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1. トレインスポッティング
レディオヘッドの某曲みたいな印象的なモノローグから始まり、イメージを連鎖させるような疾走感あふれる流れで物語が展開していく。物語そのものは単純極まりない。なんというか、詩的だと思う。
しかし当時はお洒落映画だったのだろうが、今見ると色褪せた感は否めない。美しい映像というのもどこのことだかわからないし、音楽の使い方もタランティーノなどに比べると格段に下手で、ちょっぴり浮いているようにすら感じる(タラが上手すぎるのか?)。
ユアン・マクレガーやロバート・カーライルの演技は素晴らしく、あきらかにしょうもないダメ人間だし鬱陶しいんだけれども、なんでかちょっと可愛らしい(?)、ほっとけない感が巧みに醸し出されている。インパクトがあるのは便所に潜るところ。えぐさ、汚さにかけては時代を経てもなかなか、強烈だった。[DVD(字幕)] 7点(2008-08-06 16:16:14)《改行有》
2. トレマーズ
実はこれ、頭脳戦がメインですよね。ユーモアで包んでいるので難しい感じはまったくしないんですが、非常にゲーム的な作りで、なんとモンスターが知性を持ち、戦略的な攻撃を仕掛けてくる。モンスターの生態として上手にゲームのルールを設定している。
①地中のみを移動し、姿を見せるのは攻撃時のみ。
②ただし、コンクリートなどの堅い物質は通過できない。
③視覚が退化しているため、音に反応して襲ってくる。
この三つの基本ルールの枠内で、およそ考え付く限りの騙しあいが行なわれる。ダイナマイトでぶっ飛ばすなどのありがちな始末の付け方もほぼ不可能。頭脳戦を極限まで突き詰めたコミック、『ジョジョの奇妙な冒険』でも似たような設定の敵が登場するけど、やっぱりこういう特殊な設定はバトルを新鮮にする。
おまけに一緒に闘ってくれるのは愛すべき連中ばかり。これでは楽しめないはずがない。軽いノリで時間も短く、舞台のスケールの小ささでなめられているけど、普通に秀作です。[地上波(吹替)] 9点(2006-02-09 07:41:02)(良:3票) 《改行有》
3. 遠い空の向こうに
普遍的、悪く言えばありきたりのテーマなのに、素直に胸に染み入ってくる。我慢してたのに何度も泣いてしまった。独創的なアイディアや巧みな脚本で楽しませる作品もすごいけど、こういうシンプルかつストレートな話で感動させることができるのはもっとすごい。9点(2004-11-05 01:49:52)
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