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1. Wの悲劇
《ネタバレ》 劇団主脳が警察で事情を聴取された研究生の措置をどうするかと協議中に三田佳子が薬師丸を連れて現われて舞台のためなら女であることを利用するのは当然だと言ったときに多分ベテラン連中は全ての事情を察知しただろうし,これを平然と行う研究生はこの企画のヒロインに最適と感づいたはずである。彼女を退団させたら私も辞めると言うのは蛇足であり,慌てて止めに動いたのは一人だけ。女子学生の令嬢と言うヒロインのイメージから考えればどうひいき目に見ても高木に分があるのであるが,殺人事件の身代わりを舞台で演じることが条件であるから,これが図らずもオーディションになってしまっている。映画と違い撮り直しの不可能な演劇で女優として通用する資質を見抜いた三田だから腹上死事件の身代わりを依頼したのだろう。虚構を行っている自分を別の目で眺めることが行えることが舞台俳優としての条件であり,それに耐え切れなかった世良の友人は脱落するとの現実から女優としての出発を眺めることで善しとした二人の別れは自然なものです。しかし薬師丸は結局これ以後に舞台には活動の場を得ていないようです。日本では舞台俳優で生きていくのは難しいからなのでしょうか。それにしても贅沢な俳優陣ですが日本では演劇関係者は比較的安く得られたのでしょうか。[DVD(字幕)] 6点(2008-09-02 22:08:37)
2. 対決(1989)
《ネタバレ》 冷戦末期にドイツとチェコの国境に配置された血気盛んな米国とソ連の指揮官が亡命者の扱いを巡っての意地の張り合いからの兵器を持ち出しての死闘。原作では米国指揮官の部下は性的関係を持っている女性兵士だったのですが、映画では黒人兵士になっています。最後は両軍兵士が見守る中での雪の池にはまりながらの殴り合いで、これこそ次なる戦争(笑)。ちょっと原作が弱いところがあるのですが、まあ、まとまった佳作でしょう。7点(2004-09-24 18:05:38)
3. ダーティハリー4
《ネタバレ》 米国滞在中に時間が余ったので判りやすい映画と言うことで見ました。冒頭での車の中で相手の股間を撃ち抜くヒロインの行動からも主役はキャラハンではないと思えるのですが、徹底的に痛めつけられたキャラハンが復活を果たすところは用心棒とかのパクリみたいに思えました。ヒロインの絶対絶命のピンチにシルエットで現れて"Make my day"と言うと劇場内に一斉に歓声があがるところは健さんの映画と同じ(日本では洋画館では絶対にそんなことはないでしょうが)だと思いました。撃たれて落ちた犯人が一角獣の角で串刺しになるところは少しやりすぎだけど、どうせ子供の見る映画ではないからいいのか。6点(2003-08-21 18:34:18)
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