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【製作年 : 2000年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
1. 血と骨 これは在日朝鮮人の話、というよりも一人の“怪物”の話、そして極端ではあるにせよ“家族”の話。ああいう父親って昔は日本人でも結構いたんじゃないかな。最初の方はかなりイイ感じで「あら、これは『パッチギ』超えたかも?」とか思ったのだけれど、後半が失速気味だったような。あと、ちょっと長過ぎる。元々もっと長くする予定だったらしいけど、それならそれこそゴッドファーザーのように三部作にすれば良かったんじゃないかな。[DVD(邦画)] 7点(2006-12-29 17:34:29) 2. 父親たちの星条旗 《ネタバレ》 アホみたいな話だけど、僕はこの映画が「わからない」(「観て良かった」とは思うけど)。別に難解な話ではないけれど、もしかしたらわかりやすすぎたからこそ、「わかってない」のかな。単純に、主要の三人以外の数が多く、顔も判別できないから、というのもあるのかもしれないけれど、何つーか、安易に「わかった」フリして語りたくない、というか。とはいえ「わからない」を連発しててもしょうがないので映画の内容についてちょこっと語ると、今作では日本兵が非常に「記号的な敵」として描かれている。それが敢えてそうしているのは確かなんだと思う。多分幾つかの部分(壕内での集団自決や、日本兵の米兵に対するリンチなど)が「硫黄島からの手紙」の伏線になってて、それを観て初めてパズルのピースがカチっと合わさる、みたいなことを、イーストウッドは意図したのではないかな、と思っています。 [映画館(字幕)] 8点(2006-11-10 22:07:03)《改行有》 3. チャーリーとチョコレート工場 《ネタバレ》 これは書かずにはいられない(ニガ笑)。シザーハンズ狂のワタクシとしては、映像の面では大満足。ちょびっと【やましんの巻】さんの御意見と被るのだけれど、あの冒頭のチョコレートの製造過程のシーンにダニー・エルフマンの音楽(誰だ「全部同じに聞こえる」なんていう人は!頭かじっちゃうぞ!)がかぶさってくるだけでもう半泣き(笑)。さらにチャーリーの住む家に降り積もる雪、そしてあのドアの歪み方、或いは回想シーンでジョニー・デップ兄貴の顔を歪んだガラス越しに見せる演出、工場内に入る親子たちの服装の趣味の悪さ(チャーリーとおじいちゃんを除く)・・・もぉ、どこを切ってもバートンテイスト。さらには、オリジナルがあまりにも素晴らしかったので見劣りがしないかと密かに懸念していたウンパ・ルンパもバートン(&エルフマン)流にアレンジされてて最高!・・・なのだが、観終わった後、自分の中に消化できない違和感が残ったのが否めなかった。何なんだろう?とつらつら考えるに、ちょっと今回の作品は、何というか「分かりやすすぎる」のだ。バートンって自分の中のモヤモヤを、もっと隠喩的に表現してた人じゃなかったっけ?それが今回の作品だと、ジョニー・デップ兄貴が父親に対して複雑な思いを抱えている事を示す演出がミエミエというかそのまんまというか・・・別に隠喩が直喩より勝っているとは思わないけれど、うーん・・・それに細かい事だけど、「サイコ」と「2001年宇宙~」のパロディシーンを観た時も「あれ?何でこんなの入れるんだろ?そういうことする人だったっけ?」と思ってしまった(「蝿男の恐怖」のパロディは「ビートルジュース」でもやってたけど)。ということで、観て良かったと思えたし、楽しかったのだけれど、どーも評価が難しいっす。点数はかなり迷ったのですが、とりあえず8点。[映画館(字幕)] 8点(2005-09-19 20:30:07) 4. チャンピオン 明日へのタイトルマッチ 基本的に可愛いおバカコメディ(ヤッホー・シリアスの「ヤング・アインシュタイン」とか)が好きなのですが、うーん・・・これ、わざわざ「擬似ドキュメンタリー・タッチ」にする必要、あったのかなあ?大まかな筋は悪くないんだから、普通の語り口にしてもっと主人公の純朴さを強調したほうが良かったんじゃないだろうか?深読みし過ぎかもしんないけど、何だか作り手が「俺たちおバカ映画作ってるけど、本当は頭良いんだよーセンスもあるんだよー」って言いたがってるような気が・・・(あ、さっきからおバカおバカと言っていますが、当然見下してるわけではないです。いわゆる芸術的な作品にしても、こういう作品にしても、作り手の努力とセンスetcが必要という点では一緒だと思うし)。それと、この中途半端な邦題は、いかがなものか。6点(2004-11-20 15:21:10) 5. チャック&バック やましんさんの仰るとおり、これはジャンル分けの難しい、つかみ所のない作品ですね。僕の場合、あのチャックの行動を観てて、なんか不安になりました。 ただ途中からチャックが自分達の体験を元に戯曲を書いて上演するじゃないですか?別にチャックは演劇の世界に興味があったわけでも、それを職業にしようとしたわけでもなく、ただ「バックに観てもらいたい」という一心で戯曲を完成させ、上演にこぎつける。その結果、ある種の「救済」がチャックに訪れる。これっていわゆる「創作」というものの本質を描いているような気がしました。ある演劇関係の人が「自分たちは死なないため、息をし続けるために演劇をやってきた」といった発言をしたのを聞いたことがありますが、この作品のチャックも、まさにそうだったのでしょうね。7点(2004-05-04 17:36:03) 6. チャーリーズ・エンジェル フルスロットル うーん、決してこういうおバカ気味の映画は嫌いじゃないのですよ。小ネタの中には面白いのもあったし。ただなあ・・・アクションシーンはド派手な割にあんまりドキドキしなかったし、ストーリーもゴチャゴチャしていて無駄なシーンが多かったような・・・。デミ・ムーアも、何かわざとブサイクに撮ってるみたいだったし。唯一良かったのは何とも楽しげなエンドロールのNG集。あの楽しげな雰囲気が本編でも生かされていれば・・・。5点(2004-02-11 18:34:28) 7. チャーリーズ・エンジェル(2000) もともとこの映画に関しては全くのノーチェックだったんですけど「つながり伝言ゲーム」でピルグリムさんとわいけーさんが熱く語ってたのを見てついDVDを借りちゃいました。最初は「うーん、これは豪華版『キャッツ・アイ』だなー」と思ってたんですけど中盤から割とテンポが良くなって来て(コスプレもなかなか楽しいし)、最終的にはまあ満足かな、と。話としては粗が目立つし、三人のエンジェル達もプロの割にはずいぶん間抜けな感じもするけど、あのキャメロン・ディアスの笑顔(100万ドルって言ったら言いすぎだけど、そうね、お気に入りのTシャツにカレーをこぼされちゃっても許してあげられる位)の前ではそんな批評精神はナーンセンス!ま、頭を空っぽにして純粋に楽しみたい時にはいいんじゃないかな。それにしてもキャメロン・ディアス、ニホンゴシャブルノスゴイネー。7点(2003-07-05 20:41:47) 8. 小さな中国のお針子 《ネタバレ》 中国の大自然の瑞々しさや、若い男女の瑞々しさが強く印象に残る映画でした。でもお針子が妊娠しちゃうところあたりから、いまいち感情移入できなかったんですよね。「ちょっと無責任すぎないか?」って感じで。それと、こゆきさん、交野の少将さんの指摘したような西洋(≠フランス)礼讃、中国蔑視のような雰囲気は僕も少し感じました。やはり監督がフランス在住の中国人だからでしょうかねえ。でも文革を経験した人だから、祖国への気持ちは複雑なものがあるのかも・・・。6点(2003-07-02 21:48:39) 9. チョコレート(2001) 「ブルワース」でのハル・ベリーがあまりに素敵だったのと、たまたまBSでやっていたビリー・ボブ・ソーントンのインタビューを見て興味が湧いたので観てみました。誤解されそうな言い方をしますがある意味アメリカ版にっかつロマンポルノってかんじだなあ、と思いました(ここでいう「にっかつロマンポルノ」っていうのは悪い意味じゃなくて、セックスを描きつつ、それだけでないものを表現しようとしてるっていう意味です)。普通ああいうベッドシーン(ベッドじゃなかったけど)ってキスして抱き合って朝になってるっていうパターンか、もしくはベタなバラードがかかる中スローモーションっていうパターンかどっちかじゃないですか?僕としてはセックスのいやらしさと切なさとおごそかさをきちんと真正面から表現しようとしたのかな・・・と思ったんですけどね。それはそれとして、映画全体としては少し物足りなかったです。ラストはなんだかいろんなことがうやむやになったまま「俺たちきっとうまくいく」なんて科白で誤魔化しちゃったような気がして・・・僕が深いところを読み取れなかっただけかもしれませんが。あと、ハンクとお父さんの関係(というか確執)のところは、独身で、年老いた父と二人暮しの僕には他人事には思えませんでした。6点(2003-03-30 19:22:27)
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