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1. 築地魚河岸三代目
《ネタバレ》 エリートサラリーマン赤木旬太郎は人事課長に抜擢されたが、リストラ担当を任されて、世話になった先輩の肩を叩くことになってしまう。やり場のない気持ちを抱え悩んでいたある日、恋人明日香が朝早く自転車をこぐ姿をふと見掛けてしまう。後を追っていくと、そこは築地市場。彼女は、仲卸名店「魚辰」の二代目である父親を手伝っていた・・という話。
最近のトレンドであるコミック映画化作品ですね。ビッグコミック連載の原作「築地魚河岸三代目」では、ストーリーはベタな人間ドラマを骨格にしながら 情報発信もする「美味しんぼ」などと同ジャンル。作画ははしもとみつおという人ですが、ウンチク情報も含めているので原作者は多数に亘っているようです。
映画の方はウンチクネタをほぼ封印して、築地市場の概観や雰囲気、下町人情的な人間ドラマに徹しています。
配役は主役の大沢たかおや田中麗奈含めてみんな良かったんじゃないですかね。こういう直球的な作品は、役者や演技を気に入るとまさにど真ん中にストライクが決まってしまうので、高校球児?のように清々しい気分になれましたw
築地や銀座周辺を庭のようにしている自分にとっては、ロケ地の解説もしたいところですね^^
[試写会(邦画)] 7点(2008-05-21 01:00:17)《改行有》
2. つぐない
《ネタバレ》 イギリス小説家であるイアン・マキューアンの『贖罪(Atonement)』(2001)を映画化。1930年代のイギリス中流家庭の姉妹セシーリアとブライオニー、使用人の息子ロビーの三角関係が主軸。
双子の従弟の家出捜索時に従姉ローラが襲われる事件を目撃したブライオニーが、その犯人をロビーだったと告発。ロビーに対しほのかに恋心を持っていたのだが、実はロビーはセシーリアと相思相愛だった。そしてロビーは刑務所に入れられ、のち兵役に駆り出されて・・という話。
ブライオニーの視点を中心に、少女、ナース、小説家の時代に分けて語られていきます。この少女時代を演じたシアーシャ・ローナンがアカデミー助演にノミネートされているのですが、危うく不安定な純粋さを持つ少女を表現し評価されたのでしょう。
映像的には、イギリスの旧い家のたたずまいや緑映える草原の美しい景色、英仏連合軍がナチスドイツに追い詰められたダンケルクにおける悲壮な光景、これらがうまく対比されていて見どころ。
老齢になって出す小説が「つぐない」。ここで実は・・という悲恋話をキレイにまとめています。この収束があってこその作品。音楽もタイプライターの音を効果音として取り入れ作曲賞を受賞しています。
そういえば、「イングリッシュ・ペイシェント」の監督アンソニー・ミンゲラが、インタビュアー役で出ていますが遺作になっちゃいましたね・・。
[試写会(字幕)] 7点(2008-03-27 16:20:57)(良:2票) 《改行有》
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