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1. チャーリーとチョコレート工場
《ネタバレ》 一言で言えば悪趣味の映画である。確かに悪趣味なのだがかといって俳優の仕事にケチをつけるわけではない。ジョニー・デップは「変質者」ウィリー・ウォンカを上手く演じていると思う。躾の悪い子供が苦しむ姿を見て冷笑し、一方で他人の子供に付き添われないと実の親にも会えない男。これを変質者と言わずして何と呼ぶのだろう。そんな複雑な男をジョニー・デップはプロの俳優としてきちんとこなしていると思う。筆者は、ティム・バートン監督、ジョニー・デップ主演というだけで無条件に映画を絶賛する趣味はないが、少なくともプロの仕事には敬意を払いたい。[DVD(字幕)] 5点(2006-02-04 20:24:44)
2. チャーリーズ・エンジェル フルスロットル
同じお馬鹿系映画でも例えば「アメリカン・パイ」などは大好きな筆者なのだが、このシリーズはどういう訳か相性が悪い。馬鹿映画ということは承知の上で観ているのにも拘わらず鑑賞中、あまりの下らなさにうんざりさせられた。くだらないジョークは寒いの一語に尽きる。筆者はこれまでの書いてきたレビューでアメリカに対する悪口や批判も結構書いてきたが、実はそれほどアメリカ嫌いという訳ではない。だが本作や「パールハーバー」などを観るとアメリカ人ってもしかして馬鹿?と思いたくなる。それにしてもアメリカ人から見た東洋人ってやはり「つり目」なんだなあとルーシー・リュウを見て思った。1点(2003-12-01 22:01:37)
3. チャーリーズ・エンジェル(2000)
この映画のどこが気に入らないかと言えば主役の3人に「覚悟」が無いこと。人を殴るというのは自分も殴られることを覚悟しなければならないものだ。でもこの3人はいくら戦ってもお顔は綺麗なまま。この映画は多くの女性の支持を集めているようなのだがエンジェルたちが男をこてんぱんにやっつけるという設定が女性に受けるのだろう。が、もし敵役が全盛期のベニー・ユキーデかチャック・ノリスでガチンコやらせたら3人まとめて10秒以内にあばら骨か歯を折られて地面に這いつくばっているよ。そういう覚悟がこの映画には感じられないのである。生半可な覚悟でアクションはやらないでほしい。1点(2003-09-28 22:11:28)(良:1票)
4. チャップリンの独裁者
1940年の作品となっているが1939年の前半には既に完成していたという。つまり同年9月1日に起こったドイツのポーランド侵攻以前からチャップリンはナチスを批判していたという訳だ。当時のアメリカ政府はポーランド侵攻まではナチスに対して友好的で、本作の撮影時にもさまざまな圧力があったという。今でこそ皆がナチスを糾弾し、「シンドラーのリスト」や「ライフ・イズ・ビューティフル」といった映画に涙を流している。現代の映画監督にナチス批判の映画を作るなと言うわけではないが、どうにも「後出しじゃんけん」という印象が拭えない。先日亡くなった「民族の祭典」の監督レニ・リーフェンシュタールが「戦前は皆ナチスを支持していたくせに戦後はこぞって批判するのはおかしい」という旨のことを生前話していた。同時代においてナチスを公然と批判したチャップリンの勇気に敬意を表したい。10点(2003-09-27 07:46:08)(良:7票)
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10 | 8 | 8.60% |
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