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1. ドラキュラ(1992)
F・F・コッポラの名声がどれほどのものかは知らないけど、何回見ても、どうしても、ドラキュラをコンセプトにしたコスチューム・プレイの「金妻」にしか見えない。何回見ても、「このカマトト、何とかしろよ」としか思えない。いっそ、もっとエロティックを強調すれば、こんな中途半端な映画にならずに済んだのでは? ホプキンスが、そういうキャラではあるけど、一人で気を吐いて浮き捲っていたのも、笑える。逆に言うと、ドラキュラに全く迫力がないのよね。レンフィールドの方が、なんぼか熱演してるし。キアヌは、「あの映画の僕は全然駄目だった」と言ってるけど、今更ながらに、あれでいいと思うなぁ。ああいう内気で消極的なハーカーでさえ、「あんな清純ぶった妄想女の首なんか早くちょん切れ!!」と思ってたくらいだから、これでハーカーが凛々しかったら、ミナが許せなくなる。キアヌ・ファンとしては、キアヌを起用した監督は、やたらとキアヌのアップを撮りたがるけど、本作は、キアヌのアップが意外に少ない稀有な映画だったな。5点(2003-08-19 00:00:07)
2. 12モンキーズ
ブルース・ウィルスにとっては端迷惑な作品。ブラッド・ピットにとっては新たなチャレンジの作品。でも、作品の主旨が掴めない。結局、動物愛護だったの? それとも、人類は破滅した方が地球の為だという話? 徹底出来なかった辺りが、賛否両論になるんだろうなぁ。いっそ、「人類は地球環境の癌だ」で徹底した方が、まだ主旨が見える。適当に御茶を濁す作品の中で、光っていたのはブラッド・ピットのパラノイアぶり。終盤になるまでマジで、今回のブラッドは、無邪気に人類を滅亡させる役か? と、信じていた。そのくらいには、マジでブチ切れたパラノイアぶりだった。すると主旨は、目に見える犯人よりも、潜在しする狂信者こそが危険、ということか? ウィルスのファンは「1度見ればいいや」だが、ピットのファンはDVDまで購入する作品、かな。6点(2002-10-12 02:32:46)
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