みんなのシネマレビュー |
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21. ダ・ヴィンチ・コード 《ネタバレ》 なんだ~、こーゆーお話だったんだ「ダ・ヴィンチ・コード」って・・・。原作未読例によって予備知識ゼロの自分は、いつもの早合点で「モナリザ」や「最後の晩餐」とか、ダ・ヴィンチ作と言われている名画が実は贋作で、その事実を陰蔽しようとする国際的暗躍軍団VSトム・ハンクスご一行様との頭脳の駆け引きプラス、仁義なき戦いが繰り広げられるアクションミステリー映画かと勘違いしてました。でもこれ、宗教が生活に密着していない殆どの日本人にとっては難解過ぎやしませんか?真相が明かさせる終局でも、自分は宗教用語満載の字幕を追いつつフムフムとただうなずいてただけ、特に膝を打つ程のハラハラドキドキ的スリルも殆ど感じなかったです。日本人だって今更お釈迦様の子孫がどうのこうのといわれたって困っちゃいますよね。それでも悪役ポール・ベタニーのハンクスを喰う程の好演と、ロン・ハワードの相変わらずのガッチリした職人的演出手腕に1点オマケ![映画館(字幕)] 6点(2006-05-20 13:55:55) 22. ターミナル ヨーロッパを舞台にしたハリウッド映画って、皆がみんな英語話すのは変だってちょっと思ってました。しかるにこの映画はニューヨークの空港が舞台、しかも生粋のアメリカ人俳優トム・ハンクスが英語をしゃべれないという設定の外国人を演じている。何か根本的におかしくないかい?って思いながらボーっと観てたら、映画終わっちゃいましたよ・・・。スピルバーグの職人技炸裂!各シーン、ツボを心得た巧みな演出でした。[DVD(字幕)] 6点(2005-12-25 16:33:56) 23. 大日本帝国 ラストの関根恵子とあおい輝彦の海辺再会シーンに、五木ひろしの大熱唱主題歌がかぶるんですよ、これ確か。当時中坊のガキには、戦争礼賛とか天皇戦争責任の追及とか小難しい事はさっぱり解んなかったんだけど、主題歌のタイトル「契り」という言葉に敏感に反応してしまった自分は、帰ってすぐ意味を国語辞典で調べたお利口さんでした。 [映画館(字幕)] 6点(2005-11-13 15:50:45)《改行有》 24. 探偵物語(1983) これは自分にとって映画館がイベント会場だった時代の幸福な記憶と共に、永久に忘れる事の出来ない一本です。薬師丸ひろ子がこの映画で復帰すると聞くや否や、まず赤川次郎原作を熟読、「フラッシュバックひろ子」(写真集)を購入、当然前売り券を買い「ひろ子探偵局オリジナルバッチ」をゲット、万全の態勢で公開初日に臨みました。当日映画館のシートは同年代の中高生で埋め尽くされ、それはもう物凄い熱気で、ようやく映画が始まると・・・、あっさり同時上映の「時をかける少女」に寝返ってしまったオイラ・・・。映画館を出るとそこはキャラクター商品売場になってて、友人連中共々角川商法にまんまと乗せられてしまいました。今年の正月実家に帰ったらその映画館は更地になってて、なんか複雑な思いでそこを通り過ぎました。映画自体の感想は、この映画に限ってはどうでもいい事なのです。[映画館(字幕)] 6点(2005-04-09 17:06:21) 25. ダーティハリー4 《ネタバレ》 「ダーティハリー」シリーズ、リアルタイムで映画館で見たのはこの作品のみ。(あとは「日曜洋画劇場」にて)実は観る前、キャラハン刑事って自分の想定を遥かに越えた、超破天荒ブッ飛び(←古い)キャラなんじゃないかと思ってたんですが、意外にまともで常識的なデカぶりに、拍子抜けした記憶があるんです。自分もこの頃は生意気盛りの中学生、「インディ」あたりの、アドベンチャー映画にはまっていた時期だっただけに、余計これが地味で暗い映画に思えてしまったのかもしれません。多分「寅さん」が、初期の頃は暴れん坊的トラブルメーカーだったはずなのに、シリーズ後期になるにつれ、穏やか且つ物分りが良い存在になっていったのと同じパターンなんでしょうね、これって。やっぱ歳を重ねれば人間丸くなる、シリーズを続けていく上では、やむを得ない措置だったのかと思ったり。・・・あれ、いつの間にやら「ダーティハリー」のレビューじゃなくなってるし(汗)[映画館(字幕)] 5点(2011-02-26 11:18:34) 26. 誰が為に鐘は鳴る ヘミングウェイ名作小説の映画化というよりも、これは「誰が為に鐘は鳴る」風味を加えたスペイン山岳地帯を舞台にした冒険ロマンスっていう雰囲気ですね。当時としては珍しいテクニカラー、二大スター共演という事で話題になったのかとは思うが、今観るとイマイチ感銘が薄い。バーグマンの自伝によると彼女は「カサブランカ」のイルザ役が嫌で嫌で、撮影終了後の翌日髪をばっさり切り落としこの映画のロケ地ヘ向かったとの由。それだけに芝居にも熱が入った(特に鼻が邪魔になるならないのキスシーンとラスト)大熱演なんですが・・・。どうも後年のロッセリーニ騒動あたりの悪癖でもある、「自分が演じてみたい役柄」と、「観客が彼女に望んでいる役柄」のギャップを読み違えているような気がしないでもない。自分はこのマリア役よりイルザ役の方が、芝居のしどころの有無は別として彼女の魅力が出ていると思います。テレビ東京午後のロードショー枠で観たので、かなりカットされた版かも。[地上波(吹替)] 5点(2007-12-17 10:57:41) 27. 007は二度死ぬ う~ん、一生懸命記憶を辿ってみたけどこの映画については、ホテルニューオータニの外観と阿蘇山の火口、ヘンな忍者部隊、浜美枝のつつましい白ビキニ姿しか覚えてないですね。アクション映画としても印象薄かったのかな?[DVD(字幕)] 5点(2006-05-22 13:46:03) 28. ダイヤモンド・ヘッド 「ウエストサイド物語」直後の映画という事で、ジョージ・チャキリスがハワイアンミュージックに乗って踊りまくるノーテンキ映画かと思ったら全然違いました。逆に他の人が踊ってるシーンでも、チャキリスはしかめっ面してたたずんでいるだけ。これじゃ当時のファンは納得いかなかったでしょう。史劇や超大作以外のチャールトン・ヘストンのフツーの役というのも珍しく(←でもキングと呼ばせてる)ハワイを舞台にした映画というのも観る機会があまりなかったので、自分には興味深かったです。そうなんだあ、楽園ハワイにも人種差別問題があるんだなあって。どうしようもなく救い難い俗物野郎へストンにどこまで感情移入出来るのかが評価の分かれ目だと思いますが、てんで自分は共感できず。主要人物の誰もがヤツの卑怯な態度にブチ切れなかったのが不思議でなりません。それにしても、今も昔も変わらずワイキキビーチはのんびりしてるなあ。ここで映画なんか撮ってもバカンス気分で、生ぬるくロクな作品しか作れない理由がわかる気がしますね。[DVD(字幕)] 5点(2006-05-14 15:02:39) 29. 断崖 傑作ぞろいのヒッチコック作品の中で自分が乗れなかった数少ない作品のひとつ。若かりし頃とはいえ、どう見たってケイリー・グラントが殺人者にゃ見えないのが一番辛いところ。あと刑事が何回か夫妻の邸宅を訪問するシーン、玄関に飾ってある一枚の絵画を一人がじいっと見つめてるシーンがあって、何かの伏線かって思ったらこれが全く何もなし。あれは一体何だったんだろう・・・?ジョーン・フォンテーンも前作「レベッカ」の方がガラス細工のような繊細さがうまく生かされてたんじゃないかって思います。[地上波(字幕)] 5点(2006-01-08 15:43:40) 30. タイムマシン(2002) 「フロム・ダスク・ティル・ドーン」とタメはる前後半分断映画決定版。「フロム・ダスク~」は怒濤の勢いに負けて(?)最後までダレなかったけど、こっちは導入部部分の期待度がどんどん萎んでいく一方でした。[映画館(字幕)] 5点(2005-11-20 11:49:14) 31. タイトロープ 《ネタバレ》 イーストウッドの孤高の刑事役という事で、公開当時「ダーティハリー」の続編みたいな宣伝をされていたような気がしますが、実物を観てびっくり仰天。スカッとした気持ちになりたかったのに、映画館を出る頃にはもっと暗くて陰鬱な気分になっていました(笑)今ならイーストウッド映画で大きな割合を占める「倒錯的ダークサイド部分」も理解できるんですが、当時は自分も単純な中坊でしたからねえ・・・。まだこの前後に観た、わかりやすく単純明快な「シティヒート」の方が楽しめました。[映画館(字幕)] 4点(2010-06-12 10:47:55) 32. 大忠臣蔵 とにかく僕は日本映画黄金期製作の「赤穂浪士」「忠臣蔵」ものが好きで、今までも本レビュー登録済作品東映版、東宝版、大映版と観てきましたが、私見では長谷川一夫=大石=大映版が最高の出来だと思ってます。結末はどうなるかわかりきっているお話を、当時の大スターが妍を競うかのように、見得を切る芝居っぷりを観るのがめちゃくちゃ楽しいんです。さてさて、これは松竹版。歌舞伎の演目「仮名手本忠臣蔵」の完璧な映像化!とDVDに謳ってある通り、映画界歌舞伎界の超大物豪華キャストでいやが上にも期待が高まります。・・・・(鑑賞中)・・・・。な、なんか役者の動きがやたらと重々しくて鈍い・・・。動けない歌舞伎大物役者を主要キャストに持ってきた事の弊害がありありと。クライマックス討ち入りシーンの殺陣にも躍動感が感じられない。歌舞伎調の演技と映画調の役者の演技、更に新派調の演技がまるで噛みあっていない。松竹という会社がそもそも歌舞伎から来た会社という事で、その威信を示そうと思ったのかもしれないが映画として観る分にはてんで面白くない。どうでもいいようなエピソードを長々とやっていると思えば、肝心な部分がカットされていたりして。歌舞伎「仮名手本忠臣蔵」がこういう内容なのかっていうのは良く解かったけれど。浅野が吉良を江戸城松の廊下で刃傷に及ぶまでの、畳替え等のいざこざとか好きなんだけどなあ・・・、しょっぱなからもう刃傷シーンだし。各映画会社製作「忠臣蔵映画比較」として観る分には損はないかなと。[DVD(邦画)] 4点(2009-02-08 10:44:45)(良:1票) 33. タッチ(2005) 《ネタバレ》 何だよ~、これさ、思い切って原作の後半ブッタ斬って、カッちゃんが亡くなるトコまでにしとけば良かったんじゃないの?でもまあ、原作をリアルタイムで読んでいた世代ではなく、「タッチ」の輪郭だけは何となく知ってますっていう長澤ファンの10代がもともとターゲットだったっていうんであれば、そんなに腹も立ちません。あの主題歌が流れるタイミングがあまり良くなかったんで、クライマックス試合のシーン「♪ね~え、だ~れか彼につ~げて 愛がずっとひとりぼ~ち、よっとおおお~!♪(←曲名未詳)」とマイBGMでひとりぼっちで盛り上げちゃいました(←寂しい・・・) [地上波(邦画)] 4点(2006-08-26 11:23:14)《改行有》 34. 誰にでも秘密がある やっぱり自分は韓国のコメディめかした映画とは肌が合わないです。何だ、コイツらみんなバーカ、バーカ、バーカ・・・と呟いてたら映画終っちゃいましたよ・・・。正体不明男イ・ビョンホンはどっから見ても、やに下がった原田泰三にしか見えん。[地上波(吹替)] 4点(2006-07-07 10:47:44) 35. ダイヤルM もともとの良い素材を、何を勘違いしたのかゴテゴテしたデコレーションをくっつけメチャクチャにしてしまった最悪の例。テレ朝「愛のエプロン」(←カンケーないが深夜枠に戻してほしいぞ)インリンの料理みたいな映画。3点(2005-01-22 14:43:30) 36. ダンサー・イン・ザ・ダーク 《ネタバレ》 このヒロインをなにがなんでも、不幸のドン底に突き落とさなければ映画自体成立しないと言わんばかりの、作者の独善的開き直りっぷりがすごく不快です。「母性愛」って自分自身が犠牲にならない限りは発揮出来ないものなの?おぬし、テーマを描く為の手法を明らかに勘違いしてるぞなもし! [映画館(字幕)] 2点(2006-07-28 17:22:37)(良:1票) 《改行有》 37. だいじょうぶマイフレンド 自分も公開当時何を血迷ったのか、映画舘まで見に行ってしまった一人です。クライマックス、ピーター・フォンダの発射液で物語が解決するってくだりがあって、性にまだ目覚め初めたばかりの自分は「噂には聞いてたけど、外人さんつうのはすごいんだなあ・・・」(どんな噂や)としきりに感心した記憶があります。俺自身も何もかもがカオス状態で、全然だいじょうぶじゃなかったんすね、あの頃。ベストテンとかにも全く登場しなかったのに、今だに俺の頭ン中で時たまエンドレスに流れてくる例の主題歌もある意味貴重。「あなたをー、愛してる、ひいとがいるう」この呪縛はもう永久に解けないのかなあ・・・。1点(2004-07-11 11:36:46)
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