|
1. 続水戸黄門/水戸黄門漫遊記
この映画は3つの章に分かれており、そのうち「讃岐の巻」「湊川の巻」は現存しているが
「大河内傳次郎が海賊・龍門傳蔵を演じた巻」は、現存していないらしい。
「水戸黄門漫遊記」とは、仮タイトルか、あるいは別編集版なのだろうか?
自分が観たのはそのうち讃岐の巻だけなので、それについて記す。
黄門一行は諸国漫遊の折、実子・松平讃岐守の治める高松藩に着いたが、そこで見たのは、役人に虐げられる領民の姿だった。
老公光圀の、暴君となってしまった実子に戒めを与える様子が描かれている。
人の上に立つ者にあるべき心掛けを説く、老公の言葉には、富国強兵・全体主義といった当時の世相も感じられ、現代が忘れ去ったものを思い起こさせてくれるが、
相当古いフィルムという事もあり、画質が非常に不鮮明なのが惜しい。こういうものを誰かリストアしないのだろうか?
それにしても、刀を持った相手が何人いようと素手で全員倒してしまう、助さん格さんの超人的な強さには、もはや笑うしかない。[DVD(邦画)] 6点(2022-08-23 04:17:20)《改行有》
2. 装甲騎兵ボトムズ ザ・ラストレッドショルダー<OVA>
元レッドショルダー隊員の4人は、かつて不適合という理由で彼らを殺そうとしたペールゼンに復讐するため、基地を襲撃する計画を立てた。
その頃ペールゼンは、パーフェクトソルジャー・イプシロンの育成を進めていた。レッドショルダーを抜けた者たちと、レッドショルダーとの対決が始まろうとしていた。
作品の位置付けとして、TV版のウド編とクメン編の間のエピソードという事で、TV版を観ているという前提ではあろうけども、未見でも充分に楽しめると思う。
1時間弱のコンパクトな時間に、展開が濃密に詰め込まれている。
戦いの中でしか生きられない男たちのドラマに、フィアナとイプシロンの母と子のようなやりとりも印象に残る。
そして進路を阻む敵を次々となぎ倒す、スピード感のあるロボットアクションが秀逸だ。[CS・衛星(邦画)] 9点(2022-03-30 14:54:15)《改行有》
3. 底抜け大学教授
学生にいじめられるほどさえない教授が、強気な人格に変身できる薬を作り、意中の女子学生にアプローチしていくという、ラブコメ。
大学教授というタイトルに、なにか知的な内容を期待してしまったが、オープニングでさっそく、カラフルな薬品を混ぜ合わせていくという記号的な科学者像を見せつけられ、嫌な予感がした。
誰かが出て何か適当にしゃべってれば映画なんだろと言わんばかりの、水増しの塊のような内容は、見続けるのが苦痛だった。
そんなに屋外が嫌なのかというほど、屋内の窮屈な構図がひたすら続くのは、舞台劇さながらだ。
少なくとも、大学教授というタイトルに期待されるような学門的な内容は、全く含まれていない。
大学教授が主人公なのに、変身後は大学教授とは別のものになるし、大学教授として成功するストーリーではないのが面白くない。
大学教授に対する理解も敬意もなく、むしろ侮辱のように見える。
あの変身後が主人公の憧れの姿だというなら、彼はなぜそれとは全く異なる大学教授になったのだろうか?
それしかなれないから渋々なったのか?大学教授に?そこからしておかしい。
ではなぜ大学教授なのか?妙な薬を作るんなら大学教授だろうという、それだけの意味しかなかったのだ。
ならば結局何が見せたかったのか?いったい誰向けなのか?そんな疑問が後に残った。[CS・衛星(字幕)] 3点(2022-03-07 05:58:36)《改行有》
0 | 0 | 0.00% |
|
1 | 0 | 0.00% |
|
2 | 0 | 0.00% |
|
3 | 2 | 3.23% |
|
4 | 5 | 8.06% |
|
5 | 7 | 11.29% |
|
6 | 17 | 27.42% |
|
7 | 20 | 32.26% |
|
8 | 8 | 12.90% |
|
9 | 3 | 4.84% |
|
10 | 0 | 0.00% |
|
|
|