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【製作年 : 1990年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
1. デッドマン・ウォーキング 演技派ふたりががっぷり四つに組んだ作品なんだけれど、題材がどうにも受け付けられない。私は死刑賛成論者だ。しかしながら死刑廃止を納得できるほどの論拠は受けとめられなかった。受刑者の育った環境であるとか、社会的立場であるとか、罪のない家族への社会的制裁とか、いろいろと挙げられる材料はあるが、それらがあったからといって、罪のない人を殺してしまったことが許される理由にはならない。被害者の家族を訪れるスーザン・サランドンの論理がどうしても納得できない。彼女の言い分には腹立たしささえおぼえる。キリスト教的な贖罪の意識はなじめないのが大きいのだろう。その彼女を受け入れるデラクロア氏の立場が私にはいちばん共感できるような気がする。[ビデオ(字幕)] 6点(2005-05-10 22:53:03) 2. 点子ちゃんとアントン 金持ち、非金持ちに限らず、母親が家にいなくて寂しい思いをしている子供というのはたくさんいると思います。私がそうでした(笑)。ほんわかした雰囲気とか、登場人物のほとんどが好い人だという設定は、観ていて癒されます。ドイツ映画という雰囲気がしなかったのが不思議です。なんとなくイタリア映画かフランス映画という感じがしませんか? アントンのお母さんが好いですね。病気をおして、サッと着替えてフープで踊る姿とか、影絵で即興劇をするシーンとか、とても素敵でした。ああいうお母さんは好いですね。男の子の憧れです(笑)。点子ちゃんが駅でパフォーマンスをするシーンとか、家庭教師と家政婦が懐中電灯を使ってショーをするシーンとか、ひとつひとつの小根多が魅力的に思えました。期待しないで観たから、儲けものって感じです。8点(2004-12-31 11:59:08) 3. ディープ・ブルー(1999) 《ネタバレ》 馬鹿馬鹿しく楽しめました。だって「ここで出てくるな」って思ったとおりに鮫が登場するんだもの(笑)。ただ、意外性はいろいろあって、サミュエル・L・ジャクソンのあのシーンとか、最後に生き残るのが、”プリーチャー”とスーザンとカーターだと思っていたんだけど、ああなっちゃったしね。CGの不自然な使い方といい、役者のみすぼらしさといい、いかにもB級って感じの作りが気に入りました(微笑)。中でも、やたらに哲学的なコック”プリーチャー”がお気に入りです。7点(2004-06-19 22:53:41) 4. ディアボロス/悪魔の扉 《ネタバレ》 アル・パチーノの顔って年齢とともにシワが深くなって、悪魔っぽい顔つきになってきましたよね。シャリーズ・セロンが色っぽくて好いんですが、キアヌ・リーブスの位置づけがなんとなく中途半端に終わってしまった気がします。悪魔と人間の関係というと、たいてい人間が振り回される演出がパターンなんですが、本作もそれ以上の定義がなされなかったのは物足りなかったですね。たしかにアメリカの弁護士というのは、法律を武器に名誉と勝利と金銭を求めるわけですから、(極論すれば)「実在する悪魔」といっても過言ではないでしょう(苦笑)。 よくジョークの根多にもなってるしね(笑)。7点(2004-05-08 20:15:41) 5. 天才マックスの世界 惜しいなあ。主人公に感情移入できるかどうかがカギだとは思いますが、多彩な登場人物を盛り込みすぎたために、結局消化不良で終わってしまった感じです。あの女子教師は「シックス・センス」の奥さんだったんだね。あとから気がつきました。映画によって印象って変わるもんだと痛感しました。それから、ビル・マーレイとルーク・ウィルソンが「ザ・ロイヤル・テネンバウムズ」とは反対の役をやっているように見えて、その辺はちょっとだけ面白かったですね。”蜂”と”自転車”根多は笑えますが、なにか全体に端折った感じが強く、悪ガキと和解するきっかけや、主人公があの演劇を上演するためにどのような協力者がどういう行動をしたのかが、ちょっと曖昧なままストーリーが進行するので、肩すかしを食らったまま終わったという印象です。題材は面白いだけに残念!6点(2004-04-22 08:42:39) 6. ディープ・インパクト(1998) 本作の米国大統領は孤独だったね。何もかも自分で結論して、誰も補佐が出て来ない。モーガン・フリーマンだから重々しく感じたのかな。ロバート・デュバル演じる役が、最後に美味しいところを持っていった感じですね。ティア・レオーニのキャスターはとっても好みでしたが、いろいろな意味でもったいなかったねえ。マクシミリアン・シェルがあんなに老けてしまったのは驚きです。地球の最大の危機が米国一国の主導で解決をしようとする姿勢は相変わらず米国映画だなって感じですが(苦笑)、同じような趣旨の映画に比べれば、まだまだマシな方だったのかな。いちおう映像として被害が描かれたのは米国本土だしね。でも、ホントに、地球が滅亡するような最後の瞬間に、自分が誰と一緒にいて何をしていたいのかを考えてしまいました。7点(2004-02-29 18:47:16)(良:1票) 7. デリカテッセン 肉屋さんが、なんでも肉にしてしまうという怖いお話ですね。独特の世界観があって、怖いんだけれどおかしいという不思議なテイストがあります。これは、いったいなんだろうなあ。宮沢賢治の「注文の多い料理店」と「マリアの胃袋」を合わせたような雰囲気だろうか。6点(2003-12-16 20:41:45) 8. デビル(1997) よっ、ブンさん、サイコー!(微笑) いいじゃないですか。IRAのテロリストって設定。親が殺されてその復讐というのもありがちな話だし、アメリカの警官にアイルランド系が多いというのもよく知られていることだし、そういう背景をしっかりととらえれば、かなり面白い作品ですよ。ラストは、浦沢直樹の"マスター・キートン”テレビ版での「穏やかな死」を連想しました。けっこうこういうの好きですよ。8点(2003-12-06 01:14:13) 9. 天使にラブ・ソングを・・・ ウーピー版「野のユリ」といった感じですよね。そこそこ楽しめました。7点(2003-12-02 08:40:19) 10. デモリションマン 私はこういうのけっこう好きなんです(笑)。デニス・ロッドマンみたいなウェズリー・スナイプスが、凶悪な犯人を好演していますよね。ラストの対決シーンは笑っちゃいました。7点(2003-12-02 08:19:01) 11. デーヴ なんだろう。現代版「チャップリンの独裁者」って感じでしょうか。権力者が悪で、それに成り代わる庶民が善という方程式は、映画的にはありふれているのですが、まあわりと楽しめました。替え玉に仕立てられた主人公がだんだんと自己主張するようになるのもお約束どおり(微笑)。7点(2003-12-02 08:12:13) 12. デイライト やっぱり、「ポセイドン・アドベンチャー」の方が面白かったです。前に観たはずなのに、今回(11月28日)テレビで観ていて、犬を助ける場面まで、観ていたことに気がつかなかったのは、それだけ印象が薄いって事でしょうかね。スタローンの「もう誰も残したりしない」って台詞は好い台詞と思うけど、彼の超人的な活躍を期待している人には、あまりに弱すぎるんでガッカリかもしれませんね(かくいう私がそう(笑))。まあ、それによって逆にリアルな生身のヒーローを演出しようとしていたのかもしれないけれど、そっちの方がエンターテイメントとしては盛り上がったのでは?6点(2003-11-29 01:20:37)
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