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1. ターミナル
移民によって成立した国アメリカも、時がたつにつれ外国人を排斥するようになりました。これは国家の成熟によって生じる避けがたい事態であり、それだけアメリカ人というブランドが形成されてきたということでもあります。正義の国、開かれた国を表明してきたアメリカがたどりついた苦労の一端をうかがい知ることができます。でも本作は一応、ファミリーで楽しめる娯楽映画に仕上がっています。[DVD(字幕)] 4点(2009-06-06 05:47:45)
2. ダージリン急行
西洋の価値観で作られていますから、インドもインド人も単なるエキゾチックな背景にすぎなくなるのは「ロスト・イン・トランスレーション」における日本や日本人と同じです。また、外国を旅することとそこに住むこととはまったく意味が異なります。そこらへんをよくわきまえておけばなかなかにおもしろい映画です。汽車の内部は「マダム・トゥトリ・プトリ」を思い出させます。[DVD(字幕)] 5点(2009-06-02 06:17:44)
3. たそがれ清兵衛
今の時代、主人公の清兵衛のように生きることは精神的にも難しいのですが、でもやっぱり憧れますね。ひさしぶりに見た宮沢りえも芯の強い女性を好演していました。そして井上陽水の主題歌「決められたリズム」もとてもすてきです!
[DVD(邦画)] 8点(2009-05-16 05:58:37)《改行有》
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