みんなのシネマレビュー |
|
【製作年 : 1980年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
1. 泥の河 すごく丁寧に作られた作品だなーって感じでした。俳優さんの演技も良かったあ。田村高廣演じるお父さんはいかにも「古き良き、日本のお父さん」で、寡黙な中に滲み出る優しさが魅力的。藤田弓子のお母さんもいかにも「母は強し」な包容力を感じさせて素敵。あと子役の三人、特にきっちゃんが素晴らしい。どうやって演技指導したんだろう?作品の内容も戦後の荒廃から立ち直りつつある中で尚も人々の中に残る戦争の傷跡を瑞々しく描いていてしみじみしました。ただ・・・きっととても水準の高い作品だからこそワガママを言いたくなってしまうのだろうと思うのだけど、もうちょっとラストを盛り上げて欲しかったような気もしました。あるいは逆にばっさり描写を省略してしまうとか、ね。7点(2004-07-27 17:40:38) 2. ドゥ・ザ・ライト・シング うむ。凄い。重いのに、軽やか。「憎悪」というのは愚かしくも、哀しい。ただ、重い社会問題を扱っていて、かつハッピーエンドではないにもかかわらず、単なる「重苦しさ」だけではない余韻が残った。それはきっとスパイク・リーが全ての登場人物に愛情を注いでいるからではないか、と思う。この作品の登場人物たちはお互いファッキンファッキンと罵り合っている。んが、そこには単なる憎しみ・苛立ちだけでなくある種の「愛情」がこもっているのではないだろうか。例えばイタリア系のピザ屋の主人はいわゆる「善人」ではないが、それでも「(この街に住む黒人は)みんな俺のピザを食って成長してきた。俺はそれを見るのが好きだ」と黒人に偏見を持つ息子に語りかける。日本人の自分にはなかなか実感できないが、あの街にあるのはそういう「憎しみすれすれの愛情」ではないだろうか(確かに一歩間違えば暴動に発展してしまいそうな危うい「愛情」ではあるが)。スパイク・リーが本当に表現したかったのは単なるコミュニケーションの不信や絶望感だけではなく、どん底の日常の中にある「愛情」や「希望」だったのだ、と僕は思う。9点(2004-06-09 18:15:28) 3. トーチソング・トリロジー この映画に関しては、言いたいことがたくさんあるけど・・・他の方々がすばらしいコメントを残しているので別にいいかなー。とりあえず、この映画で描かれている母親と主人公の喧嘩のシーンは、とっても美しいです。8点(2004-03-12 19:24:01) 4. 翔べイカロスの翼 実は、ワタクシが一番最初にハマッたミュージシャンはブルーハーツでもRCサクセションでもなく、さだまさしでした。僕が中学生の頃「さだまさしのセイ!ヤング」というラジオ番組があって、夜中によく聴いていたものです(ちなみに唯一ラジオ番組にハガキを出して、なおかつ採用された番組でもある。ネタは覚えているけど、教えてあげない、恥ずかしいから)。で、そのさだまさしの歌の中で一番好きだったのが本作主題歌の「道化師のソネット」でございました。この作品はその頃深夜テレビでやっていたのを観て、内容についてはさだまさしがヤクザ(?)にボコボコにされるのと、一生懸命パントマイムをやってるところ、あとラストシーンくらいしか覚えていないのですが、結構良かったと思います。何故かこの作品、某平仮名二文字系出版社から出ている映画辞典には載っていないのですが、今年はさだまさし原作の映画(「精霊流し」「解夏」)も公開されるし、再び注目されてビデオが出たりしたらいいなあ、と思って登録しました。決起せよ、全国のさだまさしファン(元ファン含む)!夜明けは近い!♪よーあっけがーくるまっえにぃー、あいしっあおっおー、よーあっけがーくるまっえにぃー、かたりあーおおー・・・・・・(ニガ笑)。<2005.5.1追記>をを!三景さん!さだまさしを「まっさん」と呼ぶという事は「ホンモノ」ですね!。ってことは「案山子」も読めるんですね(笑)。 [地上波(字幕)] 7点(2004-01-16 18:02:40)《改行有》 5. 東京画 小津監督の代表作と呼べる作品をあんまり観ていないのでつまんないかなーと思っていたけれど意外や意外、面白かったです。この作品、小津映画の「東京」をヴィム・ヴェンダースが探しに行く一種のロードムービーであると同時に、現代(といっても83年だけど)の東京批評でもあるのですね。ヴィム・ヴェンダースという一外国人の眼を通して見られるパチンコ屋、ゴルフの練習場、竹の子族(ヴィム・ヴェンダースが『アメリカ人になりたがる日本人』と評していたのには爆笑)といった東京の風景は奇妙に新鮮でした。あと、すごくどうでもいい話だけど、テレビをガチャガチャするシーンで「タモリ倶楽部」がチラッと映っていました。長いなあ、あの番組も。7点(2003-12-19 16:41:22) 6. ドラえもん のび太の魔界大冒険 この映画で初めて「パラレルワールド」という言葉を知りました。藤子F不二夫って結構SFにも造詣が深かったらしいですね。7点(2003-05-29 14:24:30) 7. ドラえもん のび太の大魔境 あのラストは、当時小学生の僕にはかなり新鮮で、衝撃でした。それにしてもドラえもんって本当に正しい意味での「子供映画」ですよね(子供騙しってことじゃなく)。大人になって見えてくるものもたくさんあるけど、子供だからこそビビッと感じられるものもいっぱいあったと思うな。8点(2003-05-29 14:21:42) 8. ドラえもん のび太の宇宙小戦争 僕は武田鉄也ってあんまり好きじゃないんだけど、確かに「少年期」が名曲なのは認めざるを得ない。多分ドラえもんの映画を熱心に観てたのはこの作品あたりまでかなあ。8点(2003-05-29 14:18:02) 9. ドラえもん のび太の恐竜 何故恐竜は少年の心を鷲づかみにしてしまうのだろう。ピー助、フォーエウ゛ァー。8点(2003-02-28 19:40:22) 10. ドラえもん のび太の海底鬼岩城 ブァギーちゅぁーーーん!!!(号泣)8点(2003-02-28 19:38:19)(良:1票) 11. ドラえもん のび太の宇宙開拓史 ドラえもん映画の中では一番好きかも。畳をはがすとそこははるか彼方のコーヤコーヤ星だなんてなんてドキドキな設定ではありませんか!しかもその星ではダメ人間ののび太でもスーパーマンになれるなんて、当時小学生のワタクシのハートは釘付けよ(さすがに大人になってみたら「そりゃ都合よすぎだろ」と思ったけど)!最後のお別れのシーンは泣いたなあ・・・8点(2003-02-28 19:37:02) 12. となりのトトロ ”ウ゛ォーウ゛ォール゛ォォォォー”、”トトロ!?あなた、トトロっていうのね!”というくだりには「どんな耳しとんじゃい!」とツッコんでしまいましたが、好きです。夢だけど、夢じゃないんだよ!でもこの作品で宮崎監督が人畜無害ないい人っていうレッテルを貼られてしまったのも事実。まあ、きっとそのおかげで「もののけ姫」も生まれたんだけど。8点(2003-02-28 19:30:46)
|
Copyright(C) 1997-2024 JTNEWS