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21. 豆富小僧
《ネタバレ》 なんだか、「ナントカたぬき合戦」みたいな感じもするが、こちらのたぬきは人間の強欲そのもの。対して妖怪は人間が持っていた自然への畏怖の心。
人間の強欲が、自然の恐るべき一面である台風の脅威を、ねじ伏せようとするストーリー展開は、よくできていると思う。畏怖というのは心の内の存在だから、台風よる自然の脅威を感じて復活する、というのも巧い。この二者の決戦が、少年漫画における元気玉のような描写の「光線技」であるのは、ちょっと残念。もう少し世界観にあった表現を見つけて欲しい。
ところで、私はDVDでの2D鑑賞だったが、映像的には人間の表情や、髪の毛の質感など、ちょっとイマドキの3D表現としてはお粗末。
[DVD(邦画)] 4点(2011-11-09 10:43:30)《改行有》
22. トキワ荘の青春
《ネタバレ》 しかし、自分のやり方が通用しなくて、後から来た若者がどんどん認められてゆく状態というのは、キビシイものだ。客観的な優劣がない代わりに、人々の支持という形で現れる類のモノでは、なおさら辛かろうと思う。
そういう人が、次々と成功する後続を見つめ続けるこの物語は、タイトルがイメージさせるほど若く明るいものではない。むしろ「寺田の苦悩」ともいうべき物語に見える。…まあ、そうは言っても描写が淡白すぎて、彼がどう葛藤しているのかいないのか、分かりにくい事は事実。
そうかと言って、トキワ荘に住む若者たちの群像劇だといわれると、ちょっと視線が寺田に寄り過ぎている。
つまり、何を描きたいのかがよく分からない。正直、あのアパートで見たいものは新しい漫画のムーブメントを作った若者たちの話であって、道半ばに倒れた若者の話をではない。それをするするなら、別の素材もしくは成功側の若者を排除した視点でやるくらいの「絞り込み」が必要ではないだろうか。
それと、暗転が長い。多い。物語に無関係な、昔の写真の時間がもったいない。セリフが聞き取りづらい。[DVD(邦画)] 3点(2013-07-24 23:56:18)《改行有》
23. トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン
劇場での3D鑑賞でなかったのが悔やまれる作品。ラプンツェルの時もそう思ったが、その理由は正反対。
こちらは、3Dでなければ、ほとんど魅力を見いだせないからだ。[DVD(字幕)] 3点(2011-12-23 12:48:50)《改行有》
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