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【製作年 : 2000年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
1. 失われた肌 《ネタバレ》 日本の男は「昔の女はいまでも皆オレの女」と思う傾向があり、日本の女は男を吹っ切るのが早く「次、行こう、次!」という勢いがあるものだが、ラテンの方々は逆なのか、過去の愛に執着する女と、愛のしがらみから逃げようとする男の姿が描かれている。さすが、名監督の作品らしく、説明が過多ではないところがイイ。心情を丁寧に描く場面はゆっくりじっくりでありながら、筋書きの説明は省略できる限界までそぎ落とされていて、こういう作り方は個人的に好きだ。また、主演ガエルの演技力が素晴らしく、存在感も抜群で、まさに「女が放っておかない男」ぶりがイイ。破滅してもいいから、こういう女たらしにたらされてみたいモンです、ハイ。アルゼンチンが舞台なのだが、こういうよく知らない国の庶民の生活みたいなものが見られるのも映画を見る愉しみのひとつ。ただ、こういうテーマの作品なら、トリュフォーの「アデルの恋の物語」の方がはるかに極上で、途中、オマージュ的に入っている寸劇のせいもあって、比べられることを前提として挿入したんだろうが、比べるとやっぱり見ごたえで劣る。[DVD(字幕)] 7点(2010-07-11 12:57:15) 2. ウェディング・プランナー ラブコメ・・・・嫌いじゃないんです。気軽に見られて、安心して見られて、予定調和なんだけど、ヨシヨシ! 主人公のファッションはお洒落だし、小物はスウィーとで、幸せな気持ちになれす。でもでもでも! この作品のジェニファー・ロペスの演技、下手すぎないですか? 英語が喋れない私が言うのもナンですが、声のトーンが・・・学芸会? 表情もわざとらしすぎ。いくら美人で魅力的でも、あの眉毛と唇の動かしかたはいかんともしがたい。いくらラブコメでも、それなりの演技力がないと楽しめませんっっ!!!3点(2004-10-09 10:05:59) 3. ウェルカム!ヘヴン とっても面白い映画になれる要素がたくさんあるのに、どこか重大な部分が抜け落ちて失敗している作品。それはボクサーの魂が持つ意味がけっきょくうやむやに終わったせいかもしれないし、人間になる云々の所が説明不足で、無理矢理纏めた感が拭えないせいかもしれないし・・・う~ん、判らない。判らないけど何かが足りない。キャスティング最高! ファニー・アルダンとガエル・ガルシア・ベルナルの組み合わせって、相当ありえないのにすごく自然で笑えた。ペネロペも可愛かった。彼女のが演じたキャラクターではコレが一番好き。そしてハビエル・バルデム!! 美味しすぎです。絵の見せ方も、お軽い映画なのにヨーロッパらしい濃淡があって飽きなかったし、登場人物が皆でコスプレしているみたいな衣装も楽しかった。う~ん、つくづく惜しい。7点(2004-06-07 10:56:53) 4. 裏切り者(2000) キャストも発案も良いのに、つまらない。思うに、演出が筋書きを追っているだけなせいだ。撮り方が場面の寄せ集め的で、「この先どうなっちゃうんだろう」というわくわく感が一切ない。説明過剰で、104分とあったが、もっと長く感じた。画面も全体に暗くて、疲れる映画でした。4点(2003-11-29 14:36:38) 5. 運命の女(2002) 《ネタバレ》 色々な点で、リアリティーに欠ける映画だった(風、死体運び)。まあこの人の映画にリアリティーを求めてはいけない。あと無駄なシーン(不倫相手は結婚していたとか、ギアが目で追ったいたナイフとか)が多い。後半いきなり夫婦愛の話になり、ギアに人を殺めたという罪悪感がまったく感じられない。すごく身勝手な夫婦。エンディングも中途半端に感動的なのが「え~」という感じ。これを邦画でやったら目も当てられないでしょう。これをなんとか見せている主役の二人は、さすがスター! ダイアン・レインのふっきれた演技はとても良かった(やや泣き過ぎでウザイ)。子役がやたら良い子ではなく、そのへんの平凡な男の子風なのもイイ。細かく言えば4.5点!5点(2003-10-08 14:16:05) 6. 海辺の家 超ご都合主義、最後はみんな良い人、とにかく詰め込む・・・と、これぞアメリカ感動映画の王道的。見終わった後、感動したけどなぜか疲れた。キャスティングはすごく良い。生意気アナキンに、深刻な不倫劇をやらせたらピカイチのCSトーマスに、若い男を誘惑させたら天下一品のメアリー・スティンバーゲン。ケビン・クラインは勿論上手い。不要なエピソードを外して、気持ち短くしたら良かったのにと、個人的には思いました。6点(2003-09-26 21:04:45)
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