みんなのシネマレビュー
鉄腕麗人さんのレビューページ[この方をお気に入り登録する

◆検索ウィンドウ◆

◆ログイン◆
メールアドレス
パスワード

◆ログイン登録関連◆
●ログインID登録画面
●パスワード変更画面

◆ヘルプ◆
●ヘルプ(FAQ)

◆通常ランキング◆
●平均点ベストランキング
●平均点ワーストランキング
●投稿数ランキング
●マニアックランキング

◆各種ページ◆
●TOPページ
●映画大辞典メニュー
●アカデミー賞メニュー
●新作レビュー一覧
●公開予定作品一覧
●新規 作品要望一覧照会
●変更 作品要望一覧照会
●人物要望一覧照会
●同一人物要望一覧照会
●関連作品要望一覧照会
●カスタマイズ画面
●レビュワー名簿
●お気に入り画面
Google

Web www.jtnews.jp

プロフィール
コメント数 2598
性別 男性
ホームページ https://tkl21.com
年齢 43歳
メールアドレス tkl1121@gj8.so-net.ne.jp
自己紹介 「自分が好きな映画が、良い映画」だと思います。
映画の評価はあくまで主観的なもので、それ以上でもそれ以下でもないと思います。

投稿関連 表示切替メニュー
レビュー表示レビュー表示(評価分)
その他レビュー表示作品用コメント関連表示人物用コメント関連表示あらすじ関連表示
コメントなし】/【コメント有り】
統計メニュー
製作国別レビュー統計年代別レビュー統計
要望関連 表示切替メニュー
作品新規登録 / 変更 要望表示人物新規登録 / 変更 要望表示
要望済関連 表示切替メニュー
作品新規登録 要望済表示人物新規登録 要望済表示
予約関連 表示切替メニュー
予約データ 表示

【製作年 : 2020年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
評価順1
投稿日付順1
変更日付順1

1.  罪の声 《ネタバレ》 昭和の大事件や未解決事件を題材、モチーフにした社会派サスペンス映画は好きだ。 戦後の高度成長期を経て貧富の格差が大きくなるに連れ浮き彫りになる社会の病理と、それに伴って巻き起こった数々の大事件は、現代社会向けて警鐘を鳴らし続けていて、その歪がふとしたはずみで裂けて顕になっているように感じる。そこには、多様な時代的転換と、人間ドラマを孕んでいる。 本作も、物語の題材になっているのは、1984年から1985年にかけて発生した「グリコ・森永事件」であり、実在する企業名こそ架空のものに差し替えられているが、その他諸々の要素は比較的多く用いられている。 私自身は、事件当時3歳で、当然ながら事件についての記憶はほぼ無いが、青酸ソーダが混入されたというグリコ社のお菓子もよく食べていた年頃だろうから、自身の記憶以上に身近な事件だったのかもしれない。 また本作のキーポイントとなる“声の主”の登場人物らとはほぼ同世代であり、彼らが辿った人生模様や、時代感は想像しやすく、感情移入しやすかったことも間違いない。 特に、妻子を持つ身として、星野源演じる曽根俊也に突きつけられた衝撃の事実と陥った苦悩と葛藤は如実に伝わってきた。 「グリコ・森永事件」という事実に着想を得て、フィクションを肉付け、展開していったストーリーテリングも巧みで引き込まれた。 過ぎ去った時間と真相に翻弄されつつも、現代を生きる当人たちが、かつて「闘争」という名目において掲げられた「正義」の浅はかさと、それが取り返しのつかない不幸を生み出したという事実を突き付ける帰着はとても良かったと思う。 非常に重厚な物語構造であり、ぜひ原作小説も読んでみたいと思った。 ただ、ストーリーの重厚さを認める一方で、映画的はどこかあっさりとした印象も否めない。 一つ一つの演技や演出が稚拙だったとは決して思わないし、それぞれが適切なパフォーマンスを見せていたとは思うのだが、この物語に相応しくない“軽さ”を感じてしまった。 その理由として考えられる要素が二つ。 一つは、土井裕泰監督がどちらかと言うとテレビ畑寄りの作り手なので、良い意味でも悪い意味でもテレビドラマ的なライトさが垣間見えてしまっているのかもしれない。 もう一つは、主演俳優の存在感の軽さ。 主演の小栗旬は、決して悪くなく、役柄に合った役作りで真っ当な演技をしていたと思う。しかしながら、演じた阿久津英士というキャラクターに深みを感じることができなかった。 バックボーンを映し出す描写がないことなど、そもそもキャラクター描写が薄かったこともあるが、いずれにしても主人公としての厚みが足りなかったように感じる。 ラストシーンで、テーラーの曽根俊也が、阿久津の着ていた背広のサイズが合っていないことをずっと気にしていたと言う。確かに、劇中小栗旬の容姿がいつもと比べて何か格好悪いなという違和感は付きまとっていた。 でも、もっと存在感が“重い”俳優であれば、サイズの合わない背広を着ていてそれが不格好に見えたとしても、その不格好さも含めて“役に似合わせる”ことができるのではないかと思う。 そういう実在感が、本作の小栗旬には表現しきれていなかったように思った。 星野源の配役がマッチしていただけに、小栗旬の役に対する適性が余計に際立ってしまっているのかもしれない。 最後に、配役という点で言うと、過去の復讐心を思い出す曽根俊也の母親役に梶芽衣子をキャスティングしているのはナイスだと思った。「修羅雪姫」の主題歌が聴こえてきそうだった。[インターネット(邦画)] 6点(2022-12-25 21:40:46)(良:1票) 《改行有》

全部

Copyright(C) 1997-2024 JTNEWS