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1. ダウントン・アビー
《ネタバレ》 正月に公開されたことから、さだめしファン向けの“新春福袋”といったところでしょうか?
全編にわたって、主要な登場人物がちりばめられています。ただ、それだけに個々のエピソードが薄く、浅いものになっているように感じます。もしかすると、映画だけを観た人の中には、人物のキャラを誤解するケースもあるかもしれません。例えば、モールズリーはひょうきんなお調子者のように描かれていますが、TVシリーズを観てきた人なら、今回少々はしゃぎすぎているだけで、本当は気弱でバカ正直な人柄であることを知っています。
やはり映画化するのであれば、特定の人物にフォーカスし、「外伝」や「スピンオフ」のような作品にしたほうがよかったのではないかと考えます。例えば「バイオレットの若い頃(ロシア貴族との恋愛)」や「ローズ(今回登場しなかったのは残念でしたが)の結婚とその後」等。
しかし、いろいろ言っても、「ダウントンアビー」のファンにとって、たくさんの人たちが登場するのはうれしい限りではあります。秘密の相談をするために使用人たちが会するワインセラーのシーンは、TV版ではおそらく見られなかった場面ではないでしょうか?(なぜなら、カーソンが現役であれば、このようなことを絶対に許すはずはないからです)。
映画としては、正直今一つのようには感じています。でも、毎週の放送を楽しみにしていたファンの一人としては、大好きな知り合いや親せきと久しぶりに再会したような、楽しい時間を感じることができた作品でした。
[映画館(字幕)] 7点(2020-05-19 19:01:05)(良:1票) 《改行有》
2. 脱走山脈
《ネタバレ》 音楽はフランシスレイです。彼の作品群の中ではおそらくマイナー類に入るとは思いますが、大好きなものの一つです。タイトルに流れる曲は「脱走山脈のマーチ」と言われていますが、行進曲的なものではなく、ストリングス中心の軽快な曲調です。象とブルックスが山中をさまようバックに流れるのが「愛のテーマ」と言われるもので、ゆったりとしたまさしくアルプスの山をイメージさせる曲となっています。他の方々が指摘しているように、戦争映画というよりメルヘンチックなストーリーなので、ツッコミどころは多々あるとは思いますが、それだけに肩の凝らない気やすさのある映画です。 マイケルJポラードの演技はもしかしたら「大脱走」のスティーブマックィーンをまねしているのではないでしょうか?[DVD(吹替)] 8点(2015-09-05 16:40:24)
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