みんなのシネマレビュー |
|
【製作年 : 1970年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
1. チャンス(1979) クドイ演技が売りだったピーターセラーズが、この遺作では、技巧を捨て去ったような徹底してストイックな演技。「無」の演技とでもいえばいいのだろうか。アメリカ映画なのに、どこかヨーロッパの映画のような品格と味わいがある。すごく静かな映画なんだけど、紛れもなくコメディで、おおいに笑わせてくれる。でも段々切なく、ほろ苦い悲しみのような物が静かな画面の奥から迫ってくる。ラストのNG集は、何故かいつまでも、これが続いてほしいと思わせる。おかしくて、悲しくて、難解なようでシンプル、辛辣だけど優しい・・・・・不思議な不思議な寓話。10点(2004-03-14 00:39:49)(良:2票) 2. チャイナ・シンドローム この映画の公開後、スリーマイル島の原発で現実になってしまった。まさにそれを予言した映画。ジャックレモンって演技が軽い、それでいて、神業のような巧さ、こういう映画を作ってしまうところがアメリカの懐の深さ。8点(2003-10-25 00:37:34)
|
Copyright(C) 1997-2024 JTNEWS