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【製作年 : 1990年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
1. 父の祈りを 良いところも悪いところもすべてを見せてくれるからこそ、実話もののすばらしさがある。ダニエル・デイ=ルイス演じるジェリーは決して良い人間ではない。盗みはするし麻薬に手を出すし、素直さにも欠ける。何度も自暴自棄になるがそれがいかにもリアルだ。そのジェリーを見捨てず、あくまで家族を大切に考える父。その父親の姿が、私には亡くなった私の父にも似て涙でだんだんかすんでくる。冤罪ものの映画としては、ショーシャンクをも超えていると私は思う。 まちがいを間違いと認めず、さらなる大きな嘘で真実を歪める不正、私たちはそういう不正に対して、決然と対決すべきだ。感動を呼ぶ名作して賞賛したい。[DVD(字幕)] 9点(2012-01-11 18:14:07)《改行有》 2. チャンス!(1996) ペットボトルを持ってウーピー・ゴールドバーグが男性トイレに入ったシーンなどおもしろさ最高、彼女ならではの演技を見せる。でも・・・、でも・・・、決めてはオーラス、ダイアン・ウィーストが言った「私のパートナーが許しませんよ」という言葉、見事なまでの切り返し、決まったあ![DVD(字幕)] 8点(2014-04-27 10:25:27) 3. 蝶の舌 映画は王政から共和制、内乱、そして独裁政権と進むスペイン情勢を背景に少年の目を通して語られる。大人たちが政治を議論している傍らで、少年はグレゴリオ先生の影響を受け少しずつ成長していくのだが、これが何ともほほえましい。映画の大部分がそうした進行なので、ことさらラストが急展開で衝撃的だ。戦争が恐ろしいのは、単に殺し合いだからではない。戦争は人の心までを変えてしまうものだからではなかろうか。[DVD(字幕)] 8点(2013-06-05 21:22:26) 4. 忠臣蔵外伝 四谷怪談 忠臣蔵と四谷怪談がほどよく重なりあう映画構成がすばらしい。特に中盤の「曾我兄弟仇討ち」を舞う赤穂浪士と伊右衛門の祝言で舞うお梅、そしてそれに毒を飲まされたお岩が舞い狂う。この3つの場面を琵琶の演奏でひとつにまとめあげたのは芸術的というほかない。顔の白塗りは最初気色悪かったが、古き時代を幻想的に仕上げるのに効果的で映画によく合っていたと思う。ただお岩さんの扱いがやや弱く怪談にしては物足りないかも、それに対して荻野目慶子のお梅の演技は目を見張るほど圧倒的。それにオルフの「カルミナ・ブラーナ」は効果的かもしれないが、マーラーの「巨人」はどうだろうか、映画と合っていないような気がする。 [DVD(邦画)] 7点(2012-08-20 17:21:07)《改行有》
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