みんなのシネマレビュー |
|
【製作年 : 2000年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
1. 誰も守ってくれない 題材はとても良い。でもそれだけ。この映画は何をやりたいのだろう。エンターテイメントをやりたいのか文学系映画をやりたいのか。どっちにしても中途半端と言わざるをえない。 個人的にこういった映画であまり盛ってほしくない。もちろん映画である以上必要な脚色というものもあるだろう。しかしこの映画はその必要な範疇を逸脱しているように思う。警察やマスコミの描き方には悪意しか感じられない。安いキャラクター安いセリフにうんざりでとても感情移入できない。こんなやついるわ〜(B級作品の世界に)みたいなやつしか出てこない作り物だらけの映画。全てのものに魂が込もってない。ペンションで尋問する警察官や妹の彼氏の再登場なんて失笑もの。これ面白いと思ってやってんのか?なにあのとってつけたようなテーマソング。 こういった映画の意義の一つは真実の追求であると思う。普段目にすることのできない世界や価値観を提示することに意味がある。にも関わらず度を超えた脚色によって真実から遠ざかってしまうことはまさに本末転倒はないだろうか? 見終わって何だか怒りしか残らなかったなあ。それでもこの映画で少しでも容疑者側の家族について考える人たちが増えるのなら、まあ少なからず意味のある映画だったのかもしれない。全く背筋が凍るぜ。じゃかましいわ。[DVD(字幕)] 3点(2015-01-20 05:36:32)《改行有》 2. ダ・ヴィンチ・コード とりあえず原作を読んでいる立場から言わせてもらえれば、評判ほど悪くないと思う。2時間という少ない時間の中でよくまとめあげている。まあそれでも原作を読んでない人からすればやはり訳がわからないのかもしれない。ロン・ハワードはよく頑張ったと思うのだが・・。[DVD(字幕)] 7点(2007-01-07 04:26:13) 3. TAXI NY もっと新しくリメイクされてると思いきや、意外とオリジナルに忠実で全体的な雰囲気や流れはほとんど一緒です。映像などはさすがはハリウッドといった感じで、こちらの方が派手でおもしろいかもしれませんね。まあオリジナルを観た人にとっては物足りない感はありますが・・。[DVD(字幕)] 6点(2006-05-15 04:49:37) 4. ダイナソー ちょっと主人公のキャラが普通すぎる。もうちょっと色つけてもいいんじゃないかと。可もなく不可もなく。そんな映画。[DVD(字幕)] 5点(2005-08-30 13:37:09) 5. ターミナル 全体的にちょっと中途半端な部分が多かった気もするが・・。編集でカットされたのかな? まあでもおもしろかった。面白みのある設定と、たくさんの個性的な登場人物がいてそれぞれにドラマがある。ちょっと出来すぎだろ~って感じのするストーリーではあったがまあこんなのも悪くない。あと映像がきれい。なんというか清潔感のある映像。さすがスピルバーグって感じです。[DVD(字幕)] 7点(2005-04-29 02:43:25)《改行有》 6. ダンサー・イン・ザ・ダーク 《ネタバレ》 10点と0点がこれほど多い映画は非常に珍しい。善くも悪くも印象深い作品だからだと思う。私は10点をつけたい。 批判的な意見の多くに、セルマは愚かで利己的、さらには馬鹿すぎるといったようなものまである。確かにセルマの行動には一般的には理解し難いものが多々あるのは事実だろう。もっと他の選択肢があったはず・・そう思わずにはいられない。滑稽に見えても仕方が無いかもしれない。しかし一つ考えてほしいことがある。それは彼女が重度の視覚障害者であり、金銭的にも決して恵まれた人生を送ってきたわけではないということだ。そういった閉塞的な環境が彼女の人格形成や知能に不利に働くことは想像に難くない。もしも彼女と同じような過酷な人生を強いられた場合、はたして私たちはどこまで常識的で、あるいは立派でいられるだろうか? それでも彼女には唯一の信念がある。息子の目を治療し、自分と同じ人生を歩ませないことだ。病気が遺伝することをわかっていながら産んでしまった息子への償い、そして母親として果たすべき最後の責任として。息子に必要なのは母親ではなく目なんだと、必死でキャシーに訴えるセルマの叫びが私は忘れられない。彼女も死にたくはない。死ぬのは怖い。しかし何をさし置いても、彼女にとっては息子の人生には目が大事なのだ。それは目が見えないことによる苦しみを彼女自身が一番わかっているからだろう。あまりに不器用な彼女の生き方が、私にはあまりに純粋で美しく見えた。どんなに滑稽で愚かだとしても、ひたすらに息子のことを想う彼女の生き方を誰が責めることができるだろうか。 この映画は娯楽ではない。エンディングは最悪である。救いは無い。観なければ良かったと後悔するかもしれない。しかしこの映画は他の映画にはない衝撃を間違いなく与えてくれる。それが善きにせよ悪しきにせよ、それだけで意味のある素晴らしい映画だと思う。 セルマという人間を見事に演じたビョークと、ダンサーインザダークという作品を情熱と信念を持って造り上げたラースフォントリアーに心から感謝したい。[DVD(字幕)] 10点(2004-07-02 00:38:17)(良:1票) 《改行有》
|
Copyright(C) 1997-2024 JTNEWS