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【製作年 : 1960年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
1. 特攻大作戦 《ネタバレ》 鱗歌さんに同意。戦争とは、元々残虐な人間が残虐な行為をするのではなく、平時ならごくごく普通の人間が残虐な行為をする状態なのだと思う。軍隊という権力を嫌った者たちが、結果的にはその軍隊に貢献してしまうという、矛盾と皮肉(しかも殆どの者が自らの命を犠牲にしている)。この作品がベトナム戦争中に作られた意味は、小さくない。<追記>ちなみに僕は「男泣き」はしなかったけれど、ラストで「ダーティ・ダズン」たちの名前が読み上げられるシーンは、ちょっとグッときました。[DVD(字幕)] 8点(2006-09-19 18:37:47) 2. ドリトル先生不思議な旅 子供の頃は「ドリトル先生」をむさぼるように読んでいたので、この映画はずぅ~っと観たくて仕方なかった。実はあんまり原作の内容は覚えていないのだけれど、この映画作品はどちらかというと「ほら男爵」のノリに近いような気がした(歌の中に「先生の言うことは全部が本当じゃないかもしれないけど~」みたいな歌詞もあるしね)。あと、子供の頃は意識しなかったけど、実はドリトル先生って相当アナーキーな人だ。人間界のルールより動物との友愛を重んずるから平気で法律違反もしちゃうし、世間一般の「常識」なんて全く気にしない、どころか「なぜヒトは動物を“ケダモノ”扱いする!?ヒトの方がよっぽど“ケダモノ”じゃないか!」と異議申し立てをして、危うくkey違い収容所に収監されそうにもなる。そういえば、この映画でドリトル先生と仲良しなのはアイルランド人(19世紀にイギリスに住んでるアイルランド人の境遇がどんなだったか、興味のある人は調べてみてね)や、(当時は一人前の人間として認知されてなかったであろう)「女子供」だったりするし、「動物といるのは楽しいけれど、人間は苦手だ」と呟くドリトル先生には厭世的な所も感じられて、泥沼化したベトナム戦争や高まる公民権運動などの映画製作時の世相も無意識に反映してるのかなあ、と思ったりするのだけど、ま、それはそれとして、楽しいファンタジー映画でした。[CS・衛星(字幕)] 7点(2006-06-27 18:41:05) 3. ドノバン珊瑚礁 んむっ。今まで「ジョン・フォードにハズレなし」と思っていたけれど、これはチト微妙。話の流れがチグハグしてて、観ながら何度も「?」が頭をよぎってしまった(映画において「物語の整合性」が絶対不可欠だとは思わないのだけれど)。特に、あのフランス領事館の人は何がしたかったのか、よく分からん。最初に出て来た時「赴任先を変えてくれ」という手紙を本国に出してたけど、それにしちゃ島の暮らしに別段不満があるようにも思えなかったし。それに中国人や日本人の描き方にも、ちょっと差別的なものを感じてしまった(でもまあ、手塚治虫だってステレオタイプな黒人を描いてたりしてたんだから、時代柄しょうがないという面もあるのかな)。ただこの作品、大勢の人々がわらわら画面に登場する所が、妙におかしい。島民が、わらわら、兵隊さんも、わらわら。その「わらわら」な感じが、何だか気持ち良くて「うむ、これが“映画的快感”というものなのかもしれない」とか思ったりも、しました。[DVD(字幕)] 7点(2005-11-19 19:23:12) 4. ドリフターズですよ! 前進前進また前進! 《ネタバレ》 東宝で作られた、まだ荒井注がいた頃のドリフ映画第一弾。今観るとやっぱ古い映画だなーとか、ちょっとビンボ臭いよなーとか思ってしまう部分もあるのだけれど、ラストでドリフの面々が、政治家の売名に利用されるのを嫌って逃げ出し、砂浜でやけっぱちのような歌をがなるシーンはアナーキーかつ爽やか、朗らかで、妙に爽快感が残ります。あと、まだ若い頃の大原麗子の蓮っ葉な演技も良いやね。願わくば、その体に巻いたバスタオルを、もちょっと、もちょっと・・・・・・あーん、見えそで見え~ん!7点(2004-04-07 18:43:05) 5. 突撃隊 あんまし戦争モノって観ないんですけど(これはたまたまBSで観た)、なかなか面白かったです。兵士一人一人のキャラクターがちゃんと描かれていたし。でも、最後のスティーブ・マックイーンはちょっとカッコ良過ぎ。7点(2003-10-30 17:16:06) 6. トライアル・アンド・エラー 「ガンジー」などで知られる監督リチャード・アッテンボローが冴えない中年男を演じるコメディ。ピーター・セラーズ演じるうだつの上がらない弁護士と被告人(リチャード)のやり取りは、どこか東海林さだお的なペーソスを感じさせて、爆笑するというよりニヤリとさせられる感じ。現実のシーンと回想(&想像)のシーンのつなげ方がなかなか画期的で面白かったです。6点(2004-04-28 18:36:05) 7. ドリフターズですよ! 冒険冒険また冒険 うーん、今純粋に「コメディ」として観ると、あんまり面白くないかも。前半で学生運動やアングラ演劇、ボディペインテイングなどなど、当時の世相を反映したシーンが登場したあたりはなかなか興味深かったのだけれど(特にコント55号の即興(?)の演技はアナーキーで面白かったのだけれど)、後半はずるずるべったりになってしまってイマイチ。当時ドリフターズの付き人だった志村けんが本名の志村康徳名義でチラッと出演してたりしてて、ネタとしては面白いんだけどなー。 5点(2005-01-04 18:12:43)《改行有》
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