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【製作年 : 1990年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
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1.  ディック・トレイシー これチェコのカレル・ゼーマン監督(動く銅版画のような世界)のコミック版として見られる。コミックの世界の単純さ、原色・ストーリー・人間関係、そういったもろもろの単純明快さが隅々にまで行き渡っている。カメラのヴィットリオ・ストラーロは、陰影のある自然光の画調の人という面もあるが、コッポラの『ワン・フロム・ザ・ハート』と本作で人工的な美しさをやらせても凄いことが分かる。陰影の濃い黄昏の黄色を撮るのがうまかったカメラマンだが、これではコミックとしての原色の黄が美しい。ディック・トレイシーの黄色は、月の光を浴びてるってことでもあるのか。いつも満月。舞台も、倉庫とかキャバレーとか、“いかにも”な場を連ねてコミック性を高めている。特殊な舞台もほしい気もしたが(温室なんか、もう少し膨らませてもいいんじゃないか)、そうするとこの作り上げた特異な世界が壊れてしまうのかもしれない。ほとんど実験映画としての緊張が全編にみなぎっている。[映画館(字幕)] 8点(2014-01-23 09:26:14)

2.  テルマ&ルイーズ いつもヨーロッパの影を引きずっているような監督が、アメリカの中のアメリカ、西部を描いたというのがまず興味。広い空。ちょっとした週末の冒険旅行、馬鹿亭主からの逃避を兼ねたバケーションのはずが、男どもによって延々と延長されていく。馬鹿な男によって回転され続け、やがて静止したような澄んだ世界に入っていく独楽のような女たち。それにしても女二人で旅に出ると、出会う男はみんなこんなどうしようもないのばっかしなんだろうか。なんか女性からの「交渉打ち切り宣言」みたいな映画で、ラストはもうちょっと交渉の余地を残してほしいとも思うのだけど(男は指輪くれたしさ)、良かれ悪しかれ、このキッパリ感が記憶に残しているんだろう。[映画館(字幕)] 7点(2013-06-03 10:06:23)

3.  デリカテッセン 《ネタバレ》 音が面白かった。ベッドのきしる音のギャグ、普通同じネタを二度やると駄目なんだけど、これは二度目も笑えた。ハワイアンでしたか、ベッドの修理のリズムとミュージカル的に合わせてた。亭主の奥さんと踊るのはチャチャチャ。この手の話には陽気なラテン音楽が似合う。それに対して水のイメージがある。カタツムリの部屋とか、ラストのタワーリングインフェルノ的洪水まで、そういう世界観。タイトル、ゴミの中から文字を順に拾っていくのがよろしい。裏返しの文字が鏡に映ってたりとか。個々の趣向は凝ってるんだけど、何か物足りないのは、話としてもっと住民とのカラミがあってもよかったんじゃないか。地底人は要らない。この建物のなかだけに絞ってくれてたほうが好みだ。この作者の狙いはカフカ的よりもルイス・キャロル的な、キジルシのお茶の会の世界だったのかな。だとするともっと無意味な具体物がほしかったところ。あのカタツムリのような。カフカとキャロルの間で、どっちつかずの宙ぶらりんに置かれてしまった感じもある。自殺願望マダムはあっさり事故死するかと思ったけど、それはナシ。[映画館(字幕)] 6点(2012-10-23 10:17:25)

4.  鉄男II BODY HAMMER 想像力の狭苦しさに、ある意味で日本の現状を素直に映している気はする。あるいはせわしなさ・目まぐるしさの氾濫。現代日本を論じる素材としてなら価値はあろうが、どうもこの世界は苦手と言うしかない。「ごっこ」を感じさせる映画は4点と決めているのでそうするが、でも「ごっこ」の映画でも、なんか「いとおしくて弁護したくなる4点」と「別に弁護したくならない4点」とあるんだよな。その違いが自分でもよく分からないんだけど、これは弁護なし(馬鹿馬鹿しさの笑いの広場にまで突破してくれてると許せるのか)。主人公はワーッと叫んでヒクヒクやってるだけ。幼年期の記憶が呼び戻されたりして、かろうじて筋らしきものは読み取れる。でもどのカットとっても作者のオリジナルなひらめきは感じられなかった。[映画館(邦画)] 4点(2012-04-02 10:18:54)

5.  ディープ・カバー 《ネタバレ》 これはちょいと拾い物。主人公と世間の間に距離があって、霧が立ち込めているような雰囲気。ときどき挟まれるモノローグが、そのノワール感を強める。荒々しさよりも湿っぽさ。潜入していった警官が、次第にアイデンティティを失っていくの。演技や手段に目的が乗っ取られていってしまう。初めてフィッシュバーンがゴールドブラムと会ったとき、即座に「こいつはコップだ」と言うあたりのスリル。ワカル奴とワカル奴との出会い、そのつばぜり合い。相手に信用されるためには、どんどん悪に漬かっていかなくてはならなくなる。分身のような「牧師」警官を配置して奥行きを作ってある。カクッカクッとアップになっていくシャックリのようなズームに面白い味。[映画館(字幕)] 8点(2012-01-07 10:41:13)(良:1票)

6.  天使にラブ・ソングを・・・ 正反対のものを合わせるのがコメディのひとつの方法なんだけど、それによってその文化圏のなかでは何と何が対極に置かれているかが分かるというもの。ここでは歓楽街と修道院。まあ常識的な線ですな。アメリカにおけるカトリックって、ちょっと奇妙な連中だが一応一目は置かれてる、って位置が分かって面白い。尼さんコメディ、ってジャンルがあるか。厳格さの中に見せるしたたかさなんかが笑いの手ね。ヘリのパイロットを「祈りおどし」するあたり。歓楽街(ゴモラ)で「目立たぬように」と指示するとか。どっちも歩み寄って中庸を目指すのがアメリカ。閉じ籠もってはいけない、ってモチーフもある。ゴスペルは最初の一曲だけで、あとは普通のポピュラーソングだった。修道院にあんなデブいるわけないと思ったら、こっそりアイスクリームを食べてたってことか。[映画館(字幕)] 6点(2011-06-24 12:09:31)

7.  テロリスト・ゲーム<TVM> 疾走する密室ってのが、映画で列車が好まれるところなんでしょうなあ。屋根もあるし。宣伝のための列車ジャックってのがユニークで面白そうなところなんだけど、もひとつよく分からない。イラクに核が渡ったということで世界の緊張を高めてくってんだけど、なんか回りくどくない? もっと有効で簡単な手がありそうだけど(ところがその後のアメリカを見るとそうでもなかった)。それとこういうのでは、エリート集団のはずなのに、内通者が出てくるんだな。主人公をピンチにさせる一番手っ取り早い方法で安易です。いろいろあるんだけど、アイデアで新鮮なものはなかった。人質を大事にしているような、おろそかにしているような。[映画館(字幕)] 5点(2011-05-17 09:35:25)

8.  デーヴ 権力者と瓜二つの庶民てのは映画の好きなモチーフで、『独裁者』から『影武者』まであり、権力とは何ぞや、ということを一番考えやすい設定なのだろう。ニセモノが正しい道に戻す、って流れ。政治ってのは常に、庶民の側から見て「向こう」に行ってしまうベクトルを持ってしまっているわけで、それを「こちら」に引き戻したいという気持ちがある。デーヴが嬉々として始球式をこなしているあたりのはしゃいだ気分、このニセモノは庶民の代表として気のいい奴なのである。責任のない有名人として遊んでいた気分が、やがて責任を感じ出すのがホームレスのあたりか。予算捻出とか。『スミス都へ行く』なんかに通じる、民主主義の原点を常に探ろうとするアメリカ映画の姿勢は、素直に偉いと思う。政治権力を常に「こちら」に引き戻そうとする姿勢。まファンタジーだけど、シークレットサービスが「あんたのためなら死ねる」って言うあたりはホロリとさせられた。[映画館(字幕)] 7点(2011-05-11 09:52:51)

9.  天と地 人は時代を選べないということを感じましたな。「悪い時代」そのものと戦うということ。政府軍の拷問の後で、ベトコンからも裏切り者と言われるあたり、ほとんど不条理の世界。娼婦になる瞬間、ふっと外界の音が遠のいていく効果。たくましいアメリカと武器を売るアメリカが、やがて分裂していく。このアメリカ篇が映画としては未編集的で、ナレーションでつないだり、全然リズムがない。結局物足りないのは、ヒロインがどこか底のほうできれいごとを語っているからではないか。この大変さが嘘だと言ってるのではないが、もっとドロリとしたもの、たとえば「アメリカ兵を利用してやれ」なんて気分をチラとでも出せたら、映画は生き生きしただろう。反対側からも眺めよう、という姿勢はいいんだけど、アメリカ側から眺めることに徹した『プラトーン』の手応えは失せて、やはり「他者」に遠慮してしまうための類型化が増した。アメリカにとってもベトナムにとっても「悪い時代」を経験した、という共通点で理解し合えないか、という基本姿勢は、個人のレベルでは間違っていない。[映画館(字幕)] 5点(2011-02-17 09:54:35)

10.  天使にラブ・ソングを2 インディペンデントじゃなくメジャー作品で、監督や主な出演者がみな黒人てのは、いつごろから存在したんだろうか。けっこう最近だろ? これなんかハシリのころか。あの民族主義少年なんかを笑いのネタにするのなんかも、監督が黒人だからスンナリできたのかも知れない。民族と無縁にありたい、というアメリカ文化のいいところ。話は型通りなんだ。やる気なく流された日々を送っている生徒たちを導いてコンクールで一等賞にするっていう。分かっててもこういうのに弱く、ホロッとさせられる。拗ねてた子が戻ってきたり、母親の許しを得るところなんか、もうちょっと粘っこくしてもよかったか。音楽室でのデュエット、スズメがどうのって歌、あれ最後まで聴きたかったな。[映画館(字幕)] 6点(2011-01-13 10:17:10)

11.  ディスクロージャー 《ネタバレ》 アメリカ映画のいいところは、どんなモチーフ扱っても「個人の組織への抵抗」に絞られていくとこ。悪いところは、それが類型化しても平気ってとこ。セクハラの話というと、だいたい内容が決まってしまいがちなものだが、それをちゃんと根元の「公と私との混同」いうところまでさらってから話を作っている。どんなモチーフからも普遍性を導こうとする。これはハリウッドの美点だと思う。一週間のストーリーってのも締まってていい。一度目の解決のあとにもう一波乱、ってのもサービス精神。「将来のある男と、過去のある女ね」なんて、セリフも練る。まことに類型に収まる典型的なハリウッド映画だが、こういう安定を味わいたい気分のときもあるのだ。話の根底にあるのは、台頭する女性にますます募らせる男の被害妄想か。[映画館(字幕)] 7点(2010-05-27 12:04:57)(良:1票)

12.  デスペラード かっこいいということがおかしくもある、ってことを知ってしまった者が、開き直って半分コメディとして活劇を仕立てるスタイル、っていうののハシリのころか。撃ち合いの果て、手近の銃を拾っては撃つが、カラ、カラ、カラ、とか。第一、撃って人が飛んじゃうってのがもうユーモアだわな。派手であるってことは、それだけでもうおかしい。ラテン音楽にそもそも似たユーモアがあるのかも知れない、やたらかっこつけ過ぎるおかしさ。タランティーノがいい顔していることに、この映画で初めて気がついた。[映画館(字幕)] 7点(2009-11-15 11:56:10)

13.  デッドマン(1995) 言ってみれば“もがり”の期間ということか。死の開始から完成までの。冒頭の機関車・主人公・風景のセットが、ラストのカヌーのシーンでも繰り返される。主人公はひたすら運ばれて、フダラク渡海にまで至るわけだ。3人組ってのが好きね、この監督。アメリカはしばらく「自然に優しく」とか、インディアンの生き方を真似ようというのが流行ってたが、とうとう死に方まで教わろうという段階になったようだ。この監督はやはり中・短編系の作家であって、オムニバスでなく2時間を越えると長すぎる印象。そもそも死生観を語ったりするのは似合わない。ちょっと出て殺されるのがガブリエル・バーンなどという贅沢はある。[映画館(字幕)] 6点(2009-11-03 11:55:08)

14.  ティン・カップ スポーツでは、走るもの(球技を含む)と格闘するものがやはり映画に向いており、歩行して棒振るだけのゴルフは難しい。スポーツとは言えないが、走りも格闘もしないビリヤードがけっこう映画向きなのは、キューを構えるポーズが美しいのと、狭い室内ってのがいいんじゃないか。ゴルフは広くて、そういう緊迫感狙いは無理。でこれ、アルマジロ歩く田舎の濃いめの人情世界と、都会的な紳士のスポーツってのをぶつけたあたりがミソか。克己心の話。己れの才能をフルに発揮しようとしないヤツをアメリカ映画は嫌って、チャレンジする話が好きなの。スピード感のないスポーツを見せる工夫として、木の後ろからトイレにぶつけてグリーンに乗せる、とか、刻んでいくヤツと豪快に池越えするヤツとを対比したりとか、苦労してます。[映画館(字幕)] 6点(2009-06-14 11:56:47)

15.  D.N.A. 動物保護運動に押されてアメリカを出たモローが、日本がリゾート化に失敗した島にやってきて…、と百年前の原作を現代風にアレンジしている。でも基本にあるのが、人=理性、獣=本能という、百年前の単純な二分化で、現在この話を描くのなら、やはり主人公を獣人側に据えて語るぐらいの視点変更が必要だろう。百年前だと、獣人たちの“父”への復讐、ってのに共産主義の脅威を重ねて見る気分があっただろうが、今だともっと根源的な、創造主への殺意という「フランケンシュタイン」以来の怪奇ものの伝統にのっとった深みに迫れたはずである。まあこの頃はもう、マーロン・ブランドがB級映画界のシンボルと化していた時代で、その期待されるB級精神に誠実に沿って作られた作品ではある。ショパンのポロネーズを弾くシーンなぞに味わいはあったが、タイトルの、リズム打楽器に乗って単細胞やら多細胞やら目やらがアップしていくとこが、一番興奮できた。[映画館(字幕)] 5点(2009-05-28 12:00:23)

16.  鉄塔 武蔵野線 数字の誘惑。そうなんだ、子どものころって何か異常に数を数えることが好きで、カウントダウンした果てへの興味というか、「はるかさ」への誘いというか、もうこの主人公の気持ちが分かりすぎるほど分かって、懐かしくて仕方なかった。数字の果てが、電線が連続した向こうに確かにあるんだ、という興奮。家電製品からコンセントまで、そのはるかさの入り口として誘いかけてくる。これはもうたどって行くっきゃない。これぞ武蔵野という埼玉の風景。コンクリートと緑が平然と同居している。土留めの脇に雑草が繁り、どぶ川を自転車で越え、いちいちが懐かしい。父親とのからみがやや文学臭を与えてしまったが、ラストで、父‐ラーメン‐草刈りとつなげていくあたりは自然で納得。ミッチャンと呼びかける4年生のアキラ君もなかなかいい。[映画館(邦画)] 9点(2009-02-03 12:11:20)

17.  ディープ・ブルー(1999) 《ネタバレ》 『ポセイドン・アドベンチャー』に『ジョーズ』をミックスしたような映画で、ただ基本のモチーフはしっかりSFを守っていて、予想していたより面白かった。アルツハイマー治療の目的で鮫の脳を膨らませたら鮫が高度な知能を持ってしまい、医薬品の材料にされてたまるかと鮫が自由を求めて反乱するって話。SF小説の古典「脳波」にも通じていく設定で、自然界で人間が優位に立っていられるその基盤の脆弱さ、ってなことに思いがいく。ただ肝心の発達した鮫の知能ってのが、強化ガラスを割るために“道具”を使ったりするぐらいで、もっと被実験物が何かを考えているという不気味さを、手を替え品を替え押し出してもらいたかった。けっきょく元からある鮫の原初的な獰猛さが恐怖のメインになってしまっていたような。半分水に浸かった部屋ってのが怖い。下半身が未知の世界に浸かっている、部屋の半分が確認できない、っていうどこか異次元につながっていくようなブキミさ。そして人があっさり死んでいくその唐突さ。ヒロインは償わねばならなかったからなあ。実業家ってのは食われてもいい部類に入るらしい。[映画館(字幕)] 7点(2008-11-07 12:15:05)(良:1票)

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