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【製作年 : 1990年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
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1.  チャイニーズ・ゴースト・ストーリー2 みっちり上映時間中は見せ場で埋め切っていく姿勢。サービス精神。バケモンも主人公も、みな呪文で動けなくなってしまうなんてのもあった。手の印字が流れで解けるの。剣捌きとロープを使っての回収。止まってしまった馬を撫でる隊員たち。動くことと止まっていることとの違いに敏感。ワイヤーアクションが見どころなんだけど、そうなるとかえって「行列」が迫力があったりする。大僧正。あれが歩いてくるとこなんて、なんかフェリーニに通じるものを感じた。女官たちがふわっと裾を赤く光らせて飛んでいくのもきれいだった。大臣たちの抜け殻が並んでいるとこも壮観。東洋ならではの怖さがあればもっと良かったんだけど、モンスターはほとんどゾンビだったのが残念。[映画館(字幕)] 8点(2014-02-19 09:29:47)

2.  ちびまる子ちゃん 映画となるとエッセイ的ではもたず、大野君・杉山君の友情物語を中心にして、まる子は語り手に退いた。背景が立体的になっているのも、スクリーン向きの配慮か。小学校の運動会を一通り描いていて、準備から各競技、夕陽の中での後片付けまで、懐かしい。小学校のときの友だちってのは、だいたい別れ別れになっちゃって、生涯の友とはならないもので、それが独特の雰囲気を持つんだ。楽園時代と言うか。クラス中が一つの夢の中に漂いだす、その仲間の感じ。少年の夢がクラスの仲間たちを巻き込んで実現していく。お別れ会はあざとくならなかった。花輪君の金に糸目を付けない手品の後で、まる子が宙に浮くお札をやる。エンディングにズラッと出てくるNTTグループの名前が凄かった。[映画館(邦画)] 7点(2013-11-21 09:43:31)

3.  超少女REIKO いろいろ演出の工夫もあり、助監督上がりの初監督作品の気合いが感じられる(やがて彼はゴジラ担当となっていくが、ホラーのほうが向いてたよう)。ヒロインの登場シーン、影で見えなくして、浮き上がった鉛筆立てで顔隠し…と凝った状況下で炎のなかに玲子の文字が浮かぶ仕掛け。窓からの青い光がありさの顔を捉えるとか、図書館に亡霊が現われる唐突さもいい。けどパソコン少年の実家に現われたとこは惜しくも失敗。そもそも欧米ゾンビメイクはあんまり好きじゃなく、あれしないほうが怖かったな。家庭科室の小麦粉に線が引かれていくのもいい。一本が曲がってきて、それが複数になってって。降霊会のときの音、コツコツが盛んになってきて、テーブルが動き出す、そういった段取りが大事だ。ライトが動くと折り畳み椅子が弾けていって、その先にありさが立ってるの。ラストの対決は、文化祭のイベントを巡っていく律儀さ、壁押し潰しなど「童夢」を思い起こす。美術室の浮き上がるありさの脇にトルソが浮き上がってくる。初監督作で、やりたかったことをせっせとやってる感じに気合いが感じられた。「学校って意外とホラーね」なんてせりふもあり、「愛は力かもしれないけど、力は愛じゃないわ」と言うありさ嬢にウンウンとうなずいている私であった。[映画館(邦画)] 6点(2012-10-20 09:32:39)

4.  チョウ・ユンファ/ゴールデン・ガイ そういうジャンルがあるのかどうか知らないけど「大富豪の息子もの」。トントン会社の原色のセットなんか面白い。笑いとしては、即製のテーブルの下に「ここにいるべきではない人たち」がどんどん隠れていくあたり(マルクス兄弟?)。チョコマカ歩く金持ちのわがまま娘が、忘れたころにまた出てくるのも嬉しい。金持ちってのは、庶民になって安物の指輪を買わないと愛を表わせないらしい、面倒ね。うろちょろするジイヤってのも、大事な味付けだった。なんか「富豪の息子もの」ジャンルの基本が揃っていた。ユンファの笑顔ってのは、ほんと馬鹿と紙一重の人のよさが出ていて貴重。これ、監督はジョニー・トーだったのか。そういう眼でもう一度見直してみたい作品ではあるな。[映画館(字幕)] 6点(2012-09-22 09:54:18)

5.  沈黙の女/ロウフィールド館の惨劇 《ネタバレ》 かつて原作読んだときは、怖い話として傑作だと思ったものの、後半で登場する「もう一人の女」がちょっとつまんなかった。家政婦一人で、はっきりとした悪意がないのに惨劇に至る話しのほうがいいのに、と思った。しかし本作を観たら、その「もう一人の女」がいいんだな。もちろんI・ユペールの俳優としての凄味もあるんだけど、「二人になることで起こってしまう」事件として納得できる。一人ずつだったら、不機嫌は彼女らのうちで留まっていただろうに、二人になって、じゃれあう女学生のような「場」が出来たことで、その不機嫌が解放されていってしまう。上機嫌なイザベルってあんまり観たことなかったけど、これが怖いんだ。前半はまるで「普通の人」みたいに登場し、でもやっぱり途中からI・ユペールでしかない役柄になっていく。彼女もハッキリとした「悪」というわけではなく、世の中とうまく合わない感じが、次第に凝り固まって終盤に雪崩れ込んでいく。S・ボネールのほうは、最初から世の中と合わない障害を持っており、それを隠そうとするのが前半のスリルで、ここまでは観客は彼女の側に立ち、ロウフィールド館の人たちの親切に一緒になって怯えるわけ。こういう設定を考えつく原作R・レンデルは、本当にねじくれた天才だ。まったく特異な状況だけど、彼女の怯えには普遍性が感じられる。文字の帝国となった世間に対する文盲の怯え、なんて普遍性があるとは思えないのに、誰もが心の底で世間に対して構えている怯えと通じ合うのか、「もう一人の女」が現われれば、簡単に惨劇に至るのを納得できてしまう。彼女にとっては「口封じ」の皆殺しだったわけだ。これが家の者たちの親切に対する回答である。前半で彼女に寄り添って見ていた観客は、こんな理不尽な話はないと頭の片隅で抗議するんだけど、それを越えて、実話の再現のような整合され切れないザラザラした現実感と、明晰な悪夢のような手触りが同時に残り続け、ヒッチコックよりブニュエル気分での観賞がおすすめ。[DVD(字幕)] 8点(2012-08-26 09:28:54)(良:1票)

6.  チャイニーズ・ゴースト・ストーリー3 このシリーズけっこう好きなんですよね。香港映画の臭みが青い夜で薄められてるせいか。今回の青年僧は『非情城市』のトニー・レオン。アンデルセン的な異界の恋の哀感もある。赤い櫛が落ちて、坊さんの想いをジョイ・ウォンが知るあたりとか。ワイヤー・アクションてのは、本来舞台でやってたものだったんでしょ。映画の世界では特殊撮影でいくらでも飛行が出来ていた。そういうなかでワイヤーで本当に飛ばすところをカメラで追う面白さを、香港映画は発見したんだ。言ってみればドキュメンタリーの精神。これ大事だと思うんです。このナマの発見。低空飛行する老僧なんかいい。男の声と女の声と入れ替わり続ける妖怪ロウロウ。キメのシーンは勢いである。なんとなく前衛舞踏集団みたいのが出てくるのも同じ。衣装なんかぜんぜん時代考証してないのもサワヤカ。そもそも何の時代か設定してあったのか。最後の妖怪はちょっと弱かったな。[映画館(字幕)] 7点(2012-07-05 12:14:09)

7.  ちびまる子ちゃん わたしの好きな歌 テレビ版でのエッセイ的なお笑いよりもストーリーを中心にして、それにファンタジー的な音楽シーンを織り込んでいる。エッセイでは映画としてはもたないという判断だろう。しかし時間の節約か製作費の節約か、若干お手軽になり、一本の映画としては水っぽくなってしまった。買い物ブギの終わりに出てくるウサギ耳のオッサンに笑ったのと、夜のプラットフォームに明かりがついてうなぎ電車が通過していくとこが良かった(あと「めんこい仔馬」とか、この人の趣味はヒロシの一世代前のもの・さらには友蔵の二世代前のものが影響しているのか、堂々と古くて面白い)。まる子がよそのオネエサンのことばっかり言うんでつまんない実のお姉さんのスケッチなんかが入っているところの目配り。あの絵描きのオネエサンは、著者の青春の分かれ道がダブっているのかも。[映画館(邦画)] 6点(2011-11-17 10:18:15)

8.  沈黙の戦艦 《ネタバレ》 S・セガールって人、どうも魅力がわかんない。B級なのは別にいいのよ、B級ならではの臭みでも出てくれればまだ引っかかってくれるんだけど、悪いんですけど、ホントのっぺりしたデクノボーって感じで。コックが似合わねえしなあ。シナリオとしても、なにか『ダイ・ハード』みたいな弱みを与えるとかさ、オリジナルな仕掛け、個性的な危難みたいなもんが欲しいわなあ。ただ立て籠もればいいってもんじゃない。犯行も低レベルで狙いがはっきりしない。悪玉が馬鹿に見えたらこの手の話はオシマイよ。味方の攻撃をいかに防ぐかなんてところで面白くなれそうなんだけど、それはトマホーク自爆させて、みんなヨカッタヨカッタって拍手して終わりになっちゃうの。情けない。最後に主人公が軍服着て敬礼するところに、この映画の根本的な勘違いがはっきり出ていたと思いません?[映画館(字幕)] 5点(2011-11-11 10:22:38)

9.  チャーリー(1992) 伝記ものってのは、すでに巷間に流布しているイメージから、いかにナマなものを削り出してくるかってとこが勝負。といってただ裏返しただけの偶像破壊もつまらない。けっこう難しい。これだけ大きな人物を対象にすると、やはりビビってしまうのか、けっきょく当たりさわりのないものになってしまった。「愛されるチャーリー」「センチなチャーリー」はある一方、初期の作品に見られる「単なるからかいを越えた悪意を感じさせるチャーリー」「凶暴で殺伐としてさえ感じられるチャーリー」は割愛されてしまった。この両者の兼ね合いにチャップリンの魅力はあったのに。おもだった作品に触れていく中で『殺人狂時代』には言及しない。あれはチャップリンの女性遍歴(少女遍歴)のネガとして興味深い作品だろうになあ。はじめてセネットのとこを訪ねて、編集というものの面白さと怖さを知るエピソードはなかなかよかった。ヒットラーとの対比なんかもっと執着しても面白かったのでは。20世紀の二人の独裁者として。チャーリーの名場面集で幕にするってとこに、偶像に寄りかかってる情けなさが現われている。大部の「チャップリン自伝」を2時間半で読めたと思えばオトク。[映画館(字幕)] 6点(2011-09-02 10:05:32)

10.  沈黙の要塞 《ネタバレ》 ワルが政治絡みでも犯罪組織でもなく、ただただ利潤を追及する経済活動のゆえに裁かれる、というのは娯楽系の映画としては珍しいか。もちろんエスキモーを殺したり派生的に悪いことはしてるんだけど。今までだと別に悪の根源があって、企業のふりを装ってるって展開になるんじゃないかな。これは社会派映画の一歩手前、企業活動そのものを悪としている。話は粗い。悪人が家捜ししても見つからなかったフロッピーがひょっこり鞄の底から出てくる、というギャグ映画の一歩手前。自然を守ろうとしているこの主人公も、かなり自然に悪いことしてるみたいだったし(アメリカの「正義」のパロディのつもりだったら立派なんだけど)。悪い企業に勤めてたからって従業員を危険にさらしてもいいのか。発電所のガード撃ち殺しちゃった。またこういうのの悪役って、主人公にトドメを刺さないで引っ繰り返されちゃうんだ、必ず。ラストの演説は、その通りだとは思うんですけど、圧倒的にシラける(やっぱりパロディなのかな)。[映画館(字幕)] 5点(2010-10-16 10:08:05)

11.  忠臣蔵外伝 四谷怪談 風に吹き散る桜で始まる。はらはらと散る情緒に対抗するように。また琵琶の響きを入れたことで、話に一歩退いた地点を作れた。少し離れることが出来た。とにかく一つの解釈にはなっている。忠臣蔵と女の争いを対比し、後者のほうにマットウなものを見ようとしている。ドラマを動かすのはお梅、彼女がここまで重要に扱われた四谷怪談はほかにないだろう。荻野目慶子の痴呆ぶり、ちょっとやりすぎかとも思うが、まあ見てて楽しい。この一家をほとんど魔物として描いたわけだけど、ラストで、でも彼らのほうが浪士らよりはマシと見えてくる。本当なら岩は武士のすべて、赤穂がたにも悪さをするべきなのだが、そこまでの裁き手にするとカレンさがなくなってしまうか。前半の伊右衛門のケダモノぶりは、ふと『仁義の墓場』などを思い出させた。決起の宴と結婚の宴とをヤマに持ってきたのは正しい、男の狂乱と女の狂乱、琵琶の響きが二つをつなげる。ラスト、実像となった伊右衛門と岩が、透き通る虚像の浪士たちを眺める場になるのではないか、とちょっと想像してしまった。忠義の世界のウツロさを映像で駄目押ししてもらいたかった。[映画館(邦画)] 7点(2010-07-14 12:03:58)

12.  注文の多い料理店 まず静かな林の夕方の気配が美しい。葉がきらめいているのか、チカチカしている感じや風の肌触りがよく出ている。しかし見事なのは「山猫軒」だ。あの原作からこんな広大な建造物を想像した人はいなかっただろう。外観ではない、複雑な構造が内側に組み込んでいく迷宮としての山猫軒。迷宮がもともと持つ、地図を失った心細さが、ここでは裏返された探検への期待として展開していく。薄暗さと静けさ。狭い廊下から鏡の間に抜け、蝶が乱舞したかと思うと、さらに地下深くの運河を越えたりもする。観客も耳を澄まし、足音を忍ばせて猟人の彼らに従っているような気分。イメージの展開は奔放だが少しもはしゃいだ気分はなく、一つ一つの場面の底には、必ず美しい寂しさが横たわっている。原作にあった恐怖感は薄められ、この作品では山猫軒で最後に出会うものへの期待が、この寂しさの中でしだいに高められているような感じすらある。それはもう単においしい料理への期待などを越えた、何やら分からないが荘厳で偉大なものの気配、孤独を通り抜けて初めて見上げることのできる巨大な何かである。二人の猟人はその最後に待っているものがもしかすると死かも知れないとうすうす気づきながらも、自分自身に調味料を振りかけながら、魅入られるようにしてこの迷宮の奥深く、山猫たちの舞踏の場まで来てしまうのではないだろうか。遺作となる作品にしばしば見られる澄明感が、ここにも満ちている。漠然と遠くに感じられていたゴール、その死がごく身近な自分だけの終着点として感じられたとき、いま生きている現実の世界はもしかすると、その死を包み込んだ寂しく美しい迷宮となって見えてくる。若い健康な者にとっては抽象性のカバーをかけられてしまう死が、その迷宮を通過することによって具体的な手触りを帯び、親しみさえ感じられてくるような気分。この映画はその気分を、すぐれた原作を得て、まれに見る凝集度で提示した。原作の中心に置かれていた、食べる=食べられるで組み立てられた世界観は、さらに死の要素を加えて、畏れる=魅せられるのベクトルをも持つようになり、奥行きの深まった限りなく美しい小宇宙を構成したのであろう。[映画館(邦画)] 8点(2009-11-10 12:13:32)

13.  蝶の舌 内戦・子ども・昆虫というスペインお得意の三題噺。かたわらで犬が吠えてないと燃えない女とか、狼にさらわれた娘とか、四つ脚のケダモノの臭いもたちこめ、どこか民話の匂いに混ざり込む。そういう空気の中に政治がヌッと顔を出す。これはもうラストシーンのためにある映画で、安易な反戦映画だと、子どもが「大人は間違ってる」と大見得を切るところだが、政治とはそんな生易しいものではない。政治は途方もなく大きな困惑として子どもの前に立ちはだかる。怒りを描く映画は多いが、困惑を切実に描いてここまで成功した映画は少ないのではないか。怒りはまた別の戦争を肯定しかねないが、子どもをこのように困惑させるものは、ただただ否定するしかない。[映画館(字幕)] 7点(2008-07-09 10:52:54)

14.  チャタレイ夫人の恋人(1995) ケン・ラッセルのチャタレイ夫人というので期待して見たら、ぜんぜんケバケバしくなくて地味。中世風の仮装してチャールストンを踊るあたりにちょっと「らしさ」が感じられたくらいで、まあ普通の文芸映画だった(なんでもテレビ向けに作ったのを編集したとか)。石炭坑のモチーフが、地下深くに埋められていた労働者階級やら無意識やらが陽の当たる場所に運び出されてくる時代になった、ってこと言ってるみたい。かくして20世紀のテーマは“自由”ということになる。イギリス映画って、嫁き遅れた長女や女中頭などをやらせると、いい女優が多いような気がする。[映画館(字幕)] 5点(2008-02-23 12:00:13)

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