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1. ターミナル
《ネタバレ》 最近のスピルバーグは「Catch Me If You Can」にしてもそうだが、いろんな意味で大作を作らなくなった気がする。それは彼が意図的にそうしているのか偶然そうなっているのかは知らないが、これらの映画を見てなんでスピルバーグがこんな映画を?っていう印象を受けてしまう感じは否定できない。地味でもないし派手でもないこの映画は、他の監督が作ればこの監督はなかなかやるなと思わせる出来なのにスピルバーグのネームバリューからなのか、何かもう少し期待してしまうのはやはり彼が大御所たる所以だろう。しかしこれは彼がいい意味で余裕を持って映画を作っている証拠だ。ストーリーはアメリカから見れば外国人である我々にとって非常に共感できるシーンがいくつもある。特にトム・ハンクスが英会話の本を片手に入国管理官と話すシーンは爆笑ものだ。個人的には恋愛が絡んでくるところはあまり好きではないが、この映画はハリウッド映画だと割り切って見ればさほど気にする程度のものではない。傑作映画を見た満腹感は得られないが非常に安心して見れる映画に仕上がっている。それはどんなジャンルの映画でもどんな脚本でもある一定以上のレベルに仕上げるスピルバーグの凄さなのかもしれない。7点(2004-07-05 09:17:56)(良:1票)
2. ターミネーター3
ターミネーターに限らずシリーズものの続編を新たな監督が作る場合、考えることは一つ。前作には無い監督独自の世界観を作ることだ。それは前作の監督が構築した世界観を引き継ぐことは不可能であり、たとえ受け継いだとしてもそれを超えることは到底できないからである。その点に関して言えば、モストゥの手腕はある程度評価できる。この映画を単体で見たとき、ランニングタイムも短く単純に痛快アクションとして楽しめるため、アクション映画の一定の水準には達している。しかしシリーズものとして評価するならこの映画は最悪だ。それはT-Xが前作からほとんど進化していないということだ。T-XがT-1000と同じ液体金属で出来ているという時点でこの映画を製作する意味を持たない。T2があれだけヒットした理由は観客が前作からは想像もすることができないほど強いターミネーターが現れたからこそだ。あのキャメロンがT3の脚本のアイデアがなかなか思い浮かばなかったのは、前作を遥かに超えるほどの魅力的なキャラクターを作り出すことができなかったからではないだろうか。それゆえに金に目が眩んでT3の製作を強行したハリウッドの製作会社の所業は許しがたいものがある。世界中のファンの期待を見事に裏切ったいかにもハリウッドらしい作品。4点(2003-11-09 06:09:14)(良:1票)
3. ターミネーター2
続編映画で成功した数少ない映画の一つ。ハリウッド映画の長所を最大限に引き出し、一級のエンターテイメントに仕上げたキャメロンの手腕には脱帽せざるをえない。CGに関しても当時の技術としては最高のものでありながら決して腕自慢にならなかったのは、T-1000の魅力的なキャラクター設定があったからこそ。キャメロンの映画に対する妥協無き探求心と尽きることの無いエンターテイメント魂が生んだ続編映画の最高傑作。9点(2003-11-09 05:24:11)
4. ターミネーター
今でもキャメロンの最高傑作。SFアクションとしてもその質の高さは星の数ほどある同類の映画を凌駕している。配役も適切で、シュワを選んだのも成功の一つと言えるだろう。基本的に彼は演技がヘタであるが、ターミネーターのようにほとんど喋らず、機械が持つ無機質さやパワフルなところは彼のような役者でないと務まらなかった。キャメロンの映画に対するストリクトさは有名で、それがB級であるはずのこの映画をA級レベルまで押し上げた理由の一つであろう。もちろん脚本も当時としては画期的なものであり、そのアイデアと構成は大胆かつ緻密である。今なお色褪せない不世出のSFアクション。10点(2003-11-09 04:55:18)(良:1票)
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