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1. ドメスティック・フィアー
《ネタバレ》 殺人を目撃してしまったオオカミ少年が誰からも
信じてもらえず、殺人犯から命を狙われて右往左往するという
いつものパターンかと思ったのですが、どちらかというと最初
は疑ったけど息子を信じる父親の方にスポットを当てた話でした。
いずれにしても基本的には新鮮味のないプロットであるので、
可もなく不可もなくという感想でしかありませんが、それなりに
楽しむことはできました。
あんなに息子のいうことを信じなかった母親が急にリックを疑う
ところはかなり唐突であったし、父親役はトラボルタのような
ゴツイタイプではなく、もう少し弱弱しいタイプの人の方が
合っているのではないかと思います。[地上波(吹替)] 6点(2020-05-20 19:57:37)《改行有》
2. 時をかける少女(2006)
《ネタバレ》 この映画ってファンタジーだったんですね。
原田知世の頃からタイトルは知っていましたが、現在と過去を行き来して悪を倒すとかいうお話かと
思って特に興味はなかったのです。
こんな高校生の日常と心情を淡々と描いただけのお話とは全く想像していませんでした。
タイムリープは単なる仲良し3人組の心の機微を描く為の小道具に過ぎなかった、という感じなので
しょうか。
多分10代の頃とかに観たら、意外と感情移入できたかもしれませんが、素直にストーリーを受け入れるに
はあまりにも人生経験と常識がつきすぎて汚れてしまった自分には、正直これは無理と感じましたね。
汚れてしまった自分には、折角回数が限られたタイムリープできる能力を手に入れたのなら、そんな
くだらないことに使うんじゃなくて、3.11や9.11の直前に跳んで行って人々を救えよ、とか考えて
しまうものですから。[地上波(邦画)] 5点(2018-07-21 20:56:34)《改行有》
3. ドラゴンヘッド
《ネタバレ》 生き残った住民に襲われたり、自衛隊員に殺されそうになったりなどの小さなエピソードはあるけれど、全体として大きな話の展開はなく、主人公のテル君とセトさんが白い灰が舞う荒野や廃墟となった町をひたすらさまよう姿を2時間見続けさせられる。エンディングの字幕が流れ始めて、これで終りなの?という感じでした。派手なアクションや娯楽作品を期待すると拍子抜けするでしょう。なぜ日本が突然荒廃してしまったかの明確な説明もない。これはSF映画でもなく、パニック映画でもなく、哲学作品なのでしょうか。最後に地下壕のようなところで二人が再会して、セトさんは空腹なのになぜ他の人達のように人間の恐怖や悲しみの感情を失わせてしまう非常食料を食べなかったのか、という問いかけに、テル君が死んだと知った時に涙を流したいから、と彼女が答えるくだりだけは結構気に入りました。でもそこに至る道のりは退屈で長かった。期待していただけに失望感が大きかった。ところで山田孝之君はあんなニューギニアの原住民みたいなメークして、ウォーターボーイズのさわやかなイメージにはダメージになるのでは。そう言えばこの映画新旧のシンクロ少年が共演しているんですね。 2点(2003-11-30 11:08:26)
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