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プロフィール |
コメント数 |
49 |
性別 |
男性 |
年齢 |
37歳 |
自己紹介 |
得点の付け方は他の人より甘いと思う。厳しい目で観るのもいいと思うが、プラスプラスで、いいなぁと思えるシーンを探しながら観る方が楽しいので、そういう風に観ている。 |
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1. ドッグヴィル
《ネタバレ》 ラース・フォン・トリアー初体験だった。これは、すごい、濃い濃い。ただ、ナレーションが若干饒舌にすぎ、ぐるぐる動き回るカメラには最後まで違和感残った。このドッグヴィルは学校のクラスに似ているんじゃないだろうか。うわべだけ、気に入られようとして、お互い仲のいいように振る舞う。その関係にわずかな傲慢さ(犬の心というか)が入ると、友達は奴隷と使用人の関係にどんどん傾いていく。一人をのけ者にしてそれを排除しようとする。第9章で「雲がきれ、月の明かりが街を照らす……」のナレーションが入った場面があのセットを必然にする。最後の復讐、グレースは自分の中の犬の心が牙をむいた姿を直視する。「人間は力を持っただけの犬か?」そういう風なことが頭に浮かんだ。
余談。トムとグレースは一度は愛し合ったのだろう。しかしグレースがトムの心の中を見透かしたがために、トムの中の犬の心もまた牙をむいたのだと思う。9点(2004-04-01 19:06:53)(良:1票) 《改行有》
2. 東京物語
《ネタバレ》 人間の汚さ、ずるさ、優しさを深く描き出した作品。淡々と進むが、ものすごい奥行きを持っていると感じた。そして、あまりに現実的で冷たさを感じるシーンと、優しくてあたたかなシーンの対比が鮮やか。最後の「日が長うなりまして」と笠智衆さんのいうシーン、空間の空き過ぎた部屋の構図が心にしみる。10点(2004-02-22 10:54:51)
3. 時の翼にのって ファラウェイ・ソー・クロース!
《ネタバレ》 「ベルリン・天使の詩」の続編。「ベルリン~」同様、モノクロとカラーの入り交じる不思議な映像が魅力だが、壁のなくなったベルリンはより明るく、また全体的に「普通の映画」度が強くなったように思う。それでも、前作にあった詩的な雰囲気が全て失われたわけではない(薄くなったのは確かだが)。まわりの人間や時の流れの速さに圧倒され、図らずも悪と接近してしまうカシエルの葛藤が伝わってくるよう。最後に、ダミエルとマリオンを乗せたサーカスの船が霧のかかった川(独語でFluss)を下っていく。これは前作のダミエルの台詞にあった歴史の「流れ」(同じくFluss)、霧深いけれど、モノクロのこのシーン、天使は優しく見守っている。ちょっと長さを感じたけれど、「ベルリン~」を観た人だったら、観て損はないのでは。7点(2004-01-13 19:10:27)
4. Dolls ドールズ(2002)
《ネタバレ》 はじめて観た北野映画だった。浄瑠璃の「冥土の飛脚」の筋をよく知らないために、それとのつながりが分からないのは残念だが、それを差し引いても素晴らしい。破滅していく愛を四季に乗せて、すっとさり気なく描いてみせた監督に脱帽。こういう「空気」を持った映画が少なくなる中で、貴重な映画。死の匂いは強烈だが、極めて象徴的だ(しかもさりげない)。それがいっそう悲しい。ラストは、わずかに救いを感じた。9点(2003-12-31 10:16:29)
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