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1. 椿三十郎(1962)
《ネタバレ》 「ギラギラしている」のは、三十郎ではなくて室戸の方では?というのが、唯一引っかかった点。奥方たちのおっとりした会話にうんざりして「や」の字を書いたり、えらそうに碁盤の上にのって文句をたれたり……ひょうきんでぐうたら侍風の三十郎がギラギラするのは、やむを得ず人を斬るときだけではないか。ラストの決闘も、室戸が仕掛けるまで待ったあとで反応している。あくまで受身だ。(ちなみに、昔初めて視聴した時は、2人同時に刀を抜いたと思っていた。今見ると、三十郎は決して先に手を出すつもりがなかったと確信できる。)
いい刀は鞘に入っているとのこと。その真実に沿うように、先に抜かれた殺気を放つ刀は敗れた。しかし、三十郎が奥方の評どおり「ギラギラの抜き身」であったなら、どちらが倒れても不思議ではない勝負であったろう。また、2人とも相手が出るまで待つ構えであったなら、決闘は成り立たなかったはずなのだ。まるで『古畑任三郎』の「笑うカンガルー」に出てきた「ライオンのパラドックス」を見るような思いがした。
しかし、ほかは満点。ドラマだけを音声で聞いていても、脚本の素晴らしさに何度もうならされる。無駄なセリフが一つもない。感服![DVD(邦画)] 10点(2012-04-06 00:05:02)《改行有》
2. つみきのいえ
同じ年よりもの、家族の絆、時の経過を描いたものでいえば、同じくアカデミー賞を受賞した「岸辺のふたり」の方が勝っていると思うが、水の底に沈んだ昔の記憶というテーマが意表をついていて面白かったし、ほろ苦かった。何より独居老人の切なさは、きれいごとではなくぞっとするほどだ。ナレーターがなくてもいいのは、おじいさんがセリフをいう必要がないからで、それこそが実は一番不幸なことなのだ。こういう環境にいるお年寄りが、たとえば久しぶりの知人と1日ゆっくり話をしたら、その翌日はのどが枯れて声が出ないことがあるということなど、若い人はどれくらい知っているだろう。[DVD(邦画)] 7点(2010-03-22 23:40:04)
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3 | 13 | 6.60% |
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4 | 6 | 3.05% |
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5 | 11 | 5.58% |
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6 | 21 | 10.66% |
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7 | 29 | 14.72% |
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8 | 53 | 26.90% |
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10 | 23 | 11.68% |
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