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1. 手紙(2006)
《ネタバレ》 原作は未読なので素直に(?)観ることができた。もう十年も前の映画だが、出演する若手が今も益々活躍しているだけあって、演技が素晴らしい。とりわけラストの玉山鉄二。あの佇まいがなんとも哀しかった。そんなマッサンに+1点。[地上波(邦画)] 7点(2015-03-23 18:34:09)
2. ディア・ハンター
《ネタバレ》 ■確かに長いのだが、観賞後に振り返ってみると、無駄なシーンなど一つも無かったように思う。名作としての風格漂う逸品。■ハリウッドのユニバーサル・スタジオに行ったが、スタジオ・ツアーの待ち場や記念館みたいな施設ではしっかりフィーチャーされていて、堂々たる名作として扱われている風だった。■とにかく等閑に出来ない作品だという前知識があったから、午前のうちに、飯食って風呂入って、準備万端の上に気合を入れて観賞した。それが奏効したか、上記のような感想に至った次第である。本来、映画に相対するに、斯くの如くに構えるべき也しか。■メリル・ストリープは、死を目前にしたジョン・カザールと、それと知ってか知らずか、本作の共演を機に婚約していたんだそうな。そういうウラのドラマも意識しながら観賞すると、またちょっと切なくなる。■そんなメリルの何と美しいこと。■復員したマイクをリンダが誘うのは、ちょっと早過ぎるし、やや露骨かとも思うのだが、それはリンダが冒頭で父に言われた言葉通りの存在だからなのか?そこはやや分かりづらかった。[DVD(字幕)] 9点(2008-11-26 18:47:16)
3. テルマ&ルイーズ
《ネタバレ》 ■ロードムービーの大傑作!クライマックスの辺りで8点か9点かで悩んだが、エンディングで実際に鳥肌が立ってしまったので、9点確定。己の生理現象を信じることにした。■80年代のアメリカ映画に、今に比べればずいぶんと低予算で、それだけにプロットやキャスティングが良く練られていて、かつ爽やかな印象を持たせる良作・佳作が沢山あったと思うけど(似たところでいえば『ミッドナイト・ラン』)、91年公開の本作は、その系譜を見事に昇華させた、いわば集大成的な一作ではないか。■といえば言い過ぎか。■確かに「90年代のアメリカン・ニュー・シネマ」といえるだろうけど、それはストーリーそのものの話で、観賞後の印象にチクチクと作用するストーリー・テリングの面では、80年代的な軽妙さが前面に出ていると思う。■男性の登場人物が、ことごとく哀しい存在に想える。ハーヴェイ・カイテルが「ハッピー・バースデイ」を言うシーンなど、極めて単純で、ともすれば安易な演出ともいえるが、役柄に深みを与える点では充分成功している。それがあるから、追う方の魅力が沸き、結果として、追われる側の魅力も浮き立つ。いや、なんか、映画ってこう作るもんか、というお手本のような気もした。誠に僭越ながら。ジミーは文句なくいいヤツでしょ。テルマの旦那はどこか憎めない哀しさがあるんだよなぁ…。■ハーランとトレーラーの運転手は、「哀しい」のではなくて、「悲しい」。■ブラッド・ピットは…。何のかなしさも沸きませんが。同性としての嫉妬心なら沸く。■これをきっかけにスターダムにのし上がったのも納得。[DVD(字幕)] 9点(2008-07-25 20:02:09)
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