、離婚寸前の夫婦。そこに突然訪れるゾンビパニック。 ゾンビ系でいつも思っていた『なぜわざわざ家から出るの?』とゆーことをこの夫婦はしません。ひたすら籠城を決め込みます。 そりゃそうだ。自分が同じ立場だったら、この夫婦と同じ選択をします。そして事態が鎮静化するのを待ちます。 自分と同じ考えだから共感できます。 困るのが食料。離婚寸前だったからか、備蓄がほとんどないこの夫婦。きりつめても2日で食料は底をつく。シンプルですが、籠城を決め込んだ二人を強制的に家の外に出すのに十分な理由。 しかし食料の調達は失敗。逃げ帰ってきて、しかも妻は噛まれてしまいます。 妻のために自分の血を飲ませる夫。とても離婚寸前だったとは思えません。 助けを求めてきた隣人夫婦ともひと悶着アリ。 ほとんど家の中だけでの出来事なのに、なかなかドラマ性に富んでいます。 そしてとにかく結末が気になる映画です。 個人的には二人には生還してほしかったのですが・・・そこだけが残念。 ・・・・それから、奥さんはもう少しきれいな人が良かったな・・・ [DVD(字幕)] 7点(2024-01-18 03:24:27)《改行有》 2. ゾンビ・ナイト(TVM)(2013) 《ネタバレ》 B級ホラーにしては映像がきれい。いまどき珍しい、何のヒネリもないどストレートなゾンビもの。お墓から出てくるシーンがあるの何気に嬉しい。 これはもう往年のゾンビファンに向けたファンサービスのような映画。 個人的にはこのノロノロ歩くゾンビがやっぱり好きだなあ。 ただこーゆーホラーあるあるで、とにかくみんなどんくさいの。なんかいつでもどこでもグズグズしてるの。そりゃそんなグズグズしてたらそりゃやられちゃうよねってくらいグズグズしてるの。 序盤で、女友達がなぜかお墓のほうにひたすら走りだしたときから、ちょっとだけ嫌な予感はしてたんだ。 グズグズしているだけでなく、結構ありえない行動多いから、そのあたりで面白さが半減しちゃってる感じはあります。もったいない。 そういえばこの映画って、バイオハザードっぽいシーン結構あります。映画じゃなくでゲームのほうの。しかも新しいほうではなくて、割と初期のほう。バイオ2とか。あとはロメロゾンビ、それからウォーキングデッドの影響も受けてそうです。 どれもノロノロゾンビの代名詞のよう作品ばかりですから、絶対影響受けてると思うんですよね~。 だから新しさとかは皆無なゾンビ映画なんですが、ゾンビ好きが見たいものを見せてくれるって感じです。[DVD(字幕)] 6点(2023-12-12 04:05:39)《改行有》 3. ゾンビ・ハイスクール(2012) 《ネタバレ》 ゆるゆる系ゾンビ映画。ほどほどにグロく、ほどほどにおふざけ。 ちなみにホラーとなっていますが、ホラー要素はほぼ皆無ですのでお気をつけください。 個人的にはもう少しサバイバル感の感じられるゴリゴリのゾンビものが好きなんですが、これはこれでアリ。 実は主人公は感染していて、最後のキスシーンで女の子の舌をかみちぎるものだとばかり思っていたのですが、全然違いました。もっとベタで安直でした。 いよいよ追い込まれたら、突然強くなっちゃうメガネ男子。いいぞ、そのご都合主義!好きですよ~。 登場人物はみんなおばかだけど、許せるタイプのおばかさん。バカはバカなりに、生き残ろうとひたむきなのは好感がもてます。 図書室でのまったりダラダラはちょっと長すぎて、ダレちゃうのがもったいない。 みんながふっきれて、ゾンビ相手にバトルをしかけるような、爽快なシーンがあっても良かったかもしれない。 てきぱきとメガネを修理する、良い伏線を用意して、一応その伏線が活かされてはいるんですが、ちょっと弱いか。 ネズミゾンビはいくらなんでもチャチすぎ。あれだったら出さないほうが良いです。 ウケ狙い?だとしても出さないほうがウケます。 まあでもネズミゾンビも含めて、この映画の妙に素人っぽい、絶妙にダサい感じの作りが、何やら懐かしさを感じさせて嫌いではないなぁ。。。。[DVD(字幕)] 6点(2023-05-18 03:14:27)《改行有》 4. ゾンビ革命~フアン・オブ・ザ・デッド~ 《ネタバレ》 超ゆるゆるのゾンビコメディ。緊張感の無いダラダラしたノリで終始進むのかと思ったら、時々忘れていたかのようにゾンビ映画の定石を踏んでくる。 いや、でもちょっとずらす感じかな。なにせ最初のパニックが始まったときも主人公のファンが嚙まれている人たちを見て『放っておけ』と言っちゃう始末ですからね。この危機感のなさは貴重。 一緒に戦ってきた仲間がゾンビになったときも、そいつに引導を渡すのに何のためらいもありません。むしろこれでもかっていうくらいにぐっちゃぐっちゃにします。 なんかそーゆーあっけらかんとした感じが映画全体を覆っているので、肩の力を抜いて見られる反面、やっぱちょっとだれてしまう。 ストーリーはあってないようなもの。ひたすら行き当たりばったり。 金儲けを始めたかと思ったら軌道に乗る前に終了。 軍が登場して新展開かと思いきや、車が転倒して終了。 謎のヒーロー登場で遂にクライマックスかと思いきや、仲間の誤射で謎のヒーローは謎のまま退場。 極めつけは、いよいよ国を脱出となったとき、なぜかファンだけが国に残ることを選択。しかも特にたいした理由はないらしい。 『剣さえあれば・・・』とずーっと言っているので、いつか剣を手に入れて無双モードにでも入るのかと思いきやそれもなし。 この映画全体に漂うユルさといい加減さは好き嫌いが分かれるところでしょうね。 これがキューバの味か。個人的には微妙かな。[DVD(字幕)] 5点(2022-04-16 23:46:53)《改行有》 5. ゾンビーワールドへようこそ 《ネタバレ》 ああ、もうバカバカしくて好き。おばかなゾンビコメディではあるんですが、ちゃんと逃げようとしているところが良い。最善を尽くそうとしているなかでのコメディ。だから許せます。 まあ正直すべりまくってはいるのですが、それも含めて理屈抜きになんか楽しい映画です。 お化け屋敷みたいにちょいちょい驚かしてくるのも楽しい。 ストリップ小屋→警察→友人の家→隣のおばあさん家、次々舞台が変わるのも良い。そして行く先々で必ずピンチに陥る。でもなんかまったりしている。鉄格子のなかに閉じ込められ、周りはゾンビに囲まれている。絶望的な状況のはずなのに、ゾンビと一緒に写真を撮ってSNSに上げようとする。この破綻しすぎない絶妙な匙加減のユルさが好き。 終盤まではひたすら逃げの一手なんですが、最後の最後で反撃に出るのも爽快。今まで日の目を見なかった冴えない3人。その3人がボーイスカウトの技術をもって即席の武器を作っちゃったり、その武器で反撃ののろしをあげちゃったり、これはアツい。単純だけど、こーゆーストーリー展開は絶対楽しい。 そして仲間も良い。それぞれ活躍する。イライラさせるような足手まといはいない。ヒロインが2人いるのが贅沢。助けられるヒロインと一緒に戦ってくれるヒロイン。どちらも良い。 B級ホラーには違いないんですが、大事なポイントがしっかり押さえてある手堅いつくり。おそらく誰が見ても楽しめるであろう作品。ただし悪ノリが過ぎる場面(トランポリンのとこ)もあるので、家族で見るには注意が必要でしょう。[DVD(字幕)] 7点(2021-12-10 14:57:34)(良:2票) 《改行有》 6. ソルト 《ネタバレ》 うーん。こーゆー映画で後味が良くないっていうのはどーもなー。 その過程において理不尽だったりフラストレーションが溜まったりするのは別に良い。その分あとで盛り返してくれるのであれば問題ない。ですがこの物語は早々にその芽を摘んでしまいます。 イブリン・ソルトの最優先事項は愛する旦那の救出。そのためのプロローグの北朝鮮救出エピソードではないんでしょうか。実際あれで私はソルトというよりソルト夫妻の幸せを願うようになったわけです。短いエピソードですがラブストーリーとして良かったと思います。 だとしたら、あんなに早く旦那を始末してしまうっていうのは完全に映画として失敗だったように思うのです。 それはソルトにとっての最終目標にすべきだったんじゃないでしょうか。 例えば、『核ミサイルと旦那、どっちを選ぶ?』みたいな展開にもできたと思うんです。 愛する夫が殺された挙句、その復讐まで早々と終わってしまいます。 仕方なく旦那を殺すしかないシナリオになっちゃったのなら、せめて復讐のカタルシスを感じさせてほしい。旦那の死もあっさりなら復讐もあっさりで、その後の展開なんてどーでもよくなっちゃいました。 それに、ロシアの大統領を狙うのは、夫の命を救うためだからわかります。 じゃあ夫を失い、復讐も果たしたソルトはいったい何をモチベーションにスパイを続行したのか。その流れも動機も理解できず、この辺から自分の気持ちは映画から離れてしまったのでした。 ストーリーが面白い、面白くないという以前にあまり好きじゃないです。 でもそれでも最後まで見せきるテンポの良さと、立体的かつスピード感のあるアクションは良かったと思います。[ブルーレイ(字幕)] 6点(2021-11-21 16:11:08)(良:1票) 《改行有》 7. ソラニン 《ネタバレ》 あんまり人が死ぬ映画を悪く言いたくはないんですが、これはダメ。 原作があるのも知りませんでした。下手に悪く言うと原作批判にもなっちゃうかもしれませんので気が引けますが、これはレビューなので、自分の気持ちに正直に書きたいと思います。 種田の死に方が納得いきません。 ふっきれたと思ったのに泣き出して、信号無視して死ぬなんて、事故死ではなくこれは自殺ですか?自分勝手すぎます。 残された人間はどうなりますか?事故に巻き込まれた車はどうなりますか?かわいそうな自分に酔って自分のことしか考えていないあまりに身勝手すぎる行為ではないでしょうか。悩める20代の若者は何でも許される免罪符なんですか?これを美談になんかしてほしくないですね。 いや、そもそもこいつはかわいそうなのか? かわいい彼女がいる。友人は良い人ばかり。職場だってバイトかもしれませんがブラックではなさそう。そして『バンド』という燻り続けている夢もある。いや、大好きな音楽をいまだに演り続けているだけでもかなり恵まれていると思いますが。 彼女に背中押されて一念発起。そして挑戦して惜しくも今回はチャンスをものにできず。で、たった1回チャレンジしただけで、その1回が失敗したらもう自暴自棄ですか?甘ったれるのもいい加減にしてほしい。こーゆー自分に酔った人間嫌いです。 そして映画としては前半がとにかくだるい。丁寧さとダルさは紙一重かもしれませんが、今作に関しては完全にダルさが圧勝。 宮崎あおい、高良健吾、桐谷健太。そして誰か知らないベースの人。役者さんは良い人ばかり。なのに前半は退屈すぎて死にそうでした。 ・・・でも終盤からラストにかけてはちょっと泣けました。大切な人を失う悲しみはわかるので。そして最後のライブは素直に感動しました。うん、最後は良かったかな。[DVD(邦画)] 4点(2021-05-19 07:38:40)《改行有》 8. ゾンビ大陸 アフリカン 《ネタバレ》 かなり真面目に作られたB級ゾンビ映画。 ゾンビは『のろのろタイプ』。私の好きなタイプです。 緊張感あります。緊張感の作り方はややずるい。 画面を暗くする。視野を狭くする。アップを多用する。突然目の前にゾンビが出てくる。 手法として否定はしませんが、それに頼りすぎるのはどうかと思います。そればっかりだとお化け屋敷です。 登場人物は少ない。 モブキャラはいっぱい出てきますが、メインは2人だけ。 ゾンビ映画では『サバイバル』『人間ドラマ』の2つをいつも楽しみに見ています。 ですので、私にとって登場人物の人数ってのは極めて大事。 やはり5人以上は欲しいところですね。 まったく立場も違えば国も違う2人が協力していくっていうシチュエーションは嫌いではないです。 ですが1人が退場すればあっという間に1人ぼっち。しかもその退場の仕方が寝込みを襲われるっていうのはどーなんでしょう。ってゆーか普通あの環境下で2人共寝ますか?交代で見張りにつくでしょう。 最後が八方塞がりのバッドエンドで終わっちゃうってのは終末感が出て良かったのですが、後味はよくありません。 サバイバル系のカタルシスはぎりぎりの状況下をくぐりぬけて最後は助かるというその1点のみ。 実はロメロ作品ではその終わり方が非常に多いのです。 ただゾンビ映画としてのクオリティは守っているし、この映画の雰囲気は大好きです。 時間は長すぎ。[DVD(字幕)] 6点(2021-03-29 16:59:08)《改行有》 9. ゾンビーバー 《ネタバレ》 もっとダメダメな映画かと思っていたのですが、意外にイケる作品。 テンポ良し、リアクション良し。おバカ映画のノリと、ホラーとコメディのバランスが程良い感じです。 確かにゾンビーバーのクオリティはひどい。ですがこれはもしかすると確信犯的なものかもしれません。こんな低クオリティの人形劇のようなビーバーを、ちょっとでも怖いと思ってしまったのは私だけでしょうか。『音』の使い方が効果的で、恐怖演出、バカにしたものじゃないと思います。 更にはビーバーに噛まれた人もゾンビーバーになってしまう王道展開。こんなありきたりムービー大好きです。 てっきり主人公かと思っていたジェンは、あっさりゾンビーバーに。 一番偏差値低そうな、明らかに殺され要員兼お色気要員の女の子がまさかのファイナルガール。セオリーの外し方が何気にうまいです。[ブルーレイ(字幕)] 7点(2020-12-08 11:59:51)(良:1票) 《改行有》 10. ゾンビスクール! 《ネタバレ》 パニックものとして、ゾンビ映画として、なかなか面白い作品です。 評価が低かったのであまり期待はしていませんでしたが、悪くないんじゃないでしょうか。 最初はコメディ色強くてどーかなと思ったのですが、後半になるにつれて真面目に逃げよう、戦おう、協力しようという姿勢になっていくのが悪くないです。パニックが起きるまでがスピーディなのもプラス評価。三輪車こいでる女の子のシーンとか、恐怖演出もまあまあ。こーゆー作品でよくあるイライラさせられるような行動もそんなになく、考えて、走って、戦って、みんなよく頑張ったと思います。 惨殺シーンが序盤のみってのは、ゾンビファンからしたら物足りないところかもしれないですね。 私は『サバイバル』『脱出』『反撃』のカタルシスをゾンビ映画に求めるので、惨殺描写の少なさってのが、そこまで気にはならなかったです。 学校から脱出した後のひと悶着は正直蛇足。だったら学校内でのパニックエピソードを増やし、学校内でのサバイバルに徹したほうが良かったと思います。 あと内容とは関係ありませんが、個人的にイライジャ・ウッドのような有名な俳優さんが、こーゆーバリバリのB級映画に出演してくれることが結構好きだったりするので、その辺はプラス評価です。[DVD(字幕)] 7点(2020-09-28 01:28:25)(良:1票) 《改行有》 11. ゾンビ・ガール 《ネタバレ》 本当に好きな相手がゾンビに・・・ではなく、別れようとしていたサイコ女がゾンビになるわけですから、ただただはた迷惑なだけ。 そこには『好きな人を助けてあげられない苦悩』とか『それでも好きでい続けられるか』なんてものは一切描かれません。そもそもゾンビになっていなくても、この女性と別れ話になったら血の雨が降りそうです。むしろゾンビになっちゃったことで、別れることへの大義名分を与えてしまった気さえします。 オリヴィアがとても魅力的。イヴリンも一方的ではあるが一途。いっそ普通の三角関係ラブコメにしちゃったほうが面白かったんじゃないだろうか。 こーゆー人の感情が残ったゾンビドラマって今まで結構見てきたけど、本作はそーゆー設定の必要性が最も希薄な気がします。 オリヴィアがとっても良い娘だったので面白かったけど、彼女がいなければとても見ていられません。少なくともゾンビものとしては楽しめない作品です。ラブコメとしてもホラーとしても中途半端です。[DVD(字幕)] 6点(2020-09-08 03:30:28)(良:1票) 《改行有》 12. ソウル・サーファー 《ネタバレ》 実話とは言いますが、『映画に合わせてだいぶ脚色してそうだなー』と思った次第。 ところがところが。ラストまで見たところでベサニー・ハミルトンご本人登場。しかも当時の映像を流す流す。これまたびっくり。本作のストーリーやキャラ設定とほとんど変わらないじゃないですか。タイで子供にサーフィン教えている映像まで残っています。ここまで実話に忠実に作られている映画も珍しい。もしくは、あまり脚色する必要がないほど、現実に起こった出来事がドラマチックだったということでしょうか。 ただ、私は映画の最後に実際の映像を流すという行為、あまり好きではありません。せっかく映画の世界に浸っていたのに、なんか急に夢から醒めちゃう感覚がします。インプリンティングみたいなもので、最初に見たベサニーとそのドラマが、自分にとっては『本物』なわけです。その後に、『実は本物はこっちでしたー。』っていう映像をわざわざ流す必要があるのでしょうか。こーゆー実話ベースの映画のラストに実際の映像が流れるたびに常々思います。 本編はさすがのディズニークオリティに8点。ですが最後にちょっと気持ちが醒めちゃったので7点で。 それにしても今まで普通の生活を送っていたのに、突然腕がなくなっちゃう。その事実は映像で見ると思っていたよりショッキングでした。外見もここまで変わるものかと。オープニングで流していた何気ないベサニーの日常。ギターを弾いたりとか。そーゆーのが、ベサニー退院後のベサニーの日常との切ないほどのコントラストを生んでいます。出来ないことがここまで増えるものかと。退院後のシーンは胸にぐっと迫るものがありました。そんなベサニーがプロサーファーとして活躍していることに驚嘆するばかりです。[ブルーレイ(字幕)] 7点(2020-03-11 09:45:20)《改行有》 13. ゾンビ・ヘッズ 死にぞこないの青い春 《ネタバレ》 スリラーな前半。まったりロードムービーの中盤。ラブロマンスの後半。異色の3部構成。これが意外とバランスよかったりするから面白い。 マイク(主人公)がなぜゾンビになったのか。細かい説明は一切なし。目覚めたら、はい、ゾンビ。この潔さ、割り切りがたまらない。 周りはゾンビだらけ。ゾンビの主人公、ゾンビを怖がる。このシチュエーションだけで最高。ゾンビは襲ってこないけど、人間からは撃たれちゃう。このアイデアを象徴するのがバーでの一幕。『人間から襲われ、ゾンビたちに助けられる。』いやー、たまらないですね。面白いです。 中盤以降は主人公たちとそれを追いかけるゾンビハンターの単純な対立構造へとシフト。前半と比べると面白さはややトーンダウンか。特にゾンビもの大好きな人にとっては、「『大量ゾンビ対人間たち』のなかにほうりこまれたマイクたち」という前半が面白すぎるので、中盤以降は物足りなさを感じちゃうかも。ゾンビのラブロマンス。それはそれで見応えあって面白いんですけどね。 ところで彼女エリーの父親。娘の恋人を射殺しちゃった挙句ゾンビにして追い掛け回すっていう鬼畜ぶり。そんな極悪非道の父親が何のお咎めも受けないまま終幕って、すっきりしないのは私だけ? それからゾンビハンターのうちの1人、ひげもじゃのでかい奴。ちょっとコメディ色強すぎ、キャラ濃すぎかも。さりげないコメディを演出していたこの作品ならではの絶妙なバランスを、微妙に壊してないですか?[DVD(字幕)] 7点(2019-10-13 01:19:36)(良:1票) 《改行有》 14. ソーシャル・ネットワーク 《ネタバレ》 SNSは基本やらない。株や投資もしていない。そんな自分にとって専門外すぎる映画。 ただこんな素人の自分でも、少しは勉強になるかも。後学のために。それぐらいの気持ちで見ました。結果、ようわかりませんでした。素人お断りの作品であることは間違いないようですね。ストーリーについていけない部分、理解仕切れていない部分が少なからずあります。 『エドゥアルドが口座を凍結。それに怒ったマークたちが株の追加発行をやってエドゥアルドの株の保有率を下げる。持ち株を希薄化されたエドゥアルドは共同創始者なのに役員を外される。』ということで合っていますか? 実話ですから仕方ないのですが、誰にもなびかないマークが何故ショーンにだけ惹かれるのか。エドゥアルドはマークが嫌われ者だったときからの友人でずっとマークを支え続けてきた良き理解者であったのに、なぜこんな仕打ちを受けたのか。納得のいく説明がないまま、事実だけを淡々と見せられて、まるで古い新聞記事を読んでいるようでした。 ただ今までフェイスブックに興味がなかった私が興味を持ち始めてしまったので、そういう人が増えるだけでもこの映画は成功なのかもしれません。むしろこの映画自体がフェイスブックの宣伝媒体になるとマーク・ザッカーバーグが捉えていたとしたら、文句のつけようのない合理主義者です。 とは言え、この作品には私がふだん映画に求めるものが、何ひとつありはしないんですけどね。[ブルーレイ(字幕)] 3点(2019-07-15 13:06:53)《改行有》 15. ソウ ザ・ファイナル 3D 《ネタバレ》 『ソウ』シリーズは今までどの作品も高評価をつけていたのですが、最後の最後で期待を裏切られました。 今までのような精神的恐怖感はほとんどなく、あるのはただただスプラッタ映像ばかり。そこに『気持ち悪さ』はあっても、『痛さ』は感じません。 また、いつものように同時進行で起こるゲーム内外のストーリーがどちらもいまいち。前作の『人の命』を商売にしちゃう保険屋に比べ、今作のうそつき男はあまりにも小悪党。そんな人間まで的にかけちゃうなんて、ジグソウ一家、思っていたより器が小さい。 そしてホフマン側の、もう一つのストーリー。これが良くない。ジルは殺しちゃうし、いつの間にかゴードンが黒幕みたいになっているし。そもそもアマンダとは違うのです。、ゴードンはかなり悲惨な目にあっているわけです。足を犠牲にまでして、それでジグソウに加担するのであれば、それだけの説得力ある説明が必要だと思います。いつもだったらその辺の心理をじっくり見せてくれるのに、尺の関係か、説明は一切無し。『ゴードンは実は仲間でした。』その事実を見せるのみ。だったら最初からゴードンはただの復讐者として描いてくれたほうが良かったです。 また、なんだかんだ言っても『ゲーム』を主体に見ているファンにとっては、今作のようにゲームをしている人達が脇役感ばりばりだと、ソウの良さが半減です。 このシリーズのファンなだけに、ファイナルがこのクオリティというのは非常に残念。 これだったら前作のラストでジルがホフマンを処刑して完結しちゃったほうが、よほど後味が良かったです。[DVD(字幕)] 5点(2017-08-07 12:32:47)(良:1票) 《改行有》
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