みんなのシネマレビュー |
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1. ウィンター・ウォー/厳寒の攻防戦 冬戦争を描いたちょっと珍しい映画であるが、同時にフィンランド国民が装備も不十分な中でどういった戦いをしていたかを見せる面白い映画でした。実際この後の継続戦争やナチス義勇兵師団「ノルトラント」に影響を及ぼす訳なんだけど、そう考えた時にフィンランド人の心になぜここまで影響を及ぼしたのかというのがちょっと理解できた気がしました。他の国の映画だと国の為とか生活の為とか思想などが大々的に表現されるけど、この映画は同じ様な事を言いながら、ちょっと違っている気がしました。日本の1980年代に制作された戦争映画が似ているかもしれないですね。ちょっと新鮮でした。[DVD(字幕)] 7点(2018-10-16 16:27:12) 2. WOOD JOB! ~神去なあなあ日常~ こういうベタなのを嫌う人もいると思うけど、あたしは物凄く矢口監督らしくていいと思います。木の伐採や間伐、枝打ち、種取りなどをちゃんと映像に残しながらそれをエンターテインメントに昇華できているのは良いよね。結構大げさに見せている様だけど、林業経験者のある人に聞くと、結構あるあるな話なんだそうで、見ながらニヤニヤと笑ったようなのでその意味でも出来は良いのかもしれません。[DVD(邦画)] 7点(2015-10-25 20:58:34) 3. 宇宙兄弟#0 個人的にこの原作の漫画が好きで、TVアニメ版も好きだった者としては、漫画やアニメの前段となる話という事でどんな感じになるのか期待半分不安案分でした。まぁ開けてみれば、ちゃんとできてんじゃない。上手いな、と思うのは、やはりシナリオだよね。構成の組み方は分かりやすいし、台詞の置き方についても凄く整理がされていて、キチンと状況に併せた上手い使い方をしてる。内容的にも死生観や心の置き方を丁寧に描けるように作られているし、兄弟同士の愛情を垣間見せる様な作りになっていて、言いかえれば、このシナリオなら大きな修正なしに海外リメイクが出来るんじゃないか、というくらい良く出来てるんだよ。実写版が前にあったけど、このシナリオで実写化出来たら、面白かっただろうな、という感じがあります。[映画館(邦画)] 8点(2014-08-21 17:38:41) 4. 宇宙で1番ワガママな星 難しいところですね。こういうの嫌いではないんですよ。役者はしっかりしてるし、どこぞの映画のパクリ…いや、オマージュしてるところとかね。金を出さない吉本興業がバックについている中で、それなりの質も維持してるし。でもね、こういう壮大なウソをつく話なのに、それを茶化してしまうようなキャラクターを登場させたり、信憑性を出す工夫が全くされていないのはおかしいんじゃないかな?この映画がコメディなんだとすれば、尚更こういう部分を丁寧に作らなければいけないと思うんだよね。沖縄国際映画祭に向けての企画作品だろうし、こういう映画の作りによって、映画制作の閾が下がるのは歓迎する所ではあるけど、同時にスタッフの質を落としかねない映画企画がすんなりと通るのだとしたら、あまり喜ばしい事では無い様な気がします。 低予算でのスタッフの活躍とキャスト(特に大倉孝二とココリコ田中)の演技に敢闘賞として4点 [地上波(邦画)] 4点(2012-03-24 05:33:02)《改行有》 5. うさぎドロップ 《ネタバレ》 原作もアニメも観ているという部分で、どのくらいの映画になっているのか期待だったのだが、正直言って非常に残念です。役者は物凄く良い演技をしてると思います。正直、松ケン&芦田愛菜の二人は上手くこなすとは思っていたけど、それ以上に周りの役者(吹風ジュン、中村梅雀、桐谷美鈴、池脇千鶴、キタキマユ)の良さがあって、演技面では非常に面白いと思います。だけど、それだけなんだよね。 今回の脚本はアニメ脚本の経験も多い林民夫という事で、漫画が原作だという事を考えると、脚本は心配しなかったのだけど、観てみたら…なんだこれ?という内容でした。映画はハートフル・コメディ・タッチで作られていると思うのだけど、こういう映画の場合、物語の軸線上で笑わせる様なシーンは必要だけど、ダイキチの妄想シーン等は要らないよね。また、やたらとりんを追い出したがる小父と、小父の紹介で登場する高圧的な福祉相談員も不要だし、ダイキチの妹が彼氏の部屋からダイキチに電話をかけてくる様な少し肉体的な関係をを覗かせる様なシーン、りんとコウキがコウキの父親の所に行こうとするシーンで、不安を煽るように途中から付いて来る男など、余計な事をしているようにしか思えませんでした。監督が国際的には名の知れた監督かもしれないけど、正直、こうした物語の映画化に際して、目的を見失っているんじゃないかと思うくらいだったので、がっかりです。で、原作を観た目線で言うと、正直ダイキチの年齢を27歳に設定した理由、コウキのママをモデルにした理由と彼女をヤンママの様なキャラにした理由が判りません。多分、松ケンや香里奈の年齢に併せた物だと思うのだけど、原作の年齢の30歳というのは、実は非常に意味のある年齢である筈なんだけど、3歳若くして20代にしまうと、その意味が全然違った物になってしまいます。また、コウキのママをモデルにするという事は、彼女の生活環境の大変さを想像し難くしてしまうし、ヤンママキャラにしてしまう事でさらにその安定性が崩れる事になります。漫画と映画の違いというのは時間的な制約や尺の問題があるから、変更されてしまう事は良くある話だし、それは仕方の無い事だとも理解しているのですが、物語の骨格にあたる部分を弄ってしまうと、やっぱり大きく物語の意味が変っちゃいますね。原作やアニメ版を見ている事を差し引いても、この映画に高評は出来ないです。 [映画館(邦画)] 4点(2011-09-06 12:47:11)(良:2票) 《改行有》 6. UDON 同じうどんの文化を持つ県民としてはこういった類の映画は応援したい所なんだけど、微妙だなぁ。 時間が長い、二部構成する意味が分からない、やたらと他の映画の真似が多い。こういうコメディ系の映画って、スパッと笑って、所々でホロッとさせて、さっさと映画館を出てもらって「なんだかうどんが喰いてぇな」って言える様でないといけないと思うのだけど、そうなってないのがこの映画だよね。他の映画の真似はオマージュとしてやるのなら見ている側としても大歓迎だけど、全然オマージュになってなくて、笑いのひとネタにしかなってないのも辛い所だよね。良い役者もたくさん使っているのに、ユースケ・サンタマリアのお陰で結構台無しにしている部分も大きいかな。彼の起用って端から目的が分かっている分、期待も少ないし、演出上も全く予想から外れる事の無い演技(というか、芸風を変えてすらない)というのはちょっと安直では無いかと思います。それが上手くて面白ければまだ納得がいくのだけど、そうでは無いわけだし。 いい意味でも、悪い意味でもテレビ局主体の映画であるというのを見せ付けられた映画だと思います。[DVD(邦画)] 3点(2011-05-22 14:21:29)《改行有》 7. 嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん 物凄く実験的(ある意味、冒険)な映画で、それをどう見るかでかなり評価が変わってくると思います。 内容自体がかなり複雑で、全く整理されていない状況から物語が始まり、結局何だったのだろう?と振り返ってみると、良く判らない所に落ち着いているんだよね。原作は流し読みした程度ですが、かなり違うものに変えたという気がします。でもそれが返って良かったのかもしれません。 但し、ラストの以って行き方だけは物凄く不満が残っています。あれだけ雑多な感じを劇中で続けているのに、落ち着いた先は物凄くありきたりな所に落ち着かせちゃったんだもんね。この内容であればこうしたハッピーエンドっていうのは物凄く居心地が悪い気がするんだよね。そうではなくて、もっと違う手段はあったんじゃないかな、と思うのだけど、そうしなかった所に、この映画の限界があるように思いました。[映画館(邦画)] 7点(2011-03-09 15:18:07)《改行有》 8. 宇宙の7人 「七人の侍」の宇宙版、物凄く荒いです。でも分かりやすくて観やすいかな。[地上波(吹替)] 5点(2010-10-27 12:43:24) 9. 植村直己物語 《ネタバレ》 悪い映画ではないのは分かるのだけど、もうちょっと物語をひとつの冒険とそこまでの経過だけにしても十分に成り立った映画なんじゃないかな、と思います。スポンサー探しのシーンなんかは逆にもっとしつこくしたほうが、日本における冒険家の苦労が出て良かったんじゃないかな? 犬の扱いが・・・という人もいらっしゃいますけど、犬橇に使われる犬の扱いはあれが当たり前だった訳だから、表現としては仕方ないでしょうね。中途半端にヒューマニズムを出せば、もっと出来は悪くなってた気もします。 [映画館(邦画)] 6点(2010-07-11 14:42:35)《改行有》 10. 宇宙戦艦ヤマト 完結篇 この頃のはもう何がなんだがあたしには良く判らないです。思いっきり消化不良を起こしました。4点(2003-07-18 00:16:48) 11. 宇宙からのメッセージ やっぱりスターウォーズって凄く影響あったんだなぁ、と感心しますね。え、映画ですか?そんな事聞かないでヨ(笑)4点(2002-10-18 22:39:25) 12. 海がきこえる<TVM> やっぱりジブリの作品って事で見た人は多いのだろうなぁ。あたしは原作者の小説は殆ど読んでいてこれも原作は読んでるのですが、画のほうが分かりやすいんだけど、原作の微妙なニュアンスが汲み取れていたかと言うとちょっと疑問です。それなりに面白くはなってましたが、宮崎・高畑のイメージが強い人にはオススメできません。6点(2002-10-18 01:08:05) 13. ウォーターボーイ コメディとしてはまずまずでしょう。ちゃんと笑いのツボも押さえてるし、ちょっとキャラがオーバーアクトなのはしょうがないよね。アメフト好きの目からみると、リン・スワンが出るわ、ローレンス・テイラーが出るわ、名ヘッドコーチは出てるわで、ちょい役だけど嬉しいですね。プレーは見事とは言わないけど、ダブルリバースやらフィールドゴール・フェイク、果てはフリッカーパスでしょ。プロでも滅多に見られない高等戦術が楽しめます。出来が良いとは決して言えないですけど、あたしは楽しめました。7点(2002-09-28 12:54:48) 14. 丑三つの村 実際にあった猟奇殺人事件なんですが、これがその事件当時で、「八墓村」はその後ってことになるのかな?まあなんといってもこの映画はエロでしょう。(笑)またみんな色っぽいんだ。(爆)しかし、あの「コメットさん」の大場久美子がぁ・・・ってのが一番あたしには衝撃的でして、こういうのは苦手なくせに見に行ったなぁ。しかし、Rじゃなかったとは言え、よく子供達だけで映画館に入れさせたもんだ(笑)7点(2001-11-19 20:22:50) 15. ウォーターボーイズ いや、すごい、素敵、すばらしい。まあ、粗探ししたらきりが無いけど、それ以上にストーリーが面白い、役者(学生達)がいい、撮り方がうまい。なんにも増してシンクロナイズドスイミングが思ってた以上に綺麗で、後半はちっとばかし見とれてしまってる自分がなんか悔しい(笑)。あと、水の青が実に良い色として出てたね。9点(2001-10-25 20:34:35) 16. うる星やつら 完結篇 一応、原作でも完結を迎える話ですね。個人的にはラム役の平野文の声が、すんごく色っぽく聞こえる・・・元々色っぽい声の方なんですが・・・のが好きです。(笑)シナリオは原作とほぼ同じなんで、カットをどう見せるかな、と期待してたんだけど、変にカットに凝った分、シナリオを間延びさせてる感じのする部分がいくつかありましたね。他は文句なし。名作として押井監督のやったこれの2作目をあげる人も多いけど、あたしとしてはこっちの方が好き8点(2001-10-15 21:42:12) 17. ウォー・ゲーム(1983) この当時まだ日本じゃインターネットなんて言葉は使われてなくて、それにしては凄い現実的な話だったのが印象的です。防衛用のコンピュータに3目並べが入っているって所はなんともおかしな感じがしましたが、シミュレーションゲームがそっくり、実際の国防システムと繋がっているというのは、今考えるとツッコミ入れたくなるけど、あの当時は妙にリアルな感じがしました。7点(2001-09-26 18:45:17) 18. ウィロー ミドルアース・ファンタジーとしては相当に出来が良い。まあ、指輪物語見たいなものを期待していると確かに期待はずれかもしれないけど、そうは思って見ていない私は満足でした。しかしあれだけの小人役者を揃えるのは凄いね、「イウォーク」の功績かな。7点(2001-08-22 19:51:21) 19. 宇宙空母ギャラクティカ やっぱり「スターウォーズ」を意識して見るとがっかりでしょうね。このギャラクティカは映画版よりもTV版の方がもっと面白いです。また放映せんかな。6点(2001-07-24 01:08:06)
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