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【製作年 : 2010年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
1. ウーマン・イン・ブラック 亡霊の館 《ネタバレ》 はぁ、またか・・・。 導入部分から前半にかけてはとても良い雰囲気だったのに。 中盤からはやはりお化け屋敷と化していく。 いや、いいんですよ。お化け屋敷。ただ手法が大きな音と、『突然ばぁっ!』の繰り返しは嫌いなんです。 ぞっとしたいんです。ぶるぶるしたいんです。ドキドキしたスリルを味わいたいんです。驚かせてほしいわけじゃないんです。 なんだからホラーはこーゆー路線のものばかりになりましたね~。 ストーリーやキャラ、そういったもので恐怖を演出してほしいものです。 途中からデイリーが主人公に協力してくれますが、それまでは主人公ひとりぼっち。ぼっちホラー。 好みじゃないんですよね~。シチュエーションやストーリーにもよりますが、やはりホラーは複数人いるほうが面白いです。 こーゆー映画にしては、最後がバッドエンドっていうのも後味が悪い。せめて『呪いは続いている・・・』くらいの余韻で止めてほしかった。主人公ファミリーの息の根止めてどうすんの。 亡くなった妻も、愛する夫と息子がどこぞの性悪ばばあ霊に呪い殺されたっていうのに、そんな穏やかに微笑んでたらだめでしょ。もうこの際ファンタジーになっちゃっても良いから、悪霊から夫と息子を守ってほしかったよ。 悪霊のおばさんだって、いろいろ事情はあるんだろうけどサ。あんたの息子を苦労して探し出して、再会させてあげたんだから、見境なく呪い殺してんじゃないよ。 え?そのほうが客にウケて金になる?そりゃ最低だね。[ブルーレイ(字幕)] 6点(2024-03-11 03:02:01)《改行有》 2. 嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん 《ネタバレ》 思っていたより重く暗い話でした。ですがぱっと見明るくポップなテイスト。なんとも変わった味わいの作品です。 邦画ならではの雰囲気と言えなくもないです。(嘘だけど)こーゆー雰囲気は洋画では決して味わうことができない。(嘘だけど)もちろんドラマでもこーゆーのは撮れない。(嘘だけど) ですので、こーゆー作品は貴重だと思います。(嘘だけど)良い、悪いは別にして。面白い、面白くないは別にして。 この作品は、大政絢のファンあれば問題なく楽しめてしまうのがある意味問題かもしれません。(嘘だけど) 大政絢がかなりかわいいので、プロモーションビデオとして楽しめてしまう。(嘘だけど) ラブストーリーとして、みーくんを羨ましいとさえ思ってしまう。(嘘だけど) まあ、実際はみーくんではなかったわけですが。まーちゃんにとっては自分ひとり逃げた道真より、最後まで一緒にいてくれた主人公のほうがみーくんなのでしょう。 それにしても大政絢が出演している映画を初めて見たのですが、演技が上手でびっくりです。(嘘だけど) まーちゃんの壊れっぷりを見事に表現出来ていたと思います。(嘘だけど)[DVD(邦画)] 6点(2020-09-22 03:41:02)《改行有》 3. ヴィンセントが教えてくれたこと 《ネタバレ》 こーゆー映画嫌いです。 これって、普段真面目に生きている人が良いことをしてもスポットが当たらない。 ですが不良が良いことをすると、途端に美談に見えるのに似ていませんか? ヴィンセントって聖人ですか?私にはただのクズにしか見えませんが。 子供が困っていれば誰だって手を差し伸べます。 愛する奥さんの洗濯だったら私だってやります。 お国のために戦場に行ったことは、そりゃあ立派なことだと思います。ですがみんな大なり小なり社会のために働いているわけです。彼だけが特別立派なわけではありません。 そして、そういった善行が、金を踏み倒して良い理由になるんでしょうか。 子供を競馬場に連れて行くところまではまだ許しましょう。 ですがそこで大穴を当てたのであれば、借金を返済するのが筋です。外れたフリを子供にまでさせて借金を踏み倒すところを子供に見せつけるのはクズです。 子供のために口座を作ってあげたのには感心しました。ところがその口座から勝手に金を引き出して競馬でスる始末。 『それは奥さんのため?』いやいや、だったら最初からギャンブルなんてするんじゃねえよ。 何か月分も入居費が溜まっているから出て行ってくれと言われるのは自分の責任。むしろ今まで待っていてくれたことに感謝すべき。 酒とギャンブルに溺れるから金がないんでしょーが。どんな良いことをしようがクズはクズです。 どこかで良いことをしているからって、他者に迷惑をかけることを肯定するようなエセ美談はうんざりです。 こんな人間を賞賛するかのように盛り上げる過剰なクライマックスの演出には虫唾が走ります。 むしろ聖人は、オリバーであり、マギーであり、ダカであり、介護職員であると思います。[DVD(字幕)] 3点(2020-07-31 11:36:49)(良:1票) 《改行有》 4. ウルヴァリン:SAMURAI 《ネタバレ》 これだけがっつり日本が舞台なのに、製作に日本が全然からんでいないっていうのが不思議な感じです。そうできない業界やお役所や法律の問題でもあるのでしょうか。日本を舞台にした映画製作のハードルが高い結果、間違えた日本の描写しか出来ない現状であれば、日本側にも責任の一端はあるのでしょう。 それでもねぇ、日本の役者さんをもっと起用することはできると思うのですが。日本人じゃない人に日本人役をさせる意味がいまだにわかりません。しかもこのグローバルなご時世に。ウィル・ユン・リー演じる原田はとりあえず黙っててください。あなたが口を開くたび気が散ります。 とびはねる剣道。法事に襲撃するヤクザ。まあ、日本のことを知らないとこうなりますよね。かと思えば、ごはんにさした箸は注意するし。『ワタシ、ニホンノ、コーユーブンカシッテマスヨー』って自慢されているみたいです。 シリーズ中最もミュータントが少ないのが物足りないです。こりゃあ評価が低いのもうなずけます。スピン・オフ作品とはいえ、出てくるミュータントがヴァイパーだけじゃあ食い足りなくて当然です。 この作品は『X-MEN』を見せたいわけではないのかも。『ヤクザ』『サムライ』『ニンジャ』『カタナ』と、事前にアメリカ人が見たいものをアンケートにとって、それを順に並べてみました。って感じです。だとしたら『ゲイシャ』もいれなきゃ。ウルヴァリンハマルデムサシボウベンケイミタイダタヨ。時代はどんどん変わるのに、外国とりわけアメリカが日本に求めるイメージって全然変わんないですね。 『新幹線アクション』は面白かったです。そっから先は失速する一方。なにしろウルヴァリン弱い弱い。私がゲーセンで操作していたウルヴァリンは鬼のように強かったんですけどねぇ。 終盤に近づくにつれてアクション面では見所がどんどんなくなって、じゃあストーリーが面白いかっていうとある意味面白いけどそれはファニー的な面白さでありまして。でもなんか怖いものみたさで最後までだらだら見れちゃう感じの作品です。[ブルーレイ(字幕)] 6点(2020-06-06 09:02:48)《改行有》 5. ウォルト・ディズニーの約束 《ネタバレ》 実話を元にしているから仕方ありませんが、メリー・ポピンズの原作者であるトラヴァース夫人がまず好きになれません。傲慢。高慢。謙虚さも聡明さも足りません。辛い過去があったのは同情に値しますが、それとこれとは話が別です。こーゆー人とは肌が合わないのです。共感もできません。周りにいる人間が親切な人ばかりだったから良かったようなものです。 トラヴァース夫人以上に気に入らないのがその父親。ヘレンの父と言うべきか。 現実逃避。アルコール中毒。家のことは妻に任せきり。子供に良い顔ばかりすれば、それは子供に好かれますよ。当たり前です。ですがそれが本当の愛情でしょうか。私は奥さんが不憫でなりません。これだけ苦労をかけられた挙句、父親はまるで忠告を聞き入れず体を壊して他界するわけです。娘だって甘やかしてくれる父親にべったり。 そんな父親と原作者ばかりにスポットが当たり、二人を肯定的な目線で描くストーリー構成。私はとてもそんな気分になれません。私はこの父親みたいな人間が本当に嫌いです。 キャストは良い。演出も良い。音楽も良い。みなさん名演だし、そもそも私はディズニーが大好き。ですから良い映画なのは間違いないのでしょうが、私的にはこれはナシ。 え?これって結構好き嫌い別れる作品だと思うのですが、違うのでしょうか。 ただ、この映画を見たおかげで、メリー・ポピンズを見てみたくはなりました。[ブルーレイ(字幕)] 5点(2020-06-01 02:52:11)(良:1票) 《改行有》 6. ウォーム・ボディーズ 《ネタバレ》 『ゾンビ』から『人間』に戻る話だとは全く知らず、終始興味津々で見ていました。 『ゾンビの目からみたゾンビの日常とゾンビ社会』『ゾンビとの共同生活』『脳を食べるとその人の人生を追体験』どれをとっても、面白いアイデアばかり。 舞台も良い。『荒廃した都市や空港』と、『生き残った人たちが生活する街』の対比がとても良い。 飛行機内で共同生活ってのも、秘密基地みたいで良い。そんで『いつ他のゾンビが機内に入ってきやしないかとハラハラする』、このちょいハラハラ感がクセになります。 前半のほうではゾンビ映画の世界を堪能できるのがポイント高い。もちろん、コアなゾンビファンを満足させる内容とは言えませんが、私みたいな『ゾンビっぽければなんでもOK』みたいな人種は十分満足できるわけです。 Rとその友人ゾンビ。この2人?が最初からゾンビよりちょっと人間寄りすぎない?ってのはちょっとマイナス。 それでもRが少しずつ人間へと近づいていく描写はとても丁寧で、流血するシーンには感動すら覚えます。言葉が少しずつ流暢になっていくなど、ディテールにこだわったプロセスの描き方は素晴らしいんじゃないでしょうか。 ただ、あえて水を差すなら、R以外のゾンビ達の人間化。さすがにこれは無理があったのではないかと思います。『Rとジュリーの手つなぎ』『看板の手つなぎ』、手をつないでいるところを見ただけで人間に戻れるんだったら、とっくにそうなっていただろうと思えてしまう。 とはいえ、子供ゾンビが人間の子供たちと遊ぶシーン、友人ゾンビが人間の女性から傘を開いてもらうシーンなど、ゾンビ映画とは思えない素敵なシーンが用意されているラストで、そんなささいなことは許せてしまう。 これだけでも希望がもてるのに、壁が壊される爽快な結末のおまけつき。良作です。[ブルーレイ(字幕)] 8点(2020-05-07 00:53:28)(良:1票) 《改行有》 7. ウソはホントの恋のはじまり 《ネタバレ》 思っていたより大分良いお話でした。 ストーリーもキャラクターもストレート。凝った演出やひねった展開はなし。だからこそ、サムやバーディやその友人達と一緒に、素直な気持ちで喜怒哀楽を感じることができます。そう、これはいまどきめずらしい王道ラブコメ。 コメディは下品すぎずソフトタッチ。どちらかと言えば言葉や台詞のユーモアで笑わせてくれるセンスが好き。 サムやバーデイが、それぞれ欠点はあるものの、応援したくなる人物に描かれているのがまた良い。 サムは作家志望。オリジナルの小説を世に出したい。そーゆー背景も応援したくなる要素の一つ。 そしてサムは自分の恋愛体験を小説にしていきます。それが出版社のお偉いさんにウケはじめる。派手なサクセスではないですが、仕事を頑張っている人の手堅いサクセスはなんだか嬉しくなります。 こーゆージャンルのラブコメって、恋愛が熱を帯び始めると仕事がそっちのけになることがしばしば。そーゆー展開は好きじゃないんですが、サムは違います。しっかり小説を書き進めていきます。だからこそ、クライマックスの作品会議で腹抱えて笑えるというものです。そして彼女からのダメ押しにまた爆笑。 主人公ははっきり言ってピエロだったわけですが、こんな幸せなピエロなら良いじゃない。 見ているときは楽しませてくれて、見終わった後は幸せな余韻が残る、そんな優しい映画でした。[DVD(字幕)] 8点(2020-03-28 01:30:57)《改行有》 8. ウォールフラワー 《ネタバレ》 正直こーゆー映画の良さってよくわかりません。すごく共感できたり、デジャヴを感じたりするとまた違うのかもしれませんが。なにせ他の国のお話ですからね。人情の機微ってもんが、母国映画に比べるとピンとこない部分があります。 こちらのレビューを読んで『なるほど』『なるほど』『なるほど』・・・とうなずくばかりです。 とは言えですよ、『理屈で良い映画』と理解するのと、『良い映画だと心から感じる』のとではまた違います。 私はこの映画、心の琴線に触れることはなく、また、面白いと感じることもなかったのです。 チャーリーの良さに周りの人間が気付いていくっていう展開そのものは好き。ですがそればっかりだと物足りない。かと言って中盤から終盤にかけての暗い話はなんとかならんもんですかね。 『親友の自殺』ってのはおばさんのことでしょうか。そのおばさんから性的虐待を受けていた?そのおばさんが事故死したのが自分のせいだと思っている?チャーリーの抱える闇ってのが気になって最後まで見ちゃいましたが、答えは明示してはくれないのですね。これだけヒントあげたんだから、あとは自分で解きなさいってか。 ミステリー要素がある映画は好きなんですが、結末やオチをぼかしちゃうのはあまり好きではありませんね。 序盤で先生の質問に正しく答えられているのがチャーリーだけ。いち早くチャーリーの才能に気付いた先生のもとでチャーリーが少しずつ成功していくようなサクセスストーリー的展開があれば、また違った感想になったかもしれません。[DVD(字幕)] 4点(2020-03-26 03:43:34)《改行有》 9. ウォーリアー 《ネタバレ》 久しぶりに映画を見て泣きました。しかもなぜ泣けるのかがよくわからない。『感動させよう』というあざとい演出もないし。ただ男達が殴り合っているだけなのに。ブレンダンがロシアの優勝候補の選手と戦っているあたりからもう涙がとまらんかった。 戦場で何かがあった、秘密を抱える天才格闘家トミー。娘の治療費で家のローンがピンチ!家族と家を守るため、決死の覚悟でリングに上がるトミーの兄ブレンダン。 圧倒的な強さで勝ち上がるトミーにはヒロイズムを感じ、奇跡の逆転劇を繰り返すブレンダンに感動する。 実況やニュースキャスターを利用した盛り上げ演出もすごく上手い。ブレンダンの教え子たち、校長、そして妻、みんながブレンダンを応援する様子がぐっときます。最初は携帯からの連絡を待ち、次はTVで応援し、最後は会場まで応援にいっちゃう奥さんが最高に良い。『賞金をもらう前にあなたの生命保険を受け取ることになるわ』と辛らつな言葉の中にあふれる愛情、名台詞です。 ノンフィクションでは描かれない人間ドラマ、戦いの背景、そこに至るまでのプロセスを映し出してくれるのが映画の最大の長所だと思います。長尺を感じさせない、充実した時間を過ごすことができました。 ・・・2人はその後どうなったのだろう。ナレーションでも良いので、トミーとブレンダン、そしてその家族がどうなったのかちょっと知りたかったですね。[ブルーレイ(字幕)] 10点(2019-11-06 11:31:19)《改行有》 10. 宇宙人ポール 《ネタバレ》 宇宙人ポールを故郷に帰してあげるってだけの映画。ストーリーは単純明快。だからこそ、ちょっとゆるくてちょっと良い人たちの、コメディテイストな逃亡劇を楽しむことができるのです。単調になりそうなシナリオを、個性あふれるメンバーたちのおもしろおかしいやりとりで乗り切っちゃう力技。悪くないですね。 ポールは何十年も地球にいるために、すっかり地球かぶれしていて神秘的な雰囲気は皆無。登場シーンからして宇宙人らしさはゼロ。ただその容姿と特殊能力だけが、彼を宇宙人たらしめています。こんな宇宙人を出しちゃう発想の転換が最高ですね。エンターテイメントはこうでなくては。 ゾイルが実はポールの友人であり協力者だったというちょっとしたサプライズ。 宇宙人が宇宙人の人形のモノマネをしてやりすごすといった、ちょいちょい笑える演出。 工夫はいっぱい。ですがそれらをふまえても、ストーリーがのめりこむほど面白いとは言い難い。コメディも小ネタを散りばめただけでパンチは弱い。決してつまらなくはないのですが、暇つぶしの域は出ていない作品だと思います。[ブルーレイ(字幕)] 6点(2019-08-17 03:33:34)(良:1票) 《改行有》
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