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1. ターミナル
自国のクーデターのために空港に閉じ込められる、という舞台設定はまあいいのだけれど、
「え?なんでそうなるの?」という展開があまりに多すぎる。
具体的に挙げていくとキリがないほど、物語が破綻しているように思う。
もっと脚本を緻密に練って、多少のご都合主義でもいいから、
はっきりした粗い部分はなくして欲しかった。
映画全体の取り巻く雰囲気、登場人物のキャラクターなどは好きな部類なので、
よりいっそう残念に思えてしまった。[インターネット(字幕)] 3点(2024-03-23 09:25:10)《改行有》
2. ダークナイト(2008)
素晴らしい映画だった。
密度が濃くて、終わった後は2、3本映画をぶっ続けで観た感覚。
ジョーカーと対峙することで浮き彫りになるバットマンの信じてきた「正義」の限界。
鑑賞中に自身の中の「何が善で何が悪なのか」という線引きが、
幾度となく揺さぶられた。
これだけ考えさせられる映画はなかなかない。[インターネット(字幕)] 8点(2021-07-23 10:53:19)《改行有》
3. 第9地区
《ネタバレ》 鑑賞前は、ただのよくあるパニック映画と思っていたが、違った。
最初は生理的に不快に感じられるよう描かれているエイリアン側。
しかし、最終的には、人間側よりもエイリアン側に肩入れしてしまった。
人間の本質がクソなのは言うまでもないが、
物語の中心である親子エイリアンの表情が非常に豊かで、
徐々にエイリアン化していく主人公が、人間をバッタバッタ殺していくのに爽快感さえ覚えてしまうほど。
それにしても、ヨハネスブルクとはなんと恐ろしいところなのか。[インターネット(字幕)] 6点(2021-06-10 10:07:08)《改行有》
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