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【製作年 : 2010年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
1. トールマン 《ネタバレ》 パスカル・ロジェ監督は前作『マーターズ』がかなりぶっ飛んだ鬼畜映画だったので、本作も心して観たが、スプラッター描写は皆無。子供の誘拐事件が多発する寂れた炭鉱町を舞台に、二転三転する展開は全く先が読めずに、「え?え?ええっ~~~!?」となること請け合いだが、ラストのオチは少々拍子抜け。『マーターズ』よりは分かり易いが…。[DVD(字幕)] 5点(2013-03-30 22:03:46) 2. トゥルー・グリット 《ネタバレ》 普段は飲んだくれて足元も覚束ないダメ親父のコグバーン保安官だが、敵を前にした時の鋭い眼光はやはり只者ではなく、ジェフ・ブリッジスの演技にハズレはない。14歳でエディ・マーフィ並のマシンガントークを発揮するヘイリー・スタインフェルド嬢も素晴らしく、彼女を抱えて星空の下を駆けてゆくコグバーンの姿に涙が出そうになる。結局、復讐から得たものは何だったのか?彼女は片腕を失い、心強い仲間だったコグバーンとテキサスレンジャーのラビーフには二度と会うことはなかった。正統派西部劇ながらも、随所にコーエンらしさが発揮された作品。[映画館(字幕)] 8点(2013-03-07 14:18:49) 3. トータル・リコール(2012) 《ネタバレ》 意外と面白かった。バーホーベンのグロ趣味を無理矢理押し付けられた旧作よりも遥かに取っ付き易くなっている。設定も大幅に変わっており、ほとんど旧作の面影はないのだが、おっぱい3つの女性や太ったおばちゃんなど、地味にオマージュが捧げられている。『ブレードランナー』『マイノリティ・リポート』『インセプション』と言った過去作からの引用が多いので、拒否反応を示す方もいるだろうが、そういう「ごった煮」感覚が本作の魅力とも言えよう。ケイト・ベッキンセールが旧作でのシャロン・ストーンの役を演じているが、随分出番が多いな、と思ったら、監督は『アンダーワールド』のレン・ワイズマン。旦那かよ!と思わず突っ込みをいれたくなった。でもこれ、「うちの奥さんはこんなに怖いんです」って言う監督からのメッセージだったのではないか?[DVD(吹替)] 6点(2013-01-09 17:50:17) 4. ドライヴ(2011) 《ネタバレ》 タイトルからして、ウォルター・ヒル監督の『ザ・ドライバー』を思い起こさせるが、後半はタランティーノもビックリのウルトラ・バイオレンスが待ち受けている。正直言ってあんなスプラッター描写は不要だと思う(いきなりショットガンで脳天を吹き飛ばしたり、スイカでも割るように殺し屋の頭を蹴り潰したり…)。ライアン・ゴズリング扮する主人公がそもそもそんな修羅場をくぐってきたようにも見えない上、敵となるヤクザも数人しかいない。最後のボスはひとりで金を受け取りに来て、自分は殺されないとでも本気で思っていたのか?映像はスタイリッシュで美しい。[DVD(字幕)] 6点(2012-09-30 10:01:49) 5. ドラゴン・タトゥーの女 言いたいことはほとんど【8bit】さんが書いてくれたので、これ以上コメントはないです…(笑)早くも今年のナンバー1映画に出会ってしまったかもしれない。オリジナル版も観たくなった。[映画館(字幕)] 9点(2012-02-12 17:28:39)(良:1票) 6. トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン 《ネタバレ》 映像10点、ストーリー0点という出来。はっきり言って90分過ぎたあたりからのシカゴ決戦だけを観れば良いと思う。アポロ計画だの新しい彼女だの就職活動だのはどうでも良い。途中ウトウトしてストーリーが判らなくなったが、全く何の問題もなかった。圧倒的なビルの倒壊以上に、脚本が決定的に崩壊している。しかしそれでも良いのだろう。監督がマイケル・ベイなのだから。[DVD(吹替)] 7点(2011-12-17 19:40:44)(笑:1票) (良:1票) 7. 時をかける少女(2010) 正直、評判の良いアニメ版があまり好きではない上、原田知世のオリジナル版も観たことはないのだが、本作はなかなか良かったと思う。これは原作によるところが大きいのだろうが、あまりにも簡単にタイムリープできてしまうところがそもそも「?」なのだが、全体的なストーリー構成は悪くない。主人公が1972年と間違えて1974年にタイムリープしてしまうことで生じる、微妙なズレも面白い。しかし、何と言っても、特筆すべきは主役を演じる仲里依紗の存在感だろう。2時間たっぷり彼女の魅力を存分に味わえるだけでも、この映画を観た甲斐はあった。[DVD(邦画)] 7点(2011-02-08 06:51:30) 8. 特攻野郎Aチーム THE MOVIE 《ネタバレ》 オリジナルのTVシリーズでひとつだけ印象的なエピソードがある。非暴力主義の村を悪漢どもの手から守る話だ。暴力には暴力で対抗するAチームに村人たちは非難の目を向けるが、「暴力がなくならない限り、俺たちのような人間も必要なのさ」みたいなことをハンニバルが言う(大分昔に見たので記憶違いがあったらゴメンナサイ)。今回の映画版でガンジーの非暴力主義を説くBAに、同じガンジーの言葉を引用して暴力の有用性を語るハンニバルの姿に、件のエピソードが思い出された。娯楽映画の見本のようなド派手なアクション大作でありながら、「暴力とは何か?」ということをチラッとでも考えさせてくれるところに、この映画の良心がある。ちなみに、エンドクレジット後には懐かしのメンバーの現在の姿を拝めるので、お楽しみに。[ブルーレイ(吹替)] 7点(2011-01-11 18:27:08)
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