みんなのシネマレビュー |
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1. 007/スカイフォール 可もなく不可もなく。アクションシーンが少ないのが苦痛だが、バルデムさんの安定感でちょっと挽回。[映画館(字幕)] 6点(2012-12-31 19:13:50) 2. 誰も知らない(2004) 傑作「歩いても 歩いても」や「奇跡」につながる「家族」にまつわる物語。会話量が少なく、退屈なシーンも多いが、特異な設定と子供たちの演技に救われて、最後まで鑑賞できた。ただ、つらかった。[DVD(邦画)] 5点(2012-09-08 17:52:12) 3. ダークナイト ライジング 《ネタバレ》 マニアにしか分からない色々な趣向が凝らされているようだが、私はマニアではないのでよく分からなかった。バイクみたいなののかっこよさはすごかったし、金をかけた映像は全般的に素晴らしかった。逆に脚本では、ベインのショボさばかりが目に付いた。だせえ。観た友人が「すごい尊敬できる先輩が実はマザコンだった、みたいな感じ」と言ってて言い得て妙だと感じた。あの「虎の穴」もよく分からん場所だし。[映画館(字幕)] 6点(2012-08-05 23:46:49)(笑:1票) 4. ダーク・シャドウ(2012) え?最高だったんだけど。[映画館(字幕)] 8点(2012-07-02 20:52:49) 5. TIME/タイム アンドリュー・ニコル監督には期待していたのだが、まさかの上っ面映画。[映画館(字幕)] 4点(2012-06-30 14:46:39) 6. タンタンの冒険/ユニコーン号の秘密 《ネタバレ》 3D字幕で鑑賞。子供の頃からタンタンシリーズに慣れ親しんだ僕としては、この映画の予告編で妙にリアルかつ作り物じみたタンタンの顔を観たときから、これはとても観られたものではないぞと思っていた。この映画のタイトルロールで映されるように、この作品は本来的に簡潔な線を特徴にした素朴な味わいこそが魅力だと僕は思っていたし、その考えは今でも変わらない。しかし、予想を超えてネット上の評判が良いこと、また監督が冒険活劇の帝王スピルバーグであることにより、観に行く気になったし、結果的に劇場で観られて良かったと思っている。 どこまでもキラキラした眼差しで前を見つめるちょっとうざいタンタンと脱力しまくったアル中おっさんであるハドック船長のコンビは本当によく出来たキャラクター設定であるとあらためて感じた。グルミット並みに使えるスノーウィも忘れてはいけない。そして、彼らがスクリーンの中で所狭しと大活躍する様を見れば、思わず頬が緩んでしまう。最後のアクションはやや淡白だったが、モロッコの町並みを背景にした一連のシーンは芸術的なアクションシーンだった。ただ映画の中で唯一残念だったのは、映画は英語版なのに字幕がフランス語版のままだったこと。タンタンはティンティンではやばかろうが、デュポンの字幕がトンプソンなのは少しやりすぎな気がした。字幕もトンプソンで差し支えなかったろう。 以前は、原作の画を活かすなら、パラパラ漫画のような形式の短編アニメしかないだろうなと思っていたが、スピルバーグ様の有無を言わさぬエンタメ力によるこの大胆な改作を前にしては、ただ謝るほかはない。原画ファンとしてはちょっとさびしいが、こういう手もあったのかと眼を見開かされた思いだ。[映画館(字幕)] 7点(2011-12-13 10:33:17)(良:1票) 《改行有》 7. 抱きたいカンケイ 《ネタバレ》 むしゃくしゃした。[DVD(字幕)] 3点(2011-10-15 21:25:34) 8. 第9地区 《ネタバレ》 上映前からその独創的な設定を存分に生かしたドラマを非常に期待していただけに、アクション色が強くて少し肩透かしにあった。土埃の舞うアフリカの景色やスラム化した街は「ブラックホーク・ダウン」を思い出させられる。軍(正確には民間会社の軍事部門)のヘリコプターが集結して地域の制圧に動くさまも似ている。緊迫感漂う現場の雰囲気がうまく出せていた。 結局、テーマは「アバター」と同じく「異星人との融和」なのだが、全体的に品がなくて外見も気持ち悪いこちらの宇宙人の方が、融和のハードルがより高いだけに話しの展開も一筋縄ではいかないようになっている。暴力やグロの描写もこちらのほうが上だ。敵味方は違えどラストに人型兵器が出てくるところは同じ。 個人的には、圧倒的な映像美は「アバター」が上だが、筋立てはこちらの勝ち。結果引き分けといったところか。[映画館(字幕)] 7点(2010-05-17 19:46:53)《改行有》 9. タクシードライバー(1976) 《ネタバレ》 十年前よりもトラヴィスが身近に感じられた。純粋で繊細で自意識過剰。しかも突然キレる。僕が一番苦手なタイプだ。彼の近くにいたとしたら、僕は真っ先に殺されそうだ。[DVD(字幕)] 8点(2009-09-05 23:50:08) 10. ダーウィン・アワード ありえないほどおバカな死に方をした人に与えられる賞、「ダーウィン・アワード」。なぜ「ダーウィン」かというと、死に方からして明らかに人間の「進化」に反するような人間なのだから、遺伝子を残さないでくれてありがとう!という趣旨らしい。当然架空の賞なのだが、窓ガラスの強度を誇示しようとしてビルから転落死したりとか、車にジェットエンジンを搭載して激突死したりとかスポーツ紙の社会面の片隅に載るような本当にくだらない死に方ばっかりで笑える。 しかし、この映画はそのバカさ加減を肯定的に捉えていて、上から目線で笑うなんてことはやってないのが良いところだ。いわゆる破天荒な次男坊の魅力をどこまでも温かい目で見守っているので、観ているこっちとしては彼らのひたむきな思いをだんだん応援したくなってくる。ちょっと規範を逸脱しちゃったり、常識の枠をはみ出しちゃったりする人達は、ストレスフルな世界で生きる僕たち一般人を時に笑わせてくれたり、時にブレイクスルーのヒントをくれたりするとても大切な存在なのではないか。 人が死んだり、怪我をしたりすることがテーマなので。、ブラックコメディに分類されるのかもしれないが、人が溝にはまったり、無様に転んだりするのを見て、心配する前に思わず「ぷっ」と吹き出してしまった経験がある方ならご理解いただけるはず!久々に観たウィノナ・ライダーは相変わらず綺麗。大好きな女優の一人だ。[DVD(字幕)] 7点(2009-06-13 16:10:23)《改行有》 11. 007/慰めの報酬 《ネタバレ》 前日に「カジノ・ロワイヤル」を再鑑賞し、万全の状態で臨んだ。相変わらずの凝ったオープニングで、期待も膨らむ。前作はトランプをモチーフにしていて、カラフルで華やかだったから、個人的には前作の方が好み。でも、今作の砂をモチーフにした造形もすごく良かった。 初めから怒涛のアクションシーンが炸裂するつくりも、前作と共通している点でしょう。今回は壮絶なカーチェイスで幕を開け、そこからイタリアのシエナで追いかけっこ。前作はボンドの特性を披露する見事なアクションシーンだったのに対し、今作はそこまで意識はされておらず、残念だった。ボーンシリーズ以降、メジャーになったカットバック多用型の(個人的には好みだが、何が起こっているかわかりにくいという意見もある)アクションシーンだった。 ただし、その後の展開はアクションのつぎはぎのような印象が否めず、大満足とはいかなかった。ストーリーも一本調子で変化に欠ける。ボスキャラのマチュー・アマルリックも少し貧弱で線が細い。総合的な印象としては、前作の方が良かったが、映画館で観れば、十分楽しめるレベルだと思う。 今作がシリーズの中で果たす役割としては、①敵の「組織」はかなり大規模であることが明らかになったと言うことと②ボンドが過去の思いをふっきり、スパイとして一応の完成形に到達したということだろう。次作では、ボンドの温かさと冷たさをどう出していくかが難しくなったと思う。スパイに成りきったボンドが、あまり人情味を出してもおかしいし、かと言って目的のためには手段を選ばず、誰彼かまわず利用する冷酷なマシーンと化していても、支持は得られないだろう。次作のボンドの人物造形に課されるハードルがぐんと増した気がする。 意外だったのは、前作よりもアクションシーンの比重が増していたこと。監督の人選などから、もっとドラマ性を高める方向に持っていくのかと思っていたが、良い意味でも悪い意味でも裏切られた。[映画館(字幕)] 7点(2009-01-25 18:18:17)《改行有》 12. 007/カジノ・ロワイヤル(2006) 《ネタバレ》 クールなオープニングに加え、けっこうハードなバイオレンスシーンで、冒頭から圧倒される。今までとは違うんだぞ!という監督の心意気を示し、観客の意識を引き締めてくれる演出が心憎い。引き続いて、マダガスカルでのチェイスシーンもド迫力の中で、新しいボンドのパーソナリティーを無駄なく説明しており、監督の手腕を感じる。 メインがポーカー勝負ということもあり、盛り上げ方は難しかったようで、ストーリーの中盤はアクション映画とは最早呼べないような状況になっており、確かに少しダレる。しかし、ホテルのバスルームのシーン等、ドラマ性を高めるシーンは増えており、作品の出来としては、全く見劣りしない。ラスト、泣けるし。 昔のボンドに郷愁を感じられる方も多いようだが、特に思い入れの無い僕にとっては、今作のボーンシリーズ風のボンドで全く問題なし。むしろ、ダニエル・クレイグはすごくセクシーだと思う。「かっこ良さ」の基準も変わってきていて、現代は、やはりこういう人間味のあるキャラクターがウケるのではないか。あえて、下品な表現をすれば、ボンド・ガールをとっかえひっかえで良いのか?という話だろう。女性の地位が向上してきた、時代の要請に合った方針転換であり、好ましいと思う。エヴァ・グリーンがハマリ役というのもありますが、「モノを言う」女性が相手役と言うのも良いと思う。[DVD(字幕)] 8点(2009-01-24 22:04:46)(良:1票) 《改行有》 13. ダークナイト(2008) バットマンシリーズはバートン版への愛着が強いため、この点数になってしまうが、これは紛れも無く傑作だ。バットマン=アメリカ、ジョーカー=テロ組織と考えれば、テロの続発に対するアメリカの苦悩が透けて見える。 愉快犯・信念犯は防ぎようが無い。彼らテロリストが跳梁跋扈する中で、アメリカはどうすればいいのか?これがこの映画の紛れもないテーマだ。暴力に対しては、暴力で対抗するほか無い。だが、果たしてそれでいいのか?バットマンの苦悩はそのまま今のアメリカのそれにつながる。 優れた社会派作品であり、大人向けの映画。ヒース・レジャーの演技には、個人的には満点をつけたい。合掌。[映画館(字幕)] 8点(2008-08-10 00:30:58)(良:1票) 《改行有》 14. タロットカード殺人事件 《ネタバレ》 確かにうまく出来たサスペンスじゃないかもしれないですが、そんなことはどうでもいいとか言ったら、怒られちゃうでしょうか?確かに、犯人がカードと鍵を何で隠しとくのか意味分からんです。さっさと捨てるだろ、普通。。。 しかし、映画ファンである前にウッディ・アレンファンだ!と言える位の私にとっては、この映画は完全に当たりでした。しかもスカーレット・ヨハンソンも一緒と来た日にはもう。。。二人の掛け合いが最高でした。イギリス上流階級ネタを巧みに挟んでくるアレンの才能は衰えていませんね!ヨハンソンのアレンに対するSキャラぶり、恋人に対するデレデレぶりも笑えました。ヨハンソンはきれいだし、「マッチポイント」の時も思いましたが、演技もうまいんですよね!今回は、水着シーンもあり、セクシーな魅力も満喫できます。すっかりウッディ・アレンのミューズになった感がありますが、次はこのコンビは何をやってくれるのでしょうか?今から期待してしまいます。小品としての完成度はかなり高いと思います。ラストとか爆笑しました。 最後に、他のレビュワーさんも指摘していらっしゃいますが、確かにこのタイトルはありえ無いですね。センス悪すぎ。[DVD(字幕)] 8点(2008-07-06 17:44:59)《改行有》 15. 丹下左膳餘話 百萬兩の壺 見終わった後、思わず「うーん」と唸ってしまうほど、これは素晴らしい映画だと思います。よくできたプロット、独特のユーモア、ちょっと間の抜けたテンポ。壺の由来が明かされてからの殿様と家来のやり取り、そして家老と家来のやり取りのところのとぼけた感でもうやられました。あの棒読み(笑)。そして、源三郎の繰り返し。「十年かかるか、二十年かかるか。まるで仇討ちじゃ」。完全に確信犯ですね。丹下左膳とお藤の関係、そして源三郎と萩野の関係もまた面白い。長閑なんだけど、同じネタの繰り返しなんだけど観客を全く飽きさせない。文句なしの傑作ですね。こんな監督がいらっしゃったなんて全く知らなかった!こういう瞬間には、本当にこのサイトに感謝したくなります。[DVD(邦画)] 9点(2008-02-18 00:37:33) 16. 大脱走 《ネタバレ》 史実かどうかは問題じゃない。本当はこんなに美しい物語ばかりではなかったかもしれない。もっと陰惨で辛気臭い話にだってできたはずだし、捕虜はみんなこんなに勇敢じゃなかっただろうし、そっちのほうがもっとリアリティに溢れているのかもしれない。でも、この映画は間違いなく名作だし、そのように評価されるべきだと思う。 この映画の素晴らしい点は友情、思いやり、そして軍人として(あるいは人間として)どうあるべきかを観客に示してくれるというところにある。明日に賭けようという前向きな、そして不屈の精神。ラストシーンは何回観ても感動する。しかもこの映画がすごいのは、その価値観の提示を少しも押し付けがましく感じさせないという点である。群像劇というスタイルをとっているから、誰を自分のヒーローとするかも選択は自由というわけだ。ヒルツのアメリカ人らしい自由なアプローチ、バートレットの組織化された軍人としてのアプローチ、ダニーの一兵卒としてのアプローチ。この映画は、多くの人が目にしてこそ、意味のある映画だと思う。そして、公開から40年以上を経た現在も多くの人がこの映画に魅了されているという現実を、僕はうれしく思う。[DVD(字幕)] 10点(2007-07-16 16:31:21)(良:3票) 《改行有》 17. タワーリング・インフェルノ 《ネタバレ》 キャストが一級でも、映像がダメ。その上、テンポが非常にのろくてだるい。何回か観るのやめようかと思いましたが、レビューするためにも最後まで頑張って観ました。何で同時多発的に複数の場所から出火するのか分からないし(電気系統から出火っつっても無理あるだろ!)、あんなふうに人に簡単に火はつかないし、爆発シーンだけはやたら派手だけどいかんせん迫力に欠けるし、煙の中なのになぜか前見えてるし、生き残るべくして生き残るし、死ぬべくして死ぬし、もう数えきれないくらい欠点の多い映画です。マックィーンもニューマンも、ほんとかっこいいし、アステアもいい味出してるし、群像劇としてはいいとこあるんですが、、、残念です。 それにしても、大体ここで平均点の高い映画には期待を裏切られないのですが、これは本当にダメでした。こんなこともあるから、面白いんですよね。今度は逆に平均点低い映画も観てみようかなと思いました。[DVD(字幕)] 3点(2007-06-21 00:12:23)《改行有》
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