みんなのシネマレビュー |
|
【製作年 : 1970年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
1. 都会のアリス 《ネタバレ》 アメリカでのヴィンターの写真には、人の姿がなくただの風景画。そこには彼自身の思いも存在もなく、ただ自分が「それを見たという証拠をとり続けている行為」だけでしたが、アリスと出会い彼女と行動を共にする中で最後には人や自分を映すようになった。その行為は前のそれとは違い、「その場所で人と触れ合い彼の思いが存在した証拠」になっていてその違いは大きいような気がしました。大事なのは身体的な移動の旅より、精神的な移動の旅。そういった面でもアメリカでの一人旅よりアリスとの旅の方がずっと意味があり、彼を変えたのは綺麗な景色でも美しい音楽でもなく、非人間的なテレビを見て育った一人の少女だったのではないでしょうか。[DVD(字幕)] 8点(2008-03-04 16:14:28)(良:1票) 2. 突破口! やることがどこかぬけてるけど、押さえるべきところはしっかりと押さえるユニークで愛着がある銀行強盗が魅力的でした。[DVD(字幕)] 6点(2012-02-26 13:32:18) 3. 時計じかけのオレンジ 《ネタバレ》 アレックスの精神状態が彼が着ている衣装の色や背景などにうまく表れていた気がします。暴力行為を繰り返している場面は真っ白な服に身を包み精神的に自由な状態。警察に逮捕され収監されている時、出所してホームレス老人や昔の仲間に暴力を受けている場面では紺のスーツと暗めの画面で心身ともに追い詰められいる。そして、最期の病院シーンでは、全身包帯に巻かれ身体的には不自由なものの、その姿は真っ白で、内面はすでに暴力行為を繰り返していた元の状態に戻っていて、最期の恍惚の表情を浮かべて妄想しているシーンでそれが最高潮を迎えていた気がします。話自体がアレックスの一人称で語られているので、彼の中での映像が内面的な部分に影響されて色彩に表れていたのかなぁと勝手に自分なりの解釈をしました。[DVD(字幕)] 6点(2007-12-26 00:47:38)
|
Copyright(C) 1997-2024 JTNEWS