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【製作年 : 1990年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
1. デリカテッセン 趣味の良い悪趣味ぶりは、確かに認めよう。きてれつなユーモアも、結構好きかもしれない。でもさあ、なんか物足りないんだよねえ…。この世界を極めようとするんじゃなく、どこか体裁よくまとめに入っているところがダメ。けっこう商売気たっぷりなことは、その後のジュネの作品を見たなら分かるんだけど。6点(2003-08-12 17:53:32) 2. テルミン ひとつの電子楽器に、20世紀の歴史と、ひと組の男女の数奇な運命が隠されているなんて、どんなドラマよりドラマチックだなあ。それをひとつひとつ解きあかし、全編をこの不思議な楽器の音色が響きわたる、ドキュメンタリーとしちゃ相当な傑作です。旧ソ連の科学者がアメリカに渡って1世紀近くを生き延び、残された助手で密かに彼を愛していた女性が、テルミン奏者としてこれまた生き続けただなんて。しかも、遂に再会を果たすまでを描いたなんて、スゴすぎる! …それにしても、ビーチボーイズのブライアン・ウイルソンって、やっぱりちょっとアブナイ?9点(2003-08-12 17:39:30)(良:1票) 3. ディープ・インパクト(1998) この手のアメリカ映画にしちゃ、「情(ソフト)」と「骨子(ハード)」のバランスが実に適確で、ミミ・レダー監督ってやはりこれからの時代のストーリーテラーなんだと感心(『ペイ・フォワード』だって、そんなに悪くなかったと思うもの)。ドラマの何たるかも、SFの何たるかも分かっちゃいない某『アルマゲ何とか』と比較にもならないよい映画です。すい星を爆破に向かうシャトル内のエピソードがいささか類型的だけど、こういう泣かされ方も悪い気分じゃないし。あと個人的には、大津波を前にティア・レオーニがマクシミリアン・シェルに最後「ダディ…」としがみつく場面。何と言うか、忘れ難いものがありました。8点(2003-08-12 16:48:37)(良:1票) 4. デッドマン(1995) ジム・ジャ-ムッシュ監督のひとつの到達点だと思う。これだけの深度を持ちながら、しかも軽やかな作品を作り得るのは、たぶんジャームッシュならではじゃないかな(アキ・カウリスマキ? いやいや、彼の映画は良くも悪くも通俗的ゆえに、「哲学」の表出には向いていない…)。ジョニ-・デップ扮する主人公が、少しずつ生者から死者へと移りゆくさまの、何という美しさ。これが映画の詩というものじゃないかな。感動しました。10点(2003-05-29 14:49:39)(良:1票) 5. 鉄塔 武蔵野線 鉄塔をたどっていく、ただそれだけの話を素晴らしく心躍る冒険ファンタジーにしてみせたあの美しい原作小説を、よくもこんな薄暗くて薄汚い映画にしてくれたな! ストーリーに、なんらかの「問題意識」なりテーマ性を持たせなければ気のすまない貧乏根性が、まず気に食わない。本当なら0点か、コメント書くのをやめるところだけど、原作と同じ場所にロケした、その風景が見られることに免じてしぶしぶこの点数だい!! 3点(2003-05-29 14:22:17) 6. デイズ・オブ・サンダー 小生にとって”天敵”とも言えるジェリー・ブラッカイマー製作作品中、たぶん最も好きかも。どうってことのないありがちな展開だしキャラクターなんだけど、そうした劇画調人物たちにこれほど血肉を通わせたロバート・タウンの脚本に1票! トム・クルーズが後に『ミッション・インポッシブル』シリーズでかれを再度起用したのもよく分かるシブイ技量でありました。ご贔屓マイケル・ルーカーも実に実に良かったし。8点(2003-05-29 14:14:28) 7. ディープ・ブルー(1999) 皆さんご指摘がないんで、ちょっと自信がなくなってきたのですが、あの女科学者ってジーナ・デイビスに似てません? さてはレニー・ハーリンてば、自分を捨てた元奥さんのデイビス似の女優をわざわざ起用して、鮫に食わしたな。”復讐”にしちゃ気がきいているじゃんハーリン! …と大笑いした、実にそれだけの映画だったんすけどね。6点(2003-05-29 14:03:12)
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