みんなのシネマレビュー |
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1. チェンジリング(2008) 《ネタバレ》 これはヘタなホラーよりも余程恐ろしい。権力が腐った人間に牛耳られるとどんな事が起きるかということがよくわかる。 昨今の冤罪事件などを見れば、事件から1世紀ちかく経った今日でも、これはタイムリーなテーマであると思う。 こんな恐ろしい物語をイーストウッドは奇をてらうことなく、淡々と、いつもの彼らしい視線で物語を紡いでいく。 不正義に対する熱い怒りは伝わってくるのだが、それを過剰に騒ぎ立て演出したりはしない。あくまでも淡々と、人間そのものに対する暖かい視線を忘れない。 主演のアンジェリーナ・ジョリーは、女優業以外での話題ばかりが先行しているが、彼女の出演作を観るのはこれがはじめてとなった。 いや、本当に魅力的な女優だ。彼女はもう俳優業への興味を失ってしまったらしいと報道されているが、きっとそれだけの枠に収まらない人物なのだろう。[DVD(吹替)] 8点(2010-12-09 13:44:07)(良:1票) 《改行有》 2. 父親たちの星条旗 《ネタバレ》 硫黄島の激戦はすさまじい描写なのだが、観終わった後の感想は「静かな映画」だなというものだった。戦争は、平和であればきっと幸せに送るはずだったであろう彼らの人生を、強制的に終わらせ、または全く違う運命の渦に放り投げてしまった。それを分けたのは、ちょっとした偶然や行き違いでしかない。そんな運命に翻弄された彼らは、英雄として称えられ祭り上げられ、やがて忘れられて、それぞれ静かに人生を終える。「戦争のヒサンサ」とか「ムナシサ」なんて手垢の付いた表現ではどうしても収まらない、もっと俯瞰しているようで、それでいて実は彼らの人生に寄り添って見つめるクリントの人間的な暖かさを感じる作品だった。ただ、この映画は「硫黄島からの手紙」とあわせて評価したい作品。かつて激しく憎しみあい、殺しあった敵をあえてその視点に立って映画化するという試み。クリントが日本人をどう描くのか期待している。[映画館(字幕)] 9点(2006-11-10 20:55:37)(良:1票) 3. チーム★アメリカ ワールドポリス 「サウス・パーク」のスタッフが製作したそうですが、「サウス~」を観たことは無いです。予告編を観た時には、アメリカの独善的な「正義面」を皮肉るリベラル(マイケル・ムーアとかね)寄りの作品かと思っていたのだが、そのムーアがテロリストになって自爆してしまった・・・。要は上っ面だけの権威や正義面する輩を片っ端からコケにしてやろうっていうことなんでしょう。とにかく毒気たっぷりで途中でげっぷが出そうになりましたが、楽しめました。それから美術はすごいですね。手間もお金もかかっている。まあここまで強烈な作品も飲み込んで許容してしまうアメリカという国はなんだかんだいってすごい国です。[DVD(吹替)] 8点(2006-01-08 10:49:13) 4. チョコレート(2001) 二人の感情の絡みがとてもリアルで切ないけど、ハル・ベリーが美人過ぎてそこだけファンタジーのような気がした。7点(2004-07-29 20:56:54) 5. チャーリー(1992) チャップリンのしぐさをよくここまで真似したものだ。6点(2003-12-12 22:43:29) 6. チャンス(1979) DVD買っちゃいましたよ。シャーリー・マクレーン、つぶらな瞳が魅力的ですね。ピーター・セラーズはもちろんだけど、脇役陣が素晴らしい。10点(2003-12-12 13:12:49) 7. チャップリンの独裁者 顔剃りの場面ほんと笑いました。半世紀以上経ってるのに陳腐にならないところがすごい。10点(2003-12-12 13:12:32) 8. 地球爆破作戦 これ、もう一回観たいんですけどねえ・・・もうレンタルでも置いてないです。コロッサスがある日反乱を起こすんですね。当時手に汗握って見ていた憶えがあります。きっと今観ると若干点数下がるかもしれませんが、旬の時に観たそのままの点数でこのぐらいということで。6点(2003-12-12 13:11:50) 9. 地球の静止する日 これはSF映画の歴史の中でエポックな作品といっても過言ではないでしょう。8点(2003-12-12 13:11:27) 10. 地球最後の日 小学生の時に観たのが最後なんで、当時の印象のままの点数ですが、今観るとしょぼく感じるのかなあ。でもこういう終末物って好きなんだな。8点(2003-12-12 13:11:13)
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