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1. デジャヴ(2006)
《ネタバレ》 ネタとしては決して新しいものではないと思う。『ドラえもん』にも登場する話であるからだ▼しかし、トニー・スコット監督は決して単純なまま終わらない。片目で現実を、片目で過去を認識しながら犯人の車を追うシーンに斬新さを感じた。また、世間で“スタイリッシュ”と評される映像も、『マイ・ボディガード』や『ドミノ』ほど慌しくなく、作品のテンポと見事にマッチしていた▼ストーリーは細かい部分にはツッコミを入れたくなる。例えば、レーザーポインターが画面を通り抜け、監視中の女性がその光に気付いたが、その現象はなぜ起こり得たのだろうか▼だが、このような細かい部分は気にしない方が良いだろう。気にしなくても良いようなテンポと映像でこの作品は出来上がっていると思う。デンゼル・ワシントンの名演技も含め、サスペンス映画としてもアクション映画としても楽しめる娯楽作品に仕上がっている。[映画館(字幕)] 7点(2007-03-30 22:52:37)(良:1票)
2. ディープエンド・オブ・オーシャン
《ネタバレ》 コンパクトにまとまっていて良かった。この映画におけるテーマは「家族愛」であり、それを浮き彫りにするためにユニークな設定がされている。それは、弟が誘拐され母親がショックで崩れるという点だけでなく、兄が手を離したために誘拐されたという点である。これはこの映画を奥深いものとしている。この設定が後半で見事に生きてくる。親子間のみならず兄弟間の問題となり、この二重の問題が感動をより大きなものとしているだろう。7点(2004-08-20 16:52:07)(良:1票)
3. デイ・アフター・トゥモロー
《ネタバレ》 ローランド・エメリッヒが監督だけに、エンターテイメント的な要素が多く含まれているかと思っていたが、予想以上に奥の深い作品だった。まず、家族愛や友情を描くドラマ部分はディザスタームービーによくある話だったが、ラストの副大統領の演説では人類間での差別について取り上げるなど、ワールドワイドな展開になった。もちろん、今回の映画のメインでもあるディザスターについても世界を舞台にしている。環境問題や人種問題を世界中の人々が一丸となって取り組んでいく必要があるだけに、多くの人に観て欲しいと思う。私は息子を助けるためにニューヨークまではるばる足を運んだデニス・クエイドの父親の愛にも感動したし、息子を助け出した後のヘリの中でのあの笑顔は未だに忘れることができない。エメリッヒ監督の代表作である『インデペンデンス・デイ』ではアメリカ万歳を唱えた娯楽映画であったのに対し、今回は世界を舞台にした世界の人のための映画であったように思う。この作品を観て、一人一人が環境問題などについて考えて欲しい。8点(2004-07-03 12:41:20)
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