みんなのシネマレビュー
黒猫クックさんのレビューページ[この方をお気に入り登録する

◆検索ウィンドウ◆

◆ログイン◆
メールアドレス
パスワード

◆ログイン登録関連◆
●ログインID登録画面
●パスワード変更画面

◆ヘルプ◆
●ヘルプ(FAQ)

◆通常ランキング◆
●平均点ベストランキング
●平均点ワーストランキング
●投稿数ランキング
●マニアックランキング

◆各種ページ◆
●TOPページ
●映画大辞典メニュー
●アカデミー賞メニュー
●新作レビュー一覧
●公開予定作品一覧
●新規 作品要望一覧照会
●変更 作品要望一覧照会
●人物要望一覧照会
●同一人物要望一覧照会
●関連作品要望一覧照会
●カスタマイズ画面
●レビュワー名簿
●お気に入り画面
Google

Web www.jtnews.jp

プロフィール
コメント数 791
性別
自己紹介 猫と一緒に映画を見ていると、ヤツらは私より先にコイツはクソ映画だというのを察知します。ストーリー展開や伏線回収が怪しくなってくると席を立ってしまうのです。だけどそんなおっちょこちょいな映画にだって良いところはいっぱいあるんですよ。
猫のヤツらは冷酷です。

投稿関連 表示切替メニュー
レビュー表示レビュー表示(評価分)
その他レビュー表示作品用コメント関連表示人物用コメント関連表示あらすじ関連表示
コメントなし】/【コメント有り】
統計メニュー
製作国別レビュー統計年代別レビュー統計
要望関連 表示切替メニュー
作品新規登録 / 変更 要望表示人物新規登録 / 変更 要望表示
要望済関連 表示切替メニュー
作品新規登録 要望済表示人物新規登録 要望済表示
予約関連 表示切替メニュー
予約データ 表示

評価順123
投稿日付順123
変更日付順123

21.  ダーティファイター/燃えよ鉄拳 《ネタバレ》 この緩さ、たまらん。子供の頃、テレビでやっていると必ずかじりついた。 前作同様の強いけど弱い男とそれを支える仲間、とあの猿。ほんとに心が温まる。 ファイロを執拗に追いかける弱すぎる暴走族は、今度も感心するほど弱いが、彼らもこの映画の良さを十分に引き出すスパイスだ。彼らが出てくるだけで笑ってしまう。吹き替え台詞のセンスも抜群で、実に良い。 宿敵との心温まる交流や、イーストウッドの存在を食ってしまいかねないオランウータンの活躍、痛くなさそうなパンチなど、完璧にお約束なのに高度に完成されているためとにかく味がある。こういうキャラたちの作用で、主人公の生き様のようなものが実にすがすがしくあこがれの対象に昇華する。 最後は何となく胸が切なくなるおとぎ話のような話だが、こういう映画を同年イーストウッド自身が撮っている。ブロンコビリーでは、なんとなく同じような話でいてダーティファイターの主役像とは違う人生に破れかけたキャラを切なく演じる。 こういう変な味わいだが心が優しくなれる映画がテレビで放映され、偶然それを観られたときは本当にうれしくなってしまう。[地上波(吹替)] 7点(2009-11-09 00:01:02)《改行有》

22.  ダイアリー・オブ・ザ・デッド なかなか面白い。ロメロの監督作品がどこかセンス的にずれた方向に行きそうになっていた前作からかなり本人の有り様に近づいたという感覚を受ける。 80年代的な末世感を2000年以降に作り出すのは容易ではない。現在の末世感の無さの大きな要因の一つである、2000という数字を超えた時間軸的な不可逆的変位と、ネットの一般的道具化による(不完全、不明瞭、恣意、怪しさは成り立ちとして不可避的包含要素ではあるが)有り得ないものに対する証明の容易さという二つの障壁がある。しかしそれを、障壁それ自身を使うことによってうやむやにしてみせる事に何とか成功している。 ゾンビ映画にあった、1999年に向かってこういう事が起こりうるんではないだろうか?と映画を見ている2時間の間に一瞬でもそう思わせることに成功させていた時代性は今は存在しないが、終わることではなく何が始まるかよくわからないという漠然とした不安と、ネットというものが生活に必要以上に入りすぎてしまっていることを上手に使った設定は、そこを過剰に意識させない方向に誘導する。このことで効果的に適度な恐怖を味わえた。 主観映像の手法を採ってはいるが、かなり映画的な見せ方で構成されて音楽まで入ってしまう。こういう形でブラッシュアップしてきたというのは、この表現方法がこの方向にこなれたと見るか、味を薄くしたと見るかは微妙なところで、結果として見づらい映画になってしまえば主観映像としての演出を抑制した方が良かったと思ってしまうだけに、この映画のさじ加減は巧妙なのかもしれない。 キャラの立ち方や、世界観の構成の仕方はさすがに面白い。わざとらしいし嘘くさすぎる設定も話の面白さで鑑賞中に忘れることが出来るし、前作よりは楽しめるように思う。またグロテスクな表現も、リアルさが抑えてあるため恐怖そのものに意識を集中できる。 時々、普段は普通の人だがその手の映画で属性がむき出しになってしまう人がいる。そういったごく少数のスナッフを見たい的な願望を抑えられない人を、見透かすような残酷でしかない描写があまりない。そういった面でもゾンビ映画としてだけではない軽めの恐怖映画ベンダとしての手練手管が実に手堅く、安心して恐がれる良くできた映画だ。[DVD(字幕なし「原語」)] 7点(2009-10-18 19:01:21)《改行有》

23.  ターミネーター4 《ネタバレ》 大変ストレス解消になる映画だった。 映像のすさまじさはハンパではなく、いやぁこれこそアクション映画という出来。 CGも各シーンで作画、モーションとも安定していてCGの良さが引き出されていた。下手なスタントでやるモッチャリ感はどうやっても抜けないから、CGであるというのは大成功でしょう。 前半の筋はいろいろな予感をさせるけど、ラストの次回作への引き延ばし工作のせいで後半のどきどき感が台無しになってしまった。ラスト数分でキャラの立ち位置を変えたのは残念きわまりなく、ジョナサンノーランとは思えない折れ方が不満。 こういう終わり方をしてしまえることを一度見せてしまうと、ほとんどの人は「あ、こりゃ駄作作って打ち切られるまで有名監督たらい回しで一生続くな」的ないやな予感をさせてしまうと思う。 とりあえず高品質に作っておいて、原作者の手から完全に離れてしまった前作をうまく無かったことにした。いわゆる「ターミネーター産業」というものの手応えというのをつかんだっぽい。いいのか悪いのかわからないけど、終わり(オチ)のない主人公武勇伝がずーっと見られるんだろうなぁなんて思ったりもする。 ただ、何作もこのクオリティで作り続けられるんだろうか。完全に続編ビジネス化してしまっただけに大好きな映画がこういう風な方向に行ってしまったのは残念でならない。 それから、テレビで宣伝がネタバラシしすぎ。広告屋、馬鹿なのかお前らは。[映画館(字幕)] 7点(2009-06-14 01:06:49)(良:1票) 《改行有》

24.  ターミネーター3 不覚にも意外と面白かった。悪くないんじゃないのかなと思う。 だけどターミネーターの続編適当にに作んなよな。とも思う。 いつかこれなかったことになるんじゃないかと思っていたら、ホントにそうなった。 それはそうだ。 アクション自体は非常にダイナミックで笑える要素も入っていてよくできている。 プロットが余りにもターミネーター同人的、中身なし。アクションだけでよくぞこれだけ引っ張るものだと感心した。 映画館だから面白かったんだと思うけれど、これを液晶テレビでDVDでみてしまったらと思うとちょっとぞっとした。 だからってbru-rayで出たからってわざわざ借りてみるだろうか、見ないだろうなあ。[映画館(字幕)] 7点(2009-02-11 16:02:50)《改行有》

25.  ターミナル 《ネタバレ》 微妙な雰囲気が心地よかったです。 見て見ぬふりをしてもらいつつ、明らかに空気のような存在感のなさでもなく、邪魔者でもなく。 そこにいる全ての人を当惑させながら流れるストーリー。 そういう変な雰囲気が良かったです。 特に大きな山場がないんですが、大きな出来事を持ち込まなかったのが良かったんじゃないかと思います。 というのも、立ち往生した主人公が空港に住み着いてしまうという変な出来事じたいが大事件ですから。 主人公の立ち位置がぶれないまま過ぎ去っていく時間がいちばん面白く、もしかしたら状況が動きそうになってくるとなんだかもうちょっとだけ、と切ないような惜しいような気持ちがするのが不思議。 確かにもうちょっとマニアックな作りにした方が面白かったんだと思いますけど、映画会社の都合があるのかな。スピルバーグで万人向けを狙っちゃったのが惜しいような安心して見れるような。そう言う部分まで微妙なバランスでつくられちゃいないかと。偶然ですね。[DVD(字幕なし「原語」)] 7点(2009-01-04 02:08:51)《改行有》

26.  ダイ・ハード3 《ネタバレ》 DVDボックス、画質が悪くてがっかり。リマスターしてほしいです。中身ですが、最初のテロの部分はちょっと恐ろしかったです。何となく生々しさがありました。 本作では閉じ込められる場所がニューヨーク全体という縛りが面白く、観光した気分にもなるし結構良くできている。謎解きも楽しく、後半部分の大風呂敷といいダイハードシリーズそのものです。2よりおもしろかったかも。この当時のアクション映画って、つじつまとか得られるものとかじゃないんですよね。爽快感が大事。そういう意味で割り切れる楽しさがありました。[DVD(字幕)] 7点(2008-08-02 14:28:52)《改行有》

27.  007/消されたライセンス 《ネタバレ》  残り、三発。弾倉を目視で確認してため息をつく。追いかけている側が、追われている人数以下の弾丸しか持っていない。明らかにストッピングパワーの足りない弾丸が3つ。不意に何をしに来たんだ、僕は。と自問自答する。  ふんだんに用意してきたんだろう。彼らは僕に好き放題威嚇の銃声を浴びせるわけだけど、応射が無い事に疑問を持ち始めたようだ。疑わずそのまま逃げていれば良いのに、いよいよまずい。煙草でも吸ってしまおうか、諦めが頭をよぎる。その内彼らのうちの1人がなにやら確信めいた足音を立てて僕の方へ歩いてくるのが分かった。  僕の手のひらサイズのこの拳銃とは比較にならない大きさの彼のベレッタは、まがまがしく光を吸い込んで。僕に近づいてくる。  ような、そんな展開が顔を見せ始める最初の世代の007な訳だが、やっぱり007はシリアスになりすぎると一体なぜ007でそれを?と言わざるを得ない。そこはそれ、007なんで。ライセンスの失効とか意味あったのか?とか、フィリックスを退場させる意味はあったのかとか、顔が写ってるときと、迫力のスタントでは動きのクオリティが違いすぎるとかそう言うことは気にしないのが作法だ。  僕は、僕がインストールされた肉体を失ったんだ。殺人を赦された僕の肉体はその許可の認証を取り下げられた。事実上、この肉体にインストールされた僕という魂は、一体誰の物なんだろう。陛下の物? それとも、僕の物? 政府の物? いま、それはもうどうでも良いことであるかのように、僕は、僕の憎しみを込めて赦されない殺人を繰り返すんだ。そして、それももうじき終わる。  みたいな、トレーラーの巧妙な脚本はどこにも見当たらず、いつも通りにいつもの人が間抜けな秘密兵器を持ってくるし、いつも通り迷いなくそれで死んじゃうの?な死に様で人がバタバタ死んでいく。  もしかして、作ってる人達は。恐ろしいことだが……この映画が007であることを時々忘れてはいないだろうか?その結果どうしようもなく007になっちゃっているところがこの映画が秀逸なできばえたるゆえんだ。(007として) [DVD(吹替)] 6点(2015-04-12 04:01:35)《改行有》

28.  ダブル・ミッション  無念だけど、ジャッキーじゃなかったらと思うと胸が痛くなる。80年代の檻から抜け出ることが出来なかった人はこれを見たら切なくなるだろう。[地上波(吹替)] 6点(2014-08-04 15:33:43)

29.  007/ロシアより愛をこめて 「これ、拾ったんだけど」  と、一万円札を拾ったかのようにうれしそうな含み笑いと、見せびらかす右手に握られてる拳銃が笑いを加速する。いや、笑わせようとはしてないんだけどと展開するストーリーに苦笑いするのはいつもの様式であるが、順不同で007観ていた少年は何とも熟成感の無いジェームズの腰の据わっていなさに当惑したものだ。  っていうか、これふざけてるでしょ?だからふざけてるんでしょ?いやいや、悪いジョークなんですよね?。三回訊ねても、いいえこれは本気です。という勢いで、大まじめなショーンコネリー型の007である。  明らかに名前だけが一人歩きしており、中身にびっくりする人も多いことと思う。だけど、これがいつものボンドの原型になる方向を決めたという意味で全く間違っていない。安心して007を堪能して欲しい。[ビデオ(字幕)] 6点(2013-07-27 21:39:45)《改行有》

30.  007/ダイヤモンドは永遠に 《ネタバレ》  いや、まいった。いくらボンドでもボンド過ぎるとドン引きなのである。ちょっと待て。馬鹿社長とドラ息子って位の馴れ合いは見ていられない。ハンターハンターでも読みながら鑑賞するのが丁度良い位の出来である。  といって、ワタシはこの温さが嫌いなわけでは無い。と言うかむしろ好き。[地上波(吹替)] 6点(2012-12-01 18:24:29)《改行有》

31.  007/黄金銃を持つ男 《ネタバレ》  これこれ。この様式美。  演技ってレベルじゃ無い劇団的ボンド。何回死んでもおかしくないボンド。意味不明なセックスアピールの女。訳の分からん的キャラ。必要の無い一騎打ち。間抜けなメカ。現地人をディスってる各種設定。  そしてもっさりアクション。これがいくつか欠けるとと007じゃなくなっちゃうでしょ?  今のボンドは全然ボンドじゃねえんだよ。これが正しいボンドである。[地上波(吹替)] 6点(2012-11-30 20:52:21)《改行有》

32.  タワーリング・インフェルノ 《ネタバレ》 子供の頃に観たこの映画で、一番印象に残ったのは 「イニシャルコストをケチると、取り返しがつかない」 と言うような台詞。実際これはこの映画の骨子になっていてなおかつよくできている。 ところが、この映画の細かい部分は結構やっつけで惜しい部分がいっぱいある。 主演二人を使うことがいかに重大な問題だったかが窺われる。この映画自体がグラスタワーだったような気がしてならない。建築物に興味がないパーティ参加者にとってはこの災禍は理不尽きわまりない物だっただろう。同様に、あちこちに見られる荒っぽさは主演二人に思い入れがない私にとって非常に残念な部分だった。 こういう建築物、首都圏に無数にあるよね。非常ドアがどこにもないデパートとか、非常階段にすらたどり着けないビル内の映画館とか、非常階段そのものを出入り口に使っている量販店とか無数に。決してザルではないんだよ、この設定は。[地上波(吹替)] 6点(2012-03-20 17:33:06)《改行有》

33.  タンポポ 《ネタバレ》 そこそこ。 話はすごく面白いけど、残念なのは間に入る意味不明な寸劇みたいなヤツ。アレ全然面白くない。しかも食とセックスを結びつけるとか不愉快かも。 やっぱり時代なんだろうか。四半世紀以上前のバブル期に制作された映像だし、深い意味とか考えちゃダメだろうなと思う。それでも、おいしいためだけの食事と、性欲を充足するだけのセックスとかどちらも高額な趣味でしかないこの寸劇、不快だな。 こんな物を入れるんだったらストーリーをきちんと作り込んで欲しかった。ちょっとくらいまずくても高くて珍味ならOK、そう言う時代のそう言う映画に感じてしまった。 でも、ラーメン食べたくなる。[地上波(邦画)] 6点(2012-01-02 19:41:22)《改行有》

34.  007/死ぬのは奴らだ 《ネタバレ》 そこそこ面白い。007を愛してやまない私はこの映画は結構好きであります。 海賊の財宝をアメリカに持ち込んでハーレムを作った黒人と決闘するため、イギリスの諜報員がFBIと共同でジャマイカに殴り込む。(だったと思った) 的な、いったい何の根拠でジェームスボンドなんだ?ってあたりを気にしたら負けだ。ロジャー・ムーアのボンドデビュー作らしいし、まあ良いんじゃないでしょうか。そもそも、007は荒唐無稽。訳わかんなくて当たり前なのです。 理にかなってたらそれはもうすでに007じゃない。さらに一作の中で10回は死んでてもおかしくないもっさりアクションが組み合わさったとき007になる。 大の大人が大まじめにこれを作ってるんだ。そして大の大人が真剣に見るわけだ。 実に面白い。 が、そう言えば大人になってからあんまり007って見てないな。[地上波(吹替)] 6点(2011-06-04 21:11:58)《改行有》

35.  ダイ・ハード4.0 《ネタバレ》 そこそこいける。ダイハードのどれかをまだ一つも見たことがないならなかなか面白く観ることができるだろう。 今回は現実世界に閉じ込められるっていう設定なんだろうけど、上手く伝わっているだろうか。ちょっと心配だ。けど、現実世界であがいてもネット世界で好き勝手されると悪役が引き立つという設定はなかなか面白い。 とはいえ、商用インターネットから軍の制御とか社会インフラの破壊とか無理でしょ普通に。そこに気づかないふりができるかできないかで、かなり面白さが変わってしまうだろう。気づかないふりができない映画初心者にはハードルが高いかも知れない。[DVD(吹替)] 6点(2011-02-12 14:33:53)《改行有》

36.  ダーティハリー4 《ネタバレ》 そこそこ、意外と面白い。 2は雰囲気が残っていた。3は惰性で作った。そういうシリーズだったが、4は単に人気キャラを使って当時の世論を代弁したのだろう作りだったのか、何となくシリアスだ。 もちろん人間を44オートマグで撃ち殺すとか、単純にあり得ない。武装グループが女性を人質に娯楽施設に立て籠もった。当たり前だが、当然SWATの仕事だ。しかし、署に知らせることもせず、私刑を決意した。あり得ない。 しかし、あり得ない設定をすっと味気ないほどの演出で最後まで作ってしまった。驚くほど汚い人間を実在感たっぷりに表現していた。80年代は被害者の人権が叫ばれた時代だったらしい。日本以外の先進国で。 そういう世の中で極論を極論のまま、極論の象徴で映像化したイーストウッドは、当時きっと娯楽と問題提起の狭間をふわふわとする本作の内容のため、矢面に立たされたに違いない。しかし20年も前の話だ。現代のアメリカ司法に基づく話であれば、このような展開にすることは不可能だろう。多くの人たちの気持ちを代弁しきった内容だったに違いない。 現在、日本では強姦罪の犯人が裁判で何の感情を込めることが無くても「合意であった」と口走るだけで議論になる。減刑の可能性が生じる。そんなこと以前に反省の態度を取れば即減刑である。再犯しない性犯罪者など居ないと言っていいほどの現状だ。21世紀の先進国側世界にもそういう国家が存在する。 無期懲役と死刑の間を埋める刑も存在せず、海外の法に照らせば、赦されること自体あり得ない罪人さえも、酩酊状態で猥褻物を陳列した程度の刑法犯と同列に扱う団体や思想がまかり通り、その要求を満足させようとする司法制度がこの国に存在する。誰が扇動したのかわからない四半世紀前に跋扈したカルト的な平等主義が色濃く残るこの国では、遠い昔のアクション映画のフォーマットで提示された、遠い昔の被害者論でさえ揉めてしまう。 この後、ハリーが逮捕されて審理されれば、結局この事件はすべて法に任されるのである。この選択肢が無意識化に提示されている時点で70年代以前のアメリカ社会での法の無力が示されている。自己解決的、内省的に善悪が読み取れる作品だが、国、地域によっては誤解されたまま読み取られやすいのも事実なのだろう。[地上波(吹替)] 6点(2010-11-20 16:27:34)《改行有》

37.  タイトロープ 《ネタバレ》 猟奇殺人というテーマと、当時の表現手法のギャップが埋まらなかった。そこそこ面白いのだけどそこそこというのがしっくり来てしまう。 当時の映画で見られる実際の捜査手法と違いすぎるような表現は、知らずにそうしている訳ではなく割り切りでそうなっているのだろうとは思うが、そうとは言えもの凄い違和感を感じる。証拠や現場を素手でペトペト触る場面を見てしまうと本格ミステリーではあっても、リアルな世界観は期待できそうもないと思わされてしまう。 実際、漂う微妙な雰囲気は非常に良い感じなのだが、事件やその収束そのものはあまり面白くならないパターンにはまってしまっている。ちょっと残念だった。イーストウッドらしいスピード感がないと思ったら、イーストウッドが撮っている訳ではなかった。 そのせいもあってかB級の良い臭いは堪能できる。[地上波(吹替)] 6点(2010-06-26 14:45:26)《改行有》

38.  タイタンの戦い(2010) 《ネタバレ》 こりゃあそこそこ面白いぞ。 わかるわかる。個人的な思い込みと変な決意より大事なこと。それを捨てれば丸く収まるならさっさと捨てちゃえば?と、かなり人間くさい。人間くささが神話っぽかったりする。ならいいか。 旧作のペルセウスの冒険っぽさは、完全にどこにもない。どこにもない良さもあるかな、と思わせるCGの迫力には大変満足感がある。やっぱ劇場で観るCGはたまらん。BDで観るCGはそのくっきりさが効果をスポイルすることもしばしばだが、劇場は良いなぁやっぱり。 ストーリーとか、描写とか。そういうものは神話と同じでどうでも良いのかもしれない。誰が何して。主役が立っていて。融通きかなくて。ちょっと教訓があったりして。そういう意味ではなるほど神話。が、神話を知らない初見の人が観たら原典でも創作でもどっちでもわかりゃしないんだろうな、とか思った。[映画館(字幕)] 6点(2010-05-11 22:32:53)《改行有》

39.  007/ドクター・ノオ 《ネタバレ》 まさにそこそこ。大昔の冒険活劇という意味では手塚漫画とかナショナルキッドだとか、そういう遺跡から出土した様なお話に感じられることもなくはない。 この映画はまさに手塚治虫の初期作品を見てしまった様な、時代性を脳内変換しながら読み進んでよく考えながら何がよくできているのかを理性で再構築しながら見る必要がある。 で、むやみやたらに格好つけたボンドが、痛快に抱いたり殺し合ったり、捕まったり殺し合ったり、ラスボスと殺し合ったりしたりすると。実に007的な、緩い世界観がそこにはある。出てくる全員が大根役者にしか見えない様な不思議な間で作られるそれぞれのシーンは、後の007への道筋をいくつか示している。 そして007がとった道は、第一作からちゃんと存在するなんだかんだいってオッチョコチョイだよね、の一言で済ませられるあの味だったというのがやっぱり痛快であった。[ビデオ(字幕)] 6点(2010-04-30 01:31:38)《改行有》

40.  007/美しき獲物たち 《ネタバレ》 そこそこ面白いんだよなぁ。 残念ならが明らかにおじいちゃんになってしまったロジャームーアがこの作品で降板してしまったが、クオリティは非常に高かった。お約束の一つになっている雪上アクションから始まり、なんかどっかで観たことがあるシーンばかりで作られた安心して楽しめる世界観が実に心地よい。 けどやっぱり、誰だよ?とおもったらスタントだったりするアクションシーンなど007のテイスツを忘れていないあたり良い仕事しております。全編通して割とハラハラさせるのに、予定通り秘密基地にちゃんと潜入して、その後もさらにラスボスと決闘までしてしまうという(007的)ツボを押さえまくった作りは007の中でも良作だ。 ショーンコネリーの時代の007と違ってアクションと話がうまくなってるからロジャームーアのほうが好き。ショーンコネリーのときはボケ全開の世界観だったが、ロジャームーアになってからは「んーなんかおかしくねえかな?」っていう塩梅で、その微妙(でもないが)な味わいがたまらなくオッチョコチョイなのである。[ビデオ(吹替)] 6点(2010-04-25 17:27:14)《改行有》

030.38%
1121.52%
2162.02%
3344.30%
4486.07%
5739.23%
618022.76%
720025.28%
815219.22%
9607.59%
10131.64%

全部

Copyright(C) 1997-2024 JTNEWS